素材・生地
※ここで説明しているものは、それぞれ一般的なものになります。取り扱い方法も、同じ素材でも商品によっては異なる場合がございます。正確なお手入れ方法については必ず各アイテムの洗濯表示や取り扱い表示をご確認のうえ、必ずそれにしたがって行ってください。
※同じパーツでも様々な種類がのものがございます。写真はあくまでイメージですので、各商品ページの画像を必ずご確認ください。
主にバッグやベルトなどの服飾小物に用いられる素材
PVC(フェイクレザー) | 「Polyvinyl chloride (ポリビニールクロライド)」の略。塩化ビニル、つまりビニール素材の合成皮革になります。 水をはじきやすい性質なので革製に比べると雨や汚れに強く、お手入れも簡単です。軽さも特長のひとつです。 |
PU(フェイクレザー) | 「Polyurethane (ポリウレタン)」の略。生地の上にウレタン皮膜を塗布した構成のため、 同じ合皮でもPVCに比べて柔らかく弾力性があり、より本物の革に近い肌触りです。 PVCと同様、同じく撥水性があるので、天然の革に比べると雨や汚れに強く、お手入れも簡単です。 |
エナメル | エナメルは、ワニスと顔料を混合した塗料のこと。本来は布地やレザー、ビニールの表面に張りつける塗膜のことですが、エナメル加工したアイテムを総称してエナメルと呼ばれることが多いです。 独特のつややかな光沢と硬質感が生み出され、素材の持つ色あいを鮮やかに引き出す加工方法です。防水性にも優れています。 |
レザー(本革) | 動物の皮膚を使った天然素材のこと。最もポピュラーなものは牛革です。 合皮には出せない独特の高級感があり、使い込むほどに艶や風合いが出てきてしっくりと手に馴染んでくるのが特長。本革は水分を吸収して放出する特性を備えているので蒸れやすい靴などには最適な素材です。 長く愛用できる素材ですが、デリケートな面もあり、取り扱いを間違えると簡単に傷めてしまいます。保管方法やお手入れ次第で持ちがまったく違ってきますので、以下のことを実践するようにしてください。 取り扱いのポイント
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スエード(スウェード) | 革の裏側をやすり等でベルベッド状に起毛したなめし革のこと。毛足が短くてソフトなものほど上質とされています。美しい色合いと滑らかな質感が人気のスエードですが、汚れを吸着しやすいという特性を持っています。ブラッシングでこまめに汚れを落とし、あとは上の本革と同じようなお手入れを日ごろから行うように心がけてください。 織物や編物、不織布などの表面を細かく毛羽立たせて革に似せたものも、スエードまたはスエード調と呼ばれ、コットンスエードなど多くの種類があります。 |
キャンバス | 帆船の帆として主用されていた、太めの糸で織った厚地の布のこと。一般的には綿や麻などで目を粗く織った厚地の布のことを指します。 |
主にウエアに用いられる繊維素材
綿(コットン) | 日本の衣料素材の約4割を占める最もポピュラーな天然素材です。 特長はまず肌着に使われることも多くあるように、やわらかくサラッとしていて肌触りが良いところがあげられます。水分を吸収・発散しやすいため、さらりとして涼しく夏にぴったりの素材です。適度な強さがあり、洗濯にも強いのもメリットのひとつ。 ただしシワになりやすく、洗濯で縮んでしまうこともあります。ポリエステルを混紡するなどの工夫を加えると、この点は大幅に改善されることがあります。合成繊維の素材に用いられることも多い素材です。 取り扱いのポイント
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インド綿 |
インド産の綿で、素朴な質感や、アジアンテイストなデザインで注目されています。繊維が太くて弾力性があるため、ざっくりとした質感のラグやマットでよく使われる一方で、製糸段階で独特な素朴さを残しつつ、ガーゼのような柔らかい風合いを作ることもできます。お洋服ではこちらのタイプのものが多く使われます。 また、製糸の段階から色染めをしているため、発色が鮮やかです。天然素材なので刺激が少なく、直接肌が触れるファブリック用品の素材として、安心してお使いいただけます。 ただし綿の性質上、多少の色落ちや色移りがみられる場合がございます。また織りキズ、染めムラ、多少のプリントのすれは商品の特徴の一つです。ご理解の上、お買い求め下さい。 |
ポリエステル | ナイロンの次に強く、弾力性があり軽くてシワになりにくい素材。ほとんど水を吸わないので洗濯をしても乾くのが早く、その上保型性があるので、とにかくお手入れが簡単な素材です。独特のシャリっとした感触を持っています。 しかし裏を返せば吸湿性が少ない素材ということ。綿と同様、欠点を補うために他の素材を混紡するなどの工夫を加えることも多く、化学繊維の中で最も消費量が多い素材です。 |
ナイロン |
