「その場を旅したような臨場感を体験してもらいたい」「記録に残る写真ではなく、記憶に残る写真」

フォトグラファー 糸氏 雄一郎

プロフィール

糸氏 雄一郎(いとうじ ゆういちろう)
「その場を旅したような臨場感を体験してもらいたい」「記録に残る写真ではなく、記憶に残る写真」をコンセプトに活動をしているフォトグラファー。

3年間のメキシコ在住時に、美しい南米の景色に魅了され写真を始める。キューバやアメリカ、ペルーなどの絶景を写真に収める。
日本に帰国後は、全国各地の絶景を撮影。絶景をベストな状態で撮影するため、天候や時間などを綿密に計算し撮影に挑む。
フォトコンテスト優勝や、旅行会社・テレビ局にも写真を提供。
どのような場所で、どの様な状況の時に、どの様に撮影したかを紹介するブログ「地球の撮り方」の運営者でもある。

今回、当店の大型時計「Toki × Tabi」とタイアップにより多くの写真を提供頂きました。
「Toki × Tabi」で使われている写真の撮影当時の話や今後の展開について独占インタビューしました!

写真を撮り始めたきっかけ

―メキシコ在住時にカメラを始めたとの事ですが、始めた当初にサイトを立ち上げ現在に至るまでになったきっかけなどはありますか?

撮影場所:メキシコ グアナファトのピピラの丘

私のアメリカ人の友人が趣味でカメラやっており、今の私と同じようにサイトを立ち上げて自分の写真を紹介しているのを見て、自分もやってみたいと思いました。

彼も私と同じように職業はエンジニアですが、地域のフォトコンテストで優勝しており、彼のようになってみたいと思ったのがきっかけです。

上手くいった撮影。逆に苦労した撮影

―様々な場所にて納得のいくまで多くの撮影方法やアングルを試されておりますが
特に上手く撮れた写真(事前準備など)は?また逆にとても苦労した写真もありましたら。

事前準備が大変だった例で挙げますと、紅葉の涸沢カールでの撮影です。 涸沢カールは、上高地からさらに片道7時間ほど歩いて到着する秘境のような場所にあります。また紅葉のシーズンの山小屋は満席の為、テント泊をして翌日下山してくるという時間も手間も掛かる場所にあります。

カラフルなテントが光に照らされるのも見所の涸沢カール

最初の年は、靴、ウェア、テントなど登山装備、また知識の準備で追われながらも涸沢カールに到着しましたが、残念ながら紅葉のタイミングに数日遅れてしまいました。
2年目は、タイミングを合わせて万全の体制で登山するも、その年の紅葉は不発で、全く絵にならない状態でした。たった数枚だけ撮影して下山するという大変惨めな結果でした。3度目の正直で3年目にやっと満足する紅葉の涸沢カールに出会えました。

結局、満足いく状態の紅葉の涸沢カールに出会えるまで足掛け3年掛かったことになります。苦労したのも今ではいい思い出で、3年目で出会った風景は今でも瞼に焼き付いています。

撮影する時のこだわり

―糸氏さんは旅の公式は旅の楽しみ = 「写真」×「コミュニケーション」であるとおっしゃっていますね。
撮影中、現地でその場にいらっしゃる方にモデルもお願いされたりと、写真を撮りながらその場所を楽しみ、感じた事を最大限写真に収めている様に感じます。
撮影する上で特に感じてほしい事、伝えたい事などありますでしょうか。

ペルーのクスコであった民族衣装を着た女の子。「当時勉強していたスペイン語で会話をしてこの笑顔を撮影することができました。」

近年は写真の撮影の為に旅にでるケースが多くなりましたが、自分の中の根幹にはやはり旅がベースとなっている自覚があります。

その場に居る人にモデルをお願いしたりするのは、旅先の全員で一緒にその風景を一緒に楽しめるのが何より楽しいというだけです。せっかく素晴らしい場所なのに、自分の為だけにシャッターを切っているのでは、勿体ないですよね。

また旅先で、「写真撮りましょうか?、シャッター押しましょうか?」という写真を撮ってあげる、という行為というのは、誰にでもできる最も簡単なコミュニケーションのきっかけではないかな?だと考えてます。普段街中では、知らない人に話かけるきっかけってそうそうありませんよね。

「偶然にも同じく撮影目的の方で素敵な女性がいらっしゃったのでモデルになって頂きました。」
河内藤園の藤トンネルと藤棚にて。この日のブログも書かれています
http://www.chikyudori.com/japan/kawachi-fujien/

近年、写真はSNSのツールのようになってきた感があります。目に見えない不特定多数のネットの他人に向けてのコミュニケーションのツールとして使われているように感じます。
しかし、もっと身近な「写真撮りましょうか?」のようなフェイスtoフェイスのコミュニケーションのツールとしての写真もその醍醐味であることも、ブログを通じて伝わったらいいなと思っています。

―なるほど。「ただ技術だけの綺麗な写真」を撮りに行くのではなくやはり「旅」が大前提だからこそ写真を通してとれるコミュニケーションも大事にされているのですね。

Toki×Tabiについて

―今回タイアップさせて頂いたToki×Tabiの時計について。コンセプトが糸氏さんの撮影に対する取り組みや想いととてもマッチしたものになっていると思います。
Toki×Tabiとして撮影したいものなどありますか?

やはり海外や秘境の風景でしょうか。日本人がなかなか行くことができない、目にすることができない風景をToki×Tabiの為に撮影してきたいです。そしてToki×Tabiを通じてその風景を多くの人に楽しんで欲しいです。

海外旅行で定番の場所から行くことが困難なき秘境まで。幅広い風景が楽しめます。

Toki×Tabiの時計について

―糸氏さん自身も実際にお手に取って頂いたToki×Tabiの大型時計。
実物に触れてどう感じましたでしょうか。また、購入された方に何を感じてほしいでしょうか。

まずは今までの時計としてあり得なかったその大きさに驚きました。フレームの造りもしっかりしているので安心しました。実際に使ってみた感想は一言でいうと部屋の中に大きな風景の窓ができた感じでしょうか。真四角であるポスターでは感じることのできない、風景としての窓を感じることができました。

谷川俊太郎の詩に、朝のリレーという詩があります。私達は緯度から緯度へと朝をリレーしているという詩です。いつも世界のどこかでは朝を迎えているような感覚をこの時計を通じで感じてもらえれば嬉しいです。

今回のインタビューでお話のあった涸沢カールもあります!
糸氏さんとのタイアップ商品は下記からどうぞ
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Toki×Tabi 糸氏雄一郎さんタイアップ商品