明るさと、コントラストの設定

まずモニターの階調を調整します。
この階調が調整されていないと、画像の暗い部分のディテールが、見えなかったり
また、一番明るいところがが白くなりすぎてこれもディテールが見えなかったりしてしまいます。

下の画像の19個の長方形がそれぞれ識別できるように表示がなされていない場合は
調整が必要です。

下の画像では一番左がもっとも暗く、一番右側がもっとも明るい部分となっております。
一番左の1番は「黒」、一番右の19番は「白」となっております。

まず、 ディスプレイの調整ボタンで「コントラスト」を最大にしてください。
ここで確認していただきたいのですが、一番左の黒い長方形と、左から二番目の長方形がつながって見えていませんか？

もしつながっているようでしたらこの2つの差がかろうじてわかる程度にディスプレイの「明るさ」を調整してください。

同様に一番右の白と、2番目に明るい白が区別できなければ、今度はコントラストを下げてください。

上の画像内の中間部に正方形で分かれた7つの濃度がご確認いただけると思います。

遠目に見て、周辺部（縞模様の部分）の濃度ともっとも近い、正方形の、
下に書かれている数字はいくつでしょうか？

少し目を細めてご覧いただくとわかりやすいかと思われます。

もっとも周囲の濃度に近いパネルの下に書いてある数字が

ご覧いただいているモニターの現在のガンマ値です。

モニターの「明るさ」を調整して2．2と書いてある正方形が周囲の縞模様の濃度に
近づくようにしてください。

２．４や２．６の方が近いという方は、やや明るめに調整してみてください。

このとき、上で設定した階調設定が壊れない程度に調整してくださるようお願いいたします。

色温度によって、白点の色を調整します。
5000Kは赤が強く、数字が高くなるほど青味が増してきます。

太陽の光(昼光色）は5000K〜5500K位といわれています。

Windowsのモニターは、通常9300Kくらいが標準に設定されている場合が多いそうです。

この9300Kという数値はかなり青味が強くなっております。

いわゆる白紙の白（再生紙などではない高品位紙の白）はここまで色温度が高くありません。

モニター上で「白」が合っていないと、全体の色味が変わってきます。

そのようなわけで、「モニター上の白」と「用紙の白」を合わせれば、他のおおよその色も

例外を除いて合ってきます。

通常モニターを調節する場合、色温度を6500Kにするのが基本となります。

その他の色温度で使われている方は6500Kに合わせていていただくと、より正確なお色

が再現できます。

お客様のモニター環境に合わせて白点の色温度を調整してみてください。

※色温度を低く設定すると、最初は全体的に赤みがかって見えてしまい、違和感をもたれる方もいらっしゃると思いますが、慣れてきますと違和感がなくなってまいります。

■調整機能がついているモニターをお持ちの方は・・・

モニターについている色温度調整ボタンを使って、色温度を6500Kに合わせてください。

■調整機能が付いていないがRGBのカラーバランスは調整できる方は・・・

この場合はプリンタ用紙（再生紙ではない物）の白とモニターの白をあわせましょう。

そのままモニターに用紙をかぶせてしまうと、モニターの光が紙を透過してしまい、

正確に色をご覧いただくことができなくなってしまいますので、

光が通らないよう紙を数枚重ねたり、厚紙に用紙を貼り付けてください。

正面からみて、用紙の白とモニターの白色を比較し、ご使用のコンピュータのカラーバランス調整機能を利用してモニターの白を調整します。

本ページの左右の余白部分の白と紙の白を比較してみてください。

調整にあたって、赤、緑、青の調整が可能となっていると思います。

すべてを動かすと、混乱してしまうので、コツとしまして、赤はいじらずに、緑だけを低めに設定してみます。

その上で、青をだけを少しずつ動かしてみると結果として、青はかなり低くなります。