Q1.こどものアレルギー体質は何歳で決まるのですか? |
| アレルギー体質、言い換えればアトピー素因は遺伝的に規定される要素が大きく素因の有無により発現年齢は異なります。小児におけるアレルギー疾患は、この遺伝要因と環境要因の両者の影響を受け、ダニアレルギーは環境要因の最たるものです。ダニの菌体成分であるハウスダストによる感性陽性率は1歳から2歳で急上昇し、平均1歳9ヶ月で感作が成立するといわれています。 |
Q2.家庭内アレルゲンの代表であるダニは身体にどんな症状をひきおこしますか? |
| ダニにより感作されたアトピー素因を持つ小児は、アトピー性皮膚炎、気管支喘息の一方または両方を発症します。気管支喘息はダニやダニの破片であるハウスダストを吸い込むことによりおこりますので、ダニやハウスダストに対するアレルギーの存在を血液検査で調べる(PASTスコアの測定)ことも可能です。 |
Q3.ダニはどんな環境を好みますか? |
| ダニが生息しやすい環境は、環境温度25℃程度、環境湿度75%の場所で、寝具への生息が多く、敷ふとんより掛ふとんにより多いことが報告されています。環境温度50℃以上では30分以内に死滅し、環境湿度60%以下では生存に不適になります。 |
Q4.アレルゲン対策に寝具の洗濯が有効というのは本当ですか? |
| 昔から行われてきたふとんを干すという行為は寝具の乾燥をはかるという点では有効ですが、ダニやハウスダストは干した後叩いただけでは完全除去は困難です。寝具の洗濯はダニ抗原の除去としては極めて有効で、効果は洗濯後約1ヵ月続いたという報告があります。 |