医学博士 眼科専門医の有田玲子先生が
紫外線による目の夏バテについてわかりやすく解説!
太平洋高気圧の勢力が強まり梅雨前線が北上すると、いよいよ本格的な夏の到来です。日差しも暑さも厳しくなる夏には、だるさや食欲不振、
睡眠不足といった夏バテの症状に悩まされる方が増えますが、強烈な紫外線(UV)が原因で目にも夏バテのような症状が起こることをご存知でしたか?
紫外線による健康への影響のうち、皮膚への影響については一般の認知度もきわめて高いのに対し、目への影響についての認知度はいまだに低く、
一般的に肌ダメージほど気を配る人は少ないようです。
今回は、医学博士で眼科専門医の有田玲子先生に、紫外線による目の夏バテについてわかりやすく解説していただきました。
医学博士 眼科専門医
有田玲子(ありた れいこ)先生
ドライアイ、とくに涙あぶらの分野では世界屈指の専門家。
ドライアイに関する英文論文は80本以上など、ドライアイに関する眼科研究の世界的第一人者。
ドライアイに関する正しい知識の一般のかたへの啓発、ホームケアから最先端の医療機器の普及などで活動するLIME研究会代表。
以前は東大病院、慶應大学病院でドライアイ・MGD専門外来を担当し、国際的ドライアイガイドライン作成委員も複数回つとめ、日本のMGDガイドラインの作成委員会の主要メンバー。現在はさいたま市の伊藤医院で内科の父とともに眼科を担当。
紫外線が目におよぼす影響とは?
目の疲労感:長時間紫外線にさらされると、目が疲れやすくなります。特に屋外での活動が多い場合、目の筋肉が緊張し、目の奥に疲労感を感じることがあります。
ドライアイ:紫外線が目の表面を刺激し、涙の蒸発を促進します。その結果、目が乾燥しやすくなり、異物感やかゆみを感じることがあります。
角膜炎:強い紫外線を浴びることで角膜に炎症が起こり、角膜炎を引き起こすことがあります。これは「紫外線角膜炎」とも呼ばれ、痛みや充血、涙が止まらなくなるといった症状が現れます。
白内障のリスク増加:長期間にわたって紫外線を浴び続けることで、目の水晶体が濁る白内障のリスクが高まります。
目の夏バテ対策とは?
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