絹のような光沢とソフトな肌ざわりを持ちドレープ性に優れており、摩擦に強いので大変丈夫な繊維です。厚みを出すとパリッとしたハリを持たせることもできます。しわになりにくく吸水吸湿性が小さいので短時間で乾燥します。 丈夫なのに軽く、汚れもつきにくくてお手入れもしやすいので、アウトドア用品やバッグ・ポーチの裏地にも多く使われます。 加工技術の進歩で改善改良が進んでおりますが、静電気が起きやすく、熱に弱いのが欠点です。 |
アクリル | 最もウールに似た性質を持った、柔らかく暖かみのある肌触りの化学繊維です。 ふっくら柔らかく弾性回復力(元に戻る力)に優れ、シワになりにくい上に、薬品や虫に強く洗濯しても縮んだり型崩れしないので、ウールなどよりも取り扱いがしやすいニット製品を作ることができます。また、抗菌・防臭、静電、発熱等様々な機能を付与することができ、快適性にも優れています。染色性に優れているのできれいな色合いがでます。吸湿性が低いので濡れても乾きやすいという特性も持ちます。 ただし静電気が起きやすく、熱に弱く、また毛玉になりやすい繊維になるので、取り扱いに注意してください。お肌の敏感な方は、チクチク感じるものもあります。 取り扱いのポイント
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ウール | 羊の毛(羊毛)またはそれを織った布のことをいい、天然の動物繊維の一種です。
主なものがメリノウールで、生後6ヶ月の子羊から取れるのはラムウールと呼ばれています。
羊から採取される繊維で広い意味でアンゴラ、モヘア、カシミヤなども含まれます。 優れた保温・保湿性があり、しわになりにくい素材です。ただし洗うと縮みやすく、虫の害を受けやすいのが欠点。日光にも黄変するので、お手入れや保管には注意が必要です。また、お肌の敏感な方はチクチク感を感じやすい素材です。 取り扱いのポイント
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アンゴラ | アンゴラは一般的にアンゴラうさぎの毛のこと。純白でシルキータッチのやわらかな光沢と風合いを持つために高級品として扱われています。 |
モヘア | モヘアはもともとアンゴラヤギの毛、あるいはその毛で織った物の別名のこと。しかしファッション全般に流布している用語としては類似した質感の毛をさし、その毛で織った物もモヘアと言います。生糸のような光沢をもち、毛が細く長い繊維です。 |
カシミア | カシミアはカシミアヤギの毛織物のこと。極細の柔らかい毛のみを用いて織る紡毛織物は、優れた品質と生産量の低い希少価値によって超高級品とされ、その糸は「パシュミナ」とも呼ばれます。緻密でなめらかな質感が特長です。 |
麻(ラミー・リネン・ジュート・ヘンプ) | 麻は天然繊維の中で最も涼しい繊維といわれ、高温、多湿な夏場に特に最適な素材です。その理由は汗ばんでも肌に密着せず、通気性に優れており、水分の吸収、発散が早い点にあります。そのさわやかな涼感と感触は他の素材では味わうことが出来ません。
また麻は天然繊維のなかで最も強く、さらに水に濡れるとその強さを増す性質があり、耐久性に優れています。洗濯で汚れが落ちやすいので肌着、ハンカチーフ、ナプキン、テーブルクロスなど清潔さが要求される場合にもぴったりの素材です。独特のナチュラルな風合いがあり、雑貨ファブリックとしても人気の素材です。 ただししわになりやすいという欠点があります。 麻の種類は、約20種類近くあります。一般的な麻はラミーかリネンのことであり、家庭用品品質表示法では、麻という統一文字を使用するのはラミーとリネンに限ると決められています。 ラミーは安価で丈夫ですが繊維が太く布の質も粗くて、麻袋などによく使われるもので、布地としてふつうにあるものは、リネンがほとんどです。これらはごわごわ感も少ない素材です。 ※ジュート(黄麻)とは 「黄金の糸」と呼ばれ、天然繊維の中では強度、耐久性がもっとも強い素材の1つです。ジュートはボリュームがあり、保温性、寸法の安定性に優れると言う特徴があり、敷物やバックなどに幅広く用いられています。 ※ヘンプ(大麻)とは ジュートに似た麻で、粗硬な素材です。 強くて耐久性に優れており、ロープなどによく使われています。(規制対象は向精神作用がある花穂と葉の部位で、種子と茎は規制されていません。) |
レーヨン | 原料の木材パルブパルプから絹の外観に似せて人工的につくった再生繊維のこと。吸湿性が高く絹のような美しい光沢とドレープ性があり、何と言ってもテロンとしたなめらかな肌触りが特徴です。ただし特に水分を含むと収縮しやすく、またしわになりやすいので注意が必要です。 |
ポリウレタン | ポリウレタンは伸縮性がきわめて大きく、繊維自体がゴムのように5〜8倍も伸びます。ほかの繊維に数%混ぜるとストレッチ織物の材料となり、伸びがよく体にフィットするので下着など幅広く使われています。 ただしポリウレタンは、その性質上どうしても3〜5年程度が耐用年数と言われています。時と共に劣化し、寿命が比較的短い繊維であることをあらかじめ認識しておく必要があります。 |