■モアサナイトとは

 モアサナイトとは炭化ケイ素(SiC)という化学名でも知られ、非常に限られた量で、地中にある微粒子として見つけられる、天然に存在する鉱石のことです。宝石として十分な大きさがある天然モアサナイトの結晶は、その希少性ゆえに使用が禁じられています。長年にわたり、科学者たちがこの類いまれな光り輝く素材を再現しようと試みてきました。そして、つい最近、先端技術の力によって、米国のCharles & Colvard(チャールズ&コルバード)社がラボで製造する方法を開発しました。モアサナイトは、芸術と科学が実にユニークに美しく融合した宝石なのです。


■モアサナイトとダイヤモンドとの違いについて

無色透明、そして硬度がほぼ同じで耐久性があるという優れた特性ゆえに、ダイヤモンドとモアサナイトは素人では見分けが困難です。しかし注意深く調べるとこの2つの優れた宝石には決定的な違いがいくつかあります。最も明らかな違いは、モアサナイトとダイヤモンドが際立って異なる化学組成、物理的特性、光学特性を備えた、全く異なる2種類の宝石であるという点です。モアサナイトの化学組成は炭化ケイ素(SiC)で、ダイヤモンドは炭素(C)でできています。(モアサナイトが、ダイヤモンドの特性に近いのは同じ炭素(C)を含んでいるといえます。)輝くのはどちらも同じですが、モアサナイトの輝きは、屈折率を比較してみると、実際のところダイヤモンドより大きいのです。

 モアサナイトの輝く度合い、すなわち2.65~2.69という屈折率は、ダイヤモンドの屈折率2.42より約10%高いです。モアサナイトにはダイヤモンドより高い屈折率があるだけではなく、測定値0.104という光の分散度(ファイア)は、測定値0.044というダイヤモンドのそれのほぼ2.5倍になります。

興味深いことに、ダイヤモンドにはもともと油脂に対する親和性があります。油脂がダイヤモンドの表面に蓄積すると、その光沢が徐々に失われていきます。モアサナイトの場合、油脂を寄せ付けにくく、長い間洗わなくても輝きを失いません。

また、モアサナイトはダイヤモンドより耐久性に優れ、力を入れても2つに割れにくいのです。


■モアサナイトとキュービックジルコニア(CZ)との違いについて

 一見すると、モアサナイトはダイヤモンドに似ていて、ダイヤモンドや人工ダイヤ、ダイヤモンドの代用品と間違えられるかもしれません。ところが実際、モアサナイトはダイヤモンドの類似品でもなければ、キュービックジルコニアのような「模倣」品とも違います。モアサナイトは、魅力ある高い品質を備えた全く独自の宝石なのです。キュービックジルコニア(CZ)(おそらく世界で最も人気のあるダイヤモンドの類似石)と比べるとその違いは明らかで、モアサナイトの独自性がより一層光ります。

 CZはあまり費用のかからない模造ダイヤで、宝石学的に見て、ほとんど全ての性質においてモアサナイトより劣っています。CZは数え切れないほどの商品名で大量生産され、さまざまなブランド名で販売されています。モアサナイトと比べると、CZのモース硬度は低い(モアサナイトはモース硬度9.5/CZは8.0程度です。傷がついたり摩耗したりしやすく、多くの顧客からCZはほんの数年で表面の艶が消えてしまう、との声が聞かれるのはこのためです。CZはガラスを傷つけると言いますが、多くの宝石はガラスよりも硬く、傷つけるのは簡単です。実際、モアサナイトとCZでは比べものになりません。


■当店では、モアッサナイトを使用した婚約指輪及びカスタムジュエリーのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談を頂ければ幸いです。