hirondelle(イロンデール)のアトリエを訪ねて


EHSがオンラインストアをスタートして以来、たくさんのお客様にご覧いただいているhirondelle(イロンデール)のアクセサリー。
パリの古い街並みや、アンティークジュエリーからインスピレーションを得た、繊細で素朴なアイテムが生まれるアトリエは、一体どんな雰囲気なのか…気になる方も多いはず。

そこで、スタッフCが撮影スタッフとともにhirondelle(イロンデール)のアトリエを訪ねてみました!



こちらは大阪市内の中心部、とあるビルの一室。
hirondelle(イロンデール)のアクセサリーは、デザイナーの廣岡さんとスタッフ2名(Tさん、Kさん)の女性3名で制作されています。
この日は3名お揃いで迎えていただき、主に廣岡さんがお話をしてくださいました。


──ブランドがスタートしてから今年で16年目となるそうですが、まずは、私もずっと聞きたかった、ブランドスタートのきっかけを教えてください

廣岡さん(以下H):高校卒業後の進路を決める時、珊瑚などを使用したジュエリー作家の作品をたまたまTVで見て「ジュエリーデザイナーになろう!」と(笑)。
短大の彫金科に進み、卒業後はアルバイトをしながら専門学校へも通ってるうちに、知り合いを通じてアクセサリー制作ができるメーカーに入社しました。

数年後に、当時アクセサリーのセレクトショップを経営していたTさんと出会い、独立して2人で輸入メーカーとしてスタートしたんです。
海外ではアクセサリーの他アンティーク風のバッグやポーチ、スカーフなど様々なものを買い付けていました。
買い付け=海外にたくさん行ける!というのが嬉しくて(笑)。



──最初からアクセサリーオンリーではなかったんですね!意外です!
オリジナルのアクセサリーも当時からあったんですか?

H:アジアのシルバーアクセサリーを買い付けつつ、オリジナルも制作していました。
そのうち、オリジナルのオーダーが増えたので制作に専念したというわけです。



──現在のイロンデールのアイテムにも時々エスニックな香りを感じるものがありますよね。では、hirondelle(イロンデール)というブランド名は…

H:小さい頃から好きだったOscar Wilde(オスカー・ワイルド)の『Les Prince Heureux(幸福な王子)』が基になっています。
物語では、ツバメが人々のために宝石を運ぶのですが、アクセサリー=小さな幸せを人々に届ける、というのが素敵だなぁと思って。


──新作のデザインはどんなふうにして生まれるんでしょうか?

H:普段は何気なく手を動かしているうちにだんだんデザインが固まってきます。
年2回の展示会前になると、ストックしておいたアイデアを集めてさらに広げていったりします。

それと、やはりアンティークジュエリーの本を参考にすることが多いです。
他のスタッフ2人とは好みやテイストがばらばらなので、試作品を見せた時に客観的な意見が聞けていろんな気づきがあります。



──なるほど〜。それでhirondelle(イロンデール)にはいろんなテイストのアイテムがあるんですね。
デザインや制作している時に身につける人をイメージしたり、スタイリングを考えたりしていますか?

H:一番大切にしているのは、長く身につけてもらいたいということです。やはり高価なものだし、次々と買い足せるものでもないので…(笑)
洋服には流行があるので、飽きてしまったらまたそれまでですが、しばらくしてまた身につけることができるようなデザインのアクセサリーなら長く使えますし。



──今までに一番印象に残っているアイテムはありますか?

H:立て爪のシリーズ(h-r-5-7-72など)ですね。立て爪というディテール自体は昔からあってクラシカルなイメージですが、今の時代にも合うモダンな感じのものが意外となかったんで、自分たちで作ってみたらお客様にも好評で。

────あのシリーズ、すごくインパクトがありますよね。おっしゃるように、あのデザインはありそうでなかなか見かけないです。
EHSでも度々ご注文をいただきますし。



────では、3人の好みについての質問を。
展示会でもいつもそれぞれいろんな重ねづけをされている皆さんですが、マイルールはありますか?

廣岡さん(以下H):私はまず最初にシンプルな一文字タイプやエタニティタイプのリングをつけて、バランスを見ながら他のリングを足してゆきます。
あと、ダイヤモンドのリングを中心に、色石で挟んでジグザグに、天然石のトップが並ぶように重ねづけするとバランスがよくなります。


スタッフTさん(以下T):私は一度気に入ったら飽きるまでずーーっと同じ物を毎日身につけます(笑)。本当にずーっっと。

────寝る時やお風呂の時もですか?

T:はい(笑)。


スタッフKさん:私は日常でも仕事中でも何かに引っ掛けたりしにくいものがいいので、爪のあるタイプではなく、覆輪タイプ(石を包むようなセッティング)や表面がフラットな、石が埋め込まれたようなデザインを選ぶようにしています。

────三者三様ですが、なんだか妙に納得!(笑)それぞれのお人柄がよく出ていますよね〜。
それでも、なぜか共通した空気感があるのはやはりチームワークの良さからですね!

そういえば、大阪を拠点にしているのは、なにか理由があるんでしょうか?

H:元々関西人なので、東京などよりも住みやすいですし、東京だとめまぐるしく変わる日々の流行に流されそうな気がして…
やはり「長く使えるものを作りたい」「流行にとらわれず自由にアクセサリーを身につけてほしい」という思いがあるので。
どこか海外にあるブランドのように思っていただければ(笑)。

──東京から見れば大阪も海外かも!?(笑)
たしかに、イロンデールさんは海外のブランドだと思っていたお客様もいらっしゃいます!

では、ご自身のブランドのことから少し離れた質問を。
お休みの日はどんな風に過ごしていますか?

H:子供がいるので、仕事のことは忘れます!
でも、子供と過ごしていると本当に新鮮です。特に、大人では決して浮かばないような発想があって勉強になります(笑)。



──では、最後の質問を。月並みですが、廣岡さんにとって、アクセサリーとは?

H:良い意味での『日用品』ですね。とても身近で、毎日身につけていないと落ち着かないぐらいの。

──『本当に気に入ったものをデイリーにさらっと身につけられるスタイル』がコンセプトであるEHSにぴったりなお答え♪
たくさんお話していただきありがとうございました!



hirondelle(イロンデール)のアトリエ訪問記、いかがでしたか?
アクセサリーは決して特別なものではない、日用品であってほしい、というデザイナー廣岡さんの言葉に大きく頷いたスタッフC。
そう考えると、たくさんあるhirondelle(イロンデール)のアクセサリーの中から、自分らしいデザインや自分のスタイルに合ったアイテムを選ぶのは難しいことではなく、あれこれ迷うのもきっと楽しいはず。

自由な発想でブランドやテイストにとらわれず、アクセサリーを身につけることを楽しんでいただけることを願いながら、hirondelle(イロンデール)の皆さんはこれからもいろんな新作を提案してくださるそう。
私たちEHSスタッフも楽しみで仕方ないです!


イロンデール

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