旧盆だ!エイサーだ!今年は絶対に唐船どーいを弾くぞ!
工工四の効率的な攻略法について研究しましょう。
※このページは、ちょっと上級者向けなので、
まだちょっと不安…という初心者さんは →こちら←をどうぞ(≧▽≦)
憧れの唐船どーい目指して一緒に頑張りましょう!
唐船どーいは、工工四ではすべて1拍ずつ弾くようになっていますが、実際は四分音符と八分音符の永遠の繰り返しです。 この構成が「テントゥ テントゥ テントゥ」のリズムになっています。 ですが、練習では慣れるまでは無理せず1拍ずつ、ゆっくり弾いてください。
今回は、ワンコーラスを
〔1〕 と オ し ん ど オ い イ さ ん て エ ま ん ン ン
〔2〕 ン いっさ ん は ア え エ な ら ん し イ や ー ア
〔3〕 ゆ ウ い や な ア ア ア ア ア わ か さ ア
〔4〕 ま ア ア ち イ イ む ウ ら ア ア ア ぬ ウ
〔5〕 さ ア し な ふぁぬ ウ
〔6〕 た ア ア ア ん ン ン め エ
〔7〕 は い や せ ん す る ウ ゆ い や な ア
の、7つのパートにばらして考えます。
この歌詞、なんか変!というあなた。正解です。
歌詞として書かれているところ以外で発声している音もカタカナで表記しています。
この歌詞のように、音声学的にいうと母音(「と」=「TO」、「ゆ」=「YU」のそれぞれ「O」「U」の部分)を
はっきり発音する感じで、たとえば「とオ」「ゆウ」みたいな感じで歌えるようにしておいてください。
なぜ母音を立てるのかは、次の項目で説明します(^-^)
<唐船どーい攻略への道−0> 工工四分析(歌持ち)
【このパートのポイント】
この部分は、弾き手も踊り手も聞き手ももっともテンションが上がる部分です。
最後の「七−四」は、4回連続します。
ここがかっこよく弾けると、それだけでもう尊敬の的!(たぶん)
リズムよく弾けるようになるまでじっくり反復練習しましょう。
<唐船どーい攻略への道−1> 工工四分析「唐船どーい さんてーまん」
唐船どーいは四分音符と八分音符が永遠に「テントゥ テントゥ」のリズムで繰り返すので、なるべくひとつの弾き音にひとつの発音を対応させるとリズムを崩さずに弾くことができます。
この「1弾音=1発音」を守るには、しっかり母音を発音することが必要です。
母音をしっかり発音することで、弾き音と発音がぴったり合い、指が無意識に次の音を探して動くようになります(^-^)b
【このパートのポイント】
「とオしんどオいイ さんてエまんンン」とはっきり声に出して歌ってみてください。
このとき、「さんてーまんー」のところはCDや生歌で「さんてーまーーん」と歌っている場合があり、実際その方が歌いやすかったりします。
参考にした市販の工工四でも後の方の歌い方を採用している本もあります。
歌いやすいほうで歌いましょうb
練習では、最後の「まんンン」または「まアンン」のンまで声を出した方がしっかり音をおぼえられます。
女弦は「さんてー」まで「七」の音しか使わないので、小指は「七」の音を抑えたままにしておきます。こうして少しでも無駄な動きを省いていきます。
<唐船どーい攻略への道−2> 工工四分析「一散走えー ならんしや」
【このパートのポイント】
このフレーズで重要なのは、「ならんしイやーア」の「イ」と「ア」です。
かなりはっきり発音することで、歌三線の大きな味というかキレになります。
このあたりにくると、工工四によっては弾く音が異なってきます。
ということは、音の選択肢は広く、少々間違って弾いてもたいした問題ではないということです。
それと、ここまで「乙」「上」「六」は使っていません。
唐船どーいでは「六」は一切使うことがないこともおぼえておくとよいでしょう(^-^)b
<唐船どーい攻略への道−3> 工工四分析「「ゆいやなー わかさ」」
前半は女弦を中心とした高い音で構成され、後半に入り低い音を中心の構成に移っていきます。 「ゆウいやな」で、工→尺 上→老 四→老というように階段状に音が下がっていきます。 指の動きを2音ずつ視覚的におぼえてしまうのもひとつの手です。
【このパートのポイント】
工工四によっては、「ゆウいやなアアアアア」の「アア(グレーで表示した部分)」が2拍少ないものがあります。
歌ってみて、歌いやすいほうを選びましょう。
発音のポイントは、「わかさア」を強調して発声すること。歌にメリハリがつきます。
ちなみに「若狭」とは、現在の那覇市若狭町(松山からとまりんまでの58号線の海側)の地域のことです。
<唐船どーい攻略への道−4> 工工四分析「町村ぬ」
【このパートのポイント】
このあたりから、何を弾いているのかだんだんわからなくなってきます。
声の音と弾き音が一定しにくいので、歌いながら弾くことはかなり難しいですが、1音1音をがんばって声を出して、乗り切りましょう。
途中の「イ」と「ウ」はいったん下がっていった音階が中盤で息を吹き返して高くなる部分で、ここをしっかり発声できると他があいまいでもなんとかなる!という感じです。
さらに、最後の「ウ」をしっかり発音できると、次のパートで歯切れよく歌うことができ、なんとか唐船どーいっぽくなってきます。
(この、「っぽい」っていうのが大事です(笑))
<唐船どーい攻略への道−5> 工工四分析「さー瀬名波ぬ」
【このパートのポイント】
とにかくしっかり発声すること。最後のウは意識して発声してください。
歌いにくい部分は適当にごまかしても、歌える部分はしっかり歌うと、かなりちゃんとした唐船どーいになります。
そうしているうちにあいまいだった部分もきちんと弾けて歌えるようになってきます。
瀬名波とは名前あるいは屋号(または地区名)です。「せなは」とも読みます
<唐船どーい攻略への道−6> 工工四分析「たんめー」
【このパートのポイント】
ここは最後のヤマといっていいでしょう。
ここまで来たら、もうゴールはすぐそこに見えています!
短いパートなので、ちゃちゃっとマスターしてしまいましょう!
(前の項の「さーしなふぁぬ」とくっつけて練習してもOK!)
<唐船どーい攻略への道−9> 工工四分析「ハイヤセンスル ユイヤナ」
【このパートのポイント】
いよいよ締めの囃子です。
ここまでしっかり発音して歌うことができていたら、このパートはそう難しくないはず。とくに囃子の部分は元気が必要です。
カチャーシーの場合、途中の歌があいまいでも、最後をしっかり歌うとそれまでのミスはすべて帳消しになります!(たぶん!)
その後の「いやさーさーさーさー」につながる、盛り上がりの導入にあたる部分なので、ここだけでもきちんと歌えると絶対に盛り上がりますので、終わりまで気を抜かずに練習しましょう!