|
■カバーオールの定義とは?
そもそも「カバーオール」とは一体何者なのだろうか?
ジーンズやGジャン、オーバーオールあたりまではわかっても、カバーオールと言われると、何となくこんな感じ…くらいにしかイメージが沸かないと言う方も多いのでは?
カバーオールとはワーク仕様のシャツ型ジャケットを総称した呼称で、「こんな感じ」という表現は当たらずも遠からず、絶対にこれと言った定義はないんです。
シャツ型と言う表現をしたが、襟の無いノーカラー仕様のものも存在し、様々な派生型が存在するのも特徴ですね!
|
■カバーオールのルーツ
日本ではカバーオールという総称で呼んでいるこの手のジャケット。
実は海外ではカバーオールと言うと上下一体型の服、所謂「つなぎ」のようなものを指し、海外では、「チョアジャケット」や「エンジニアジャケット」など、用途や着用される背景によって分けられています。
中でも、そのルーツと言われているのが、長い歴史を持つワークウェアブランド、カーハートが鉄道作業員の要望を形にした「レイルローダージャケット」!
その革新的な機能性は労働者から多くの支持を受け、それに続くように各ワークウェアブランドも、様々なカバーオールをリリースしたそうです。
|
|
|
■ファッションに親和性の高いデザイン
このカバーオールは1930~40年代のレイルローダージャケットをベースにしたエイトジーの定番アイテム。大きなポケットなど、機能性に優れているのはもちろんだが、カフスや首周りのデザインなど、乗客と接する鉄道作業員のユニフォームならではの意匠にも着目したいですね。
右胸のポケットの周りにあしらわれた四角いステッチは、内ポケットを縫い付けた際のステッチが表に貫通したもので、1940年代頃からは見られなくなったヴィンテージ特有のディティール。
ワークウェアのラギットな佇まいや、ステッチングのこなれ感はアメカジと非常に好相性◎
|
■意味あるディティール
労働者の「道具」である故に備えられた、当時ならではの特徴的なギミックにも心をくすぐられます!
フロントを見ると、ボタン用とは別に設けられた斜めのホールや左胸のスリットがあるのがわかりますが、これは当時、懐中時計のチェーンを通し、時計本体を収納するために備えられたというニクい仕様。
アメリカの発展を支えた数々のワーカーのなかでも、特に時刻の厳守を重要視していた鉄道作業員にとって、邪魔にならず、必要な時にすぐに取り出せる位置に時計が収納できるというのは重宝したディティールだったと言われています。
|
|
|
■モダナイズしたシルエット
ファッションアイテムとして、サイジングは拘りたいポイントの一つ。
今日日、オーバーサイズの着こなしに目を向けている方も多いと思いますが、当モデルはアメリカンカジュアルの「定番」アイテムとして楽しめるよう、トレンドに左右されにくいすっきりめのシルエットとなっています。
ディティール等でワークウェアの雰囲気をしっかり纏わせつつ、ワーク独特の土臭さを絶妙に抑えた現代的なシルエットで、今まであまりワーク系のアイテムに興味が無かった、という方にも支持が多いんです。
また、デニム素材自体は年中使える反面、季節感が出しにくい素材とも言えますが、「着丈」を味方に付けることで、季節の変化を積極的にアピールできるカバーオールは使い勝手が良く、一度着たらヤミツキ間違いナシ??
|
■圧巻のエイジング
使い込むにつれての経年変化という「体験」も楽しめるのも、デニム素材のアイテムを紹介するにあたって特筆すべき点。
カバーオールは使用する生地の面積が広いため、重さを軽減する目的で、ジーンズと比べるとややライトオンスとなる10オンス前後の生地が使用されるのが主流ですが、このカバーオールは13オンスデニムを使用しているため、ワークウェア然とした着ごたえがあり、アタリのメリハリが強く、アジのある色落ちが楽しめます!
耐久性のある生地、そして日本製の屈強な縫製によって長く愛用できるので、それぞれ理想のエイジングを目指してガシガシ着まくっちゃいましょう♪
|
|