【その45】グースダウンとダックダウン
布団屋だから知っている目からウロコの豆知識をご紹介している「ええふとんや」です。
羽毛布団を購入しようとされる方は良く「グースダウン」「ダックダウン」 という文字を目にすると思います。今回は「グースダウン」と「ダックダウン」の特徴と違いについて説明します。
羽毛布団の中身には水鳥の胸の部分の柔らかいタンポポのような綿毛が使われています。これを「ダウン」と言います。水鳥はガチョウ(グース)とアヒル(ダック)の羽毛が使われていてそれぞれ「グースダウン」「ダックダウン」と呼ばれています。
一般的にはガチョウ(グース)の方が身体が大きく採れる羽毛も大きいのでより暖かいと言われていますが、アヒル(ダック)の中でも寒い地方で採れる物はグースダウンにも負けないぐらいのがあります。
どうしてもグースダウンの方が採れる量が少なく高価になりやすいのですが、実際に羽毛布団を買う場合はあまりこだわる必要は無いと思います。
今はグースやダック、羽毛の産地などにこだわるより、羽毛自体のかさ高制を表すダウンパワーを参考にしていただいた方が良いと思います。
細かいところを言うとグースダウンの方が綿毛の軸の部分(羽軸)が細いのでより軽くてふんわりしやすいと言いますが、プロの私たちでも布団の上から触ってもわからない程度ですし、綿毛の軸が細い分、耐久性が低いとも言われますが、それも使い方によってわからない範囲だと思います。
今回はグースダウンとダックダウンの違いについて少し書かせてもらいました。やはり羽毛布団は軽くて暖かく、耐久性にも優れていますので、是非暖かい羽毛布団でグッスリとお休みください。