・軟腐病
軟腐病になった胡蝶蘭は、軟腐細菌によって葉や茎が腐敗してぶよぶよになります。細菌が他の植物に付着すると病気が移ってしまうので、軟腐病の症状が出ている部分を早急に切除する必要があります。切除する際は、ハサミを火で炙って滅菌し、手袋を装着して手に細菌がつかないようにしましょう。細菌が手についてしまった場合は他の株に触れないように気をつけてください。
・炭そ病
炭そ病はカビの一種が感染して葉に褐色や黒の斑点ができる病気です。放置すると範囲が広がるので、軟腐病と同様にハサミを火で炙って手袋を装着し、症状が出ている部分と周囲5ミリ程度を切除します。見えない箇所にカビが残っている可能性があるので、切除後はジマンダイセンなどの薬剤を塗ることをおすすめします。
病気を防ぐためには風通しの良い所に置くことをおすすめします。
・カイガラムシ
カイガラムシは1ミリにも満たない小さな虫で、気づかないうちに増殖するやっかいな害虫です。白い粉のようなものや、綿のようなものなど様々な種類のカイガラムシがいます。胡蝶蘭に白い粉や綿を見つけたらガーゼや歯ブラシで優しく払い落としてください。成虫になって殻を張っている場合は爪楊枝などで葉を傷つけないように掻き落としましょう。
・ナメクジ
ナメクジは胡蝶蘭に限らず様々な植物に被害をもたらす害虫です。葉が食べられるほか、軟腐病の細菌を持ち込む危険性があるので、ナメクジを見つけ次第すぐに捕殺し、駆除剤を散布して寄せつけないようにしましょう。
胡蝶蘭や洋蘭を家で栽培する場合は、上記の対策を参考にしていただければ幸いです。