台湾などの胡蝶蘭の原産地で種子を培養します。自らの力で発芽することが難しい胡蝶蘭は、人間の手によってフラスコに種を蒔くことから栽培がはじまります。フラスコに種を蒔いてから約2年、植え替えを行ってから開花可能な状態になるまでには約20ヶ月かかります。十分に生長した胡蝶蘭は、若苗の状態で日本へと出荷されます。
若苗の状態で日本に輸入された胡蝶蘭は、約1ヶ月、日本の環境にならしたあと冷房処理(18度~25度)を行います。冷房処理を行ってから約30~45日すると花芽が出ます。それから約4ヶ月~5ヶ月で、小豆ほどの小さな蕾がいくつも出きてきます。品種によって異なりますが、輸入後6ヶ月程度で出荷できる段階になります。
花がきれいに並ぶように調整を行い、数本の苗を一つの鉢に寄せ植えをします。通常の花鉢であれば蕾の状態で出荷しますが、胡蝶蘭の場合は一般家庭で全ての蕾(花)を開花させることが難しいため、ハウス内で8分咲きになるまで大切に育てられます。開花が進み、出荷が近づいた胡蝶蘭は一つずつ丁寧に和紙で包み、お客様のご要望に応じて華やかなラッピングを施します。配送中にムレることがないように小さな窓を開け、鉢が動かないようにしっかりと固定し、新鮮なまま愛知から全国へと発送されます。