胡蝶蘭の管理方法について

胡蝶蘭の管理方法について

胡蝶蘭は高温多湿の東南アジアが原産地となっており、日本で育てるのは難しいというイメージがあります。しかし、水や温度、光の当て方に少し気をつければ、ご自宅でも管理することができます。こちらでは、花が咲いている場合の胡蝶蘭の管理方法を季節毎に追ってみたいと思います。

春(3月から5月) ◆

春は1年の中で最も育てやすい季節です。風通しが良く、直射日光の当たらない場所に置くのが最適です。レースカーテン越しで半日ぐらい当たる場所が良いでしょう。水遣りは、少し乾いてきたなと感じたときに常温の水を与えましょう。株元に湿り気がある場合、水遣りする必要はありません。
苔が湿っている状態で毎日少しずつ水を与えてしまうと、病気を引き起こす恐れがあります。ただし、あまり乾燥させてしまうのもよくありません。乾燥する手前に水を与えるようにしましょう。

夏(6月から8月) ◆

夏は、鉢の植え替えに最適な季節です。梅雨時期になると湿気が溜まりやすくなりますが、あまり湿気があると、カビや根腐れを起こしてしまいます。なるべく湿気が高い所に置くのは避け、風通しが良い場所、直射日光の当たらない場所に置くようにしましょう。また、クーラーの風が直接当たると乾燥しやすくなるので、クーラーを使用する際は、置き場所に気をつけましょう。
夏場は比較的乾きやすくなるので、水遣りのタイミングをしっかり見ておかなくてはいけません。しかし、湿り気があるなら水遣りは不要です。乾燥が気になってきたときに、常温の水をたっぷり与えましょう。

秋(9月から11月) ◆

秋は夜の冷え込みが気になってくる時期ですので、温度の変化には気をつけましょう。少し寒くなると暖房を使用するご家庭もありますがその場合、乾燥に注意する必要があります。また、涼しくなったからといって直射日光に当てるのは厳禁です。カーテン越しの日光に当てましょう。
水遣りはなるべく温度が高い午前中に済ませましょう。少し乾いてきたら、春夏よりも少なめの水を与えます。涼しくなってきたら胡蝶蘭の株が休眠状態になるので、水苔を湿らす程度にしておきます。また、10月以降は花芽の分化が始まりますので、それ以降は肥料を与えないようにします。

冬(12月から2月) ◆

胡蝶蘭は寒さに弱く、温度が低いと株が弱くなったりつぼみが落ちたりしますので、外に出しっぱなしにするのは避け、室内の明るい場所に置くようにしましょう。段ボール箱に入れたり、ホットカーペットの上に置いたりなど、温度を保つように工夫しましょう。ただし、冬でも直射日光に当たると日焼けしてしまいますので、直射日光が当たらない場所を選びましょう。
夜間の温度が9℃よりも下がると胡蝶蘭の株が休眠するので、水遣りはポットの水苔が湿るぐらいの量にとどめておきましょう。

胡蝶蘭の花は蝶が舞っているように見え、とても華やかで新築祝いや結婚祝い、開店祝いなどお祝い用ギフトとして喜ばれる品です。ぜひ特別なお祝いに贈っていただきたいと思います。

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