ガイドID:552 原種シクラメンの栽培方法
<鉢植え>
鉢選び:素材は焼鉢をお薦めします。もしくはプラ鉢で排水が良いものを選びます。鉢の大きさは、塊茎よりも一回り大きいものに1株植えるのが基本で、成長に応じて2〜3年に1度植え替えます。少々大きめの鉢に2〜3球植えるのも、すぐに大鉢を楽しみたい方にはお勧めです。(シクラメン グラエカムは深鉢を好みます。)
用土・植え替え:水はけの良い土が向きます。赤玉土、鹿沼土、軽石、腐葉土を同じ割合で混合したものや山野草用土に、少量の緩効性肥料を混ぜて植えつけてください。
休眠期である夏が適しています。その他の季節に行う場合は、根を傷めないようご注意ください。
水やり:9月〜5月は雨の当たらない日向に、6〜8月は雨の当たらない半日陰で管理し、夏の休眠期は水を切らし気味に管理します。夏に水やりしすぎると球根が腐るのでご注意ください。9月に乾き始めたらたっぷりと与えます。
(湿り気を好むシクラメン プルプラセンスを除きます。)
肥料:ほとんど必要としませんが、3〜4月に月2回、液肥を2000倍ほどに薄めて施します。
病気と害虫:アブラムシ、ハダニが付くことがありますので、薬剤等で防除してください。
花が咲く時期になると咲き終わった花や、茎、さらには出来損なったタネなどから灰色カビ病が発生するので、落ちた花はこまめに拾ってください。
置き場所:寒さに強くない種類(シクラメン アフリカナム)は室内や玄関先やひどく凍らない場所へ移動が必要です。また寒さに強い品種でも霜よけをすることで長く花を楽しめるので明るい軒下などで管理することをお勧めします。
<地植え>
明るめの針葉樹や落葉樹の根元、壁際や軒下など、水はけがよく雨が当たりにくい、比較的乾燥しやすい場所が適しています。水はけがよくない場所は植えつけ前に十分に鹿沼土、腐葉土などを入れて、水はけをよくして下さい。植え付け・植え替えは休眠期である夏が適していまが、その他の季節に行う場合は、根を傷めないようご注意ください。地植えにした場合は植えつけ後の手入れは雑草とり以外ほとんど不要です。
庭植えできる品種
・シクラメン コウム
・シクラメン ヘディフォリウム
・シクラメン シリシアム
・シクラメン スーダベリカム(プセウドベリカム)
・シクラメン インタミナム
・シクラメン プルプラセンス