Twitterでバズった元店長【ハリー中野】の宝石ブログ
夏の装いはブレスレットが吉
みなさまごきげんよう。
鬱陶しい梅雨の季節も過ぎ去りいよいよ夏真っ盛り日本盛りは良いお酒といふ事で、いかがお過ごしでしょうか?
山へ海へと、コロナの予防接種を済ました年寄りどもが我先にと修学旅行自粛の青少年を尻目に勇んで繰り出す今日この頃。
遊泳解禁のビーチには、老いらくのトキメキ、出会いを求め、時代遅れのラジカセでチューブなどを大音響で鳴らしながら元サーファーの爺さん婆さんがドルフィン飛び出すラッセン柄のアロハを小粋に羽織り、イモの子を洗うが如く浅ましく蝟集するというありさまらしゅうございます。知らんけど。
さて、夏場はやはり何かとお肌を露出する機会が多くなります。
淑女の方々も日々のバスルームでのムダ毛のお手入れに余念のない事かと存じますが、なにもそれだけ済ませば事足れりとご安心召されてはいけません。
雑草を駆除した後のお庭に綺麗な草花を育成するが如く、そのむき出しとなったカイナまわりの飾りつけ、装飾を行わねば片手落ちと言うもの。
腋の除草ならぬ除毛に加えて、コリアンダーかクミンの香りかと訝るが如き腋臭をデオドラントで封じ込めた後は、華やいだかほりのパヒュームをば降りかけ、仕上げは豪華なブレスレットでキメたいものでございます。
唐突ですが、夏場の腕時計ほどやぼったいものはございません。
暑いさなかに腕に密着するベルトはもう汗と油でムレムレ。
ことにレザーベルトともなりますともう皮革のベルトが汗と油のヅケ状態となり、これが高温でボイルされた結果、アジの南蛮漬けのタレが腐ったかのような異臭を放ち、せっかくの強力デオドラント制汗が無駄骨となってしまいます。
金属製のブレスバンドとて油断はできません。
その細かいメタルパーツのジョイント部分に汗と垢の混合物が黒いカスとなり蓄積し、これも悪臭の元凶になったり、油断すると黒い一筋の汁となりせっかくの美肌を汚す狼藉を働いたりいたします。
スマートフォンを常に携帯されている現代を生きる皆様におかれましは、そんなわけで、もう腕時計は、特に夏場においては無用の長物ときっぱり手放して頂き、これからご紹介いたします素晴らしいブレスレットでもって暑苦しいむさ苦しい夏場を、優雅に、エレガントに、無味無臭に乗り切って頂きたいものでございます。
さて、ご覧のこちらダイアモンドのブレスレットでございますが、ひと頃人気となったテニスブレスが細かいダイアモンドの切れ目のない連なりなのに対して、こちらは一定の距離を置いて大粒のメレダイア等間隔で留められている造りとなっております。
このような形状のブレスレット、あるいはネックレスはダイアモンド一粒を「駅」に例え、見覚えのあーるレインコオトなどと歌とてる場合ではなく、ステーションブレスとかステーションネックレスなどと呼ばれる事が多いわけでございます。
ご覧のブレスレットも分類的には確かにステーションブレスなのですが、ダイアモンドとダイアモンドの間隔が非常に狭く、路線で例えるならば、JR大阪環状線くらいの密を形成し、ナニワ市民の便宜に寄与するが如くに、腕廻りの装飾に一層絶大に寄与しているのでございます。
さて、ひと頃人気爆発であったテニスブレスでございますが、その品質たるや、ピンからキリで、しかもキリの粗悪品がやたら多く出回っていたのでございます。
その理由は、テニスブレスのダイアモンドのトータル重量が1キャラットとか2キャラットほどのものは一個一個のダイアの粒が非常に細かいため、質の悪いものを留めたとしても分かりにくい。
そんなわけで、ひと頃特価用、特売等にこの様な劣悪なテニスブレスが大量に出回っていたのでございます。
「プラチナ枠ダイアモンドテニスブレス2カラット感謝大特価 ~ 円!!」
と云うチラシの文句に踊らされ買ったは良いが、お店の強い照明下ではキラキラして見えたのに、お家で見たら全く輝かない。
しばらく置いといたが着けないからと質屋に処分しに持って行くと地金スクラップの価格しか出なかった、ガックリ。
ということが往々にございます。
しかるに、こちらのブレスレットはその様な粗悪品、インチキ商品とは全く異なる、一線を画する素晴らしい一級品なのでございます。
なにせ2.5キャラットの石目に対してダイアモンドが全部で21個。
つまり一個当たり0.1キャラット以上ある計算。
これだけの大きさのダイアモンドだと目視で良いか悪いかすぐバレちゃう。
もちろんこちらは最上級と言っても良いくらいの上質なメレダイアがセットされております。
そしてデザインの邪魔にならない様に、ダイアの輝きの妨げにならない様にダイアモンドの留めはブレスレットのラインに即して2点のみの爪留めとなっており、実にスッキリとした見た目の仕上がりとなっております。
このような高品質かつ上品で着け心地の良いブレスレットをお着け頂き、アロハ瘋癲老人が徘徊するウザイ熱帯夜の屋外とは別世界の空調の程よく効いたお洒落なバーで、フローズンダイキリなどのグラスを捧げ持っていただきますれば、もうそれだけであなた様はハリウッド映画のヒロイン。一幅の絵画のモデル。
横にむさくるしい漢など配さずとも、物語はそれだけで完結するのでございます。
密やかな悦楽に耽る宝石道楽の愉しみ
みなさまごきげんよう。
梅雨の合間、初夏の日差しが降り注ぐ穏やかな昼下がりのひと時いかがお過ごしでしょうか?
本日も皆様に掘出しヴィンテージジュエリーをお勧めいたします、ハリー中野の宝石ブログのお時間がやってまいりました。
お相手はわたくし、宝石業界に携わって早四十年。宝石の事なら何でもお任せあれと言いたいところながら、まだまだ勉強途上。
石にご興味のある皆様方に有意義で、楽しい宝石のお話をお聞かせ出来たらなという事で、皆様方とご一緒に学んでいくつもりで進めて参ります。
お気軽にお茶のひと時、お寛ぎ頂きながらお楽しみいただければ幸いでございます。
さて、本日皆様にご紹介いたしますおすすめの宝石は、こちら。
「なんやしょうもない、ようあるサファイアのファッションリングやないけ。そんなもんアマタある宝石のネット販売の中で腐るほど出とるがな。そんなんを掘出ジュエリーなんて威張っとったら嗤われるで、ええ加減にせなあかんわジブン、ええ歳こいて」
とお叱りの声がどこからかこだましてまいろうかと言う気配でございますが、お客様、お恐れながら申し上げます。
それは早合点、早とちりというものでございます。
「なにが早とちりじゃワレ?洒落たことぬかすやないけ。ええ度胸しとるの。ほたら、これがサファイアのファッションリングちゃうん言うんやったら、一体なんどいワレ?しょもないこと言うとったら殺てまうど、ワレ!」
いやいや、これは弱った、こんな些細な行き違いで殺てまわれると、わたくしといたしましても立つ瀬がございません。
まあ、そう怒髪天を衝くが如くに御立腹なさらずとも、ちょっと心落ち着けて最後までわたくしのお話をお聞きいただきますれば、ご納得いただけるかとぞんじます。
ここのところはひとまず、この越後のちりめん問屋の隠居に一切合切お託しいただきまして、しばしのご辛抱を何卒、何卒良しなに。
さて、そういうことで、こちら、一般消費者の眼にはサファイアとダイアモンドをあしらった、ありふれた、どこにでもある、月並みな、ありきたりな、凡庸なパヴェセッティングの指輪に見える事は、先にご指摘賜りましたそちらの関西ご出身のいなせな紳士のおっしゃる通りなのでございます。
がしかし、However でございますが、この青い、誰の眼にも一見サファイアに見える宝石は実はサファイアに似て非なるもの。
サファイアではないのでございます。
「ウソやん?」
さてそれが証拠に画面に近寄ってよーくご覧ください。
このブルーの色、サファイアのブルーに比べてちょっと鮮やかではないですか?よりクッキリスッキリしてませんか?より明るい印象ではございませんか?
「ホンマや!そない言われたら、そんなように見えるなー」
そうなんです。これこそが皆様、この色こそが伝説の希少石アウィナイトの瑠璃色なのでございます。
「ギョエーーーーッツ!アウィ、アウィ、アウィナイトやてーーー!?」
この何の変哲もないサファイアファッションリングに見せといての、アウィナイト。
いかがでしょうか、このフェイント。このドッキリ。このモニタリング。
かなりの石マニアでもないと見破れないトリック。
「あれっ?何か気になるあの指輪。変よね、何の変哲もない変わり映えしない十羽ひとからげのサファイアのファッションリングが私の第六感を過度に刺激するのはなぜ?えっ?ひょっとしてあれは何かのブランドかしら。
確かに脇石のダイアの輝きは良いわ。こんなの作るとすればカルティエ?いや、ひょっとしてギメル?うーん何だろ、宝石マニア、石オタク、宝石界のしょこたんと自他ともに認めるこの私に小癪にもこんなにチャレンジを挑んでくるこの凡庸なデザインの粗品は。
あれ、ちょっと待って、いま一瞬着けてらっしゃる手の動きで宝石から鮮やかなブルーが見てとれたわ。
あのブルーはサファイアのそれでは無い。でもなんだろ?どこかで昔観たような気がするんだけど思いだせない。
あーーーイライラする!いっそあの着けてらっしゃるご本人に聞いてやろうかしら?
ダメダメそんな見ず知らずの人に、唐突に着けてる指輪の正体聞くなんて。きっと頭のおかしな人に思われるに違いない。
第一、オタクの私にそんな積極性は元から備って無い・・・
あーーっ!わかったアウィンだ!アウィナイトだ!
絶対そうよ、間違いない!まだ実物には一度しかお目にかかってないけどきっとそうだわ。
あの鮮やかな煌めき。良いわー!素敵!私も欲しい!人知れずこっそり希少石を身に着けたいという石オタ理想のデザインよ!欲しい!欲しい!てか、ホントにアウィナイトかしら?
あーーーーー!ますます聞きたくなる!
で、もしそうだったら、厚かましくも譲って頂けませんかなんて恥知らずにも口走ってしまうかも。
そんなの絶対無理、無理。バカ!私のバカ!もうどうしたらいいのかわからない、ヒーーーーーーーッ!」
凡庸に見えて、実はかくのごとくに宝石マニアをパニックに陥れる、まことにアブナイなジュエリーなのでございます。
という事で本日の格言
「凡庸な意匠に希少石を忍ばせ密やかに悦に耽る宝石道楽の愉しみ」
ア・イ・シ・テ・ルのサインリング
みなさまごきげんよう。
梅雨の合間、初夏の日差しが降り注ぐ穏やかな昼下がりのひと時いかがお過ごしでしょうか?
本日も皆様に掘出しヴィンテージジュエリーをお勧めいたします、ハリー中野の宝石ブログのお時間がやってまいりました。
お相手はわたくし、宝石業界に携わって早四十年。宝石の事なら何でもお任せあれと言いたいところながら、まだまだ勉強途上。
石にご興味のある皆様方に有意義で、楽しい宝石のお話をお聞かせ出来たらなという事で、皆様方とご一緒に学んでいくつもりで進めて参ります。
お気軽にお茶のひと時、お寛ぎ頂きながらお楽しみいただければ幸いでございます。
さて、本日皆様にご紹介いたしますおすすめの宝石は、こちら。
横から見ればハートモチーフ、ピンクゴールド枠のサファイアリングでございます。
さて、ちょっとここで話は大きく脱線するわけでございますが、何卒しばしのご猶予を。
皆様、ご自分自身の見た目、外観というものを正確にご存知でしょうか?
「当たり前だろ、自分が自分の見た目わからなくってどうする。馬鹿な事を聞くもんじゃない」
と、お叱りのお言葉が聞こえてきそうでございますが、ちょっとお待ちください。
皆様がお馴染みのご自身のお顔というものは、あくまでも洗顔時などで相対する鏡に映ったお顔でございましょう?
あるいは最近ですとスマホの自撮り画面?
それって世間一般が認識しているあなたの印象そのままでしょうか?
第一、鏡の顔は左右反転してますから、その時点でもう双子の兄弟姉妹ほどの差はある訳でじゃないですか?
実際第三者に映る自分の顔、姿の印象というものは第三者の視点にたって、例えば写真や動画などにとって観察でもしない限り正確な印象というものはなかなか掴めきれないのではないでしょうか?
さて、それと同様に自分の着けている宝飾品が人からどういう風に見えているかっというのも意外と皆様無頓着。
指輪なんぞは指にはめてそれを上から眺め、あら良いわね、なんて自己満足に浸っておられますが、あなた以外にその角度、その方向から件の指輪を見る事のできる人は他にいない訳ですよね。
実際お着けになっている指輪の着け映え、つまり、他人様がご覧になったらどう見えるか、どう人様に映るのかという事をよく考えて着用しないと、せっかく大枚をはたいて購入に及んだジュエリーが単なる自己満足、独り相撲、東海大相模になりかねません。
さて、そういった他者、第三者の眼を意識して指輪が作られる様になったのは意外と最近のことなのです。
指輪以外の宝飾品は最初から第三者の眼を意識して作られています。
例えばブローチやペンダントなどのそれを着けてみて、見降ろしてみて自分にどう見えるなんて事は端から考えていませんし、ピアス、イヤリングなどになりますと、もう着けた時点で自分には見えない訳ですから、着けて他人にどう見えるかしか考えて作られていません。
ところが不思議と指輪だけはどういう訳か自分で着けて、その着けたサマを見降ろし改めてその指輪の美しさにひしひしと感動に浸るように、としか考えられないような造り。
すなわち着けた指に対して垂直方向の視線に向けてメインのデザインが展開されているのであります。
もしこのメインのデザイン、すなわちデザインの肝を他人に十全に知らしめようとするなら、バイバイと手を振るポーズで手のひらを反転させ、手の甲を相手に向けるか、あるいはその手を自らの心臓の鼓動を確かめるかの様に常に胸に押し当て、手の甲を絶えず正面に向くようしなければなりません。
そんな奴おらんやろ、という大木こだま師匠のつっこみを待つまでもなく、これは明らかに不自然な動作。
そういう訳で、こちらの商品もそのような第三者の視線を意識して製作された指輪でございまして、従来なら非常識ともとれるリング側面にハートのモチーフを配した指輪なのでございます。
この指輪、着けた本人が自らの指を真上から眺めれば、単なるダイアモンド三列並びのリングにしか見えないのでございますが、さてこれが、例えばこの指輪をお着けあそばして、お茶などを召し上がっていると仮定いたしましょう。
するとカップを捧げ持つそのか細いお指から、あなた様を見つめる第三者の視線にハートマークがクッキリ、ハッキリと写り込むわけでございます。
例えばこの第三者が気になる異性であった場合などそのハートマークが、お相手の意識下にスルリと忍び込みサブリミナル効果を発揮いたし、予想外の効果が得られるやもしれません。
いえいえ、それだけではございません。
こちらハートを形作る宝石が二面別々なのです。
片方はブルーサファイア、もう片方はピンクサファイアと寒色暖色正反対の色違いとなっているのです。
さてこの違いがこそがこの指輪に素晴らしい秘密の機能を付加しているのでございます。
例えば、人目を忍ぶ社内恋愛、社内不倫などのオケージョン。
今夜のデートの有無とて気軽に確認し合うことができない熾烈な環境下。そんな時OKならばピンクサファイア、NGならばブルーサファイアを相手に見えるよう着けると決めとけば問題は一挙解決。
いや、なにもそんな小細工に使わずとも、正攻法。
メット五回ぶつけたり、ブレーキランプ踏んだりわざわざせずともこれなら恥ずかしいくらいモロのアイシテルのサイン。
さあ、その他もろもろ色んなサイン、暗号にも使えて、他人の目に映える。
もちろんインスタにもバエルお洒落な最新デザインハートモチーフリングいかがでございましょう?
夏はブルーダイアでクールにきめて
みなさまごきげんよう。
梅雨の合間、初夏の日差しが降り注ぐ穏やかな昼下がりのひと時いかがお過ごしでしょうか?
本日も皆様に掘出しヴィンテージジュエリーをお勧めいたします、ハリー中野の宝石ブログのお時間がやってまいりました。
お相手はわたくし、宝石業界に携わって早四十年。宝石の事なら何でもお任せあれと言いたいところながら、まだまだ勉強途上。
石にご興味のある皆様方に有意義で、楽しい宝石のお話をお聞かせ出来たらなという事で、皆様方とご一緒に学んでいくつもりで進めて参ります。
お気軽にお茶のひと時、お寛ぎ頂きながらお楽しみいただければ幸いでございます。
さて、本日皆様にご紹介いたしますおすすめの宝石は、こちら。
これからの季節にふさわしい涼やかなブルーのダイアモンドをあしらったデザインリングでございます。
ブルーのダイアモンドと申しましたが、厳密に申しますと放射線照射によってブルーの着色をほどこされたダイアモンドでございまして、一般的にはトリートブルーダイアなどと呼ばれている宝石材でございます。
さて、こちらのトリート、つまり染色処理を施されたブルーのダイアモンドと天然のブルーダイアとは、そもそもどう違うかと申しますと、分光光度計などで色の起源を探ればその違いは明らかになるのですが、単に色のついたダイアモンドと言った観点からすると何ら変わりはないのです。
着色処理したからと言ってダイアモンドの特性である高い屈折率と分散、それによってもたらされるダイアモンド独特の強い輝きと煌めきは変わりなく、見た目の相違はまったくございません。
また、この着色されたブルーの色も半永久的に色褪せることなく保たれるのでございます。
ただしお値段の相違は天と地ほどの差。
これは天然のブルーダイアが極めて希少であるのと、トリートの場合、原料に使われる安価なイエローやブラウンのダイア自体の価格の差。
それなら、無理に高い天然のブルーダイアを使わずとも、見た目変わらなきゃ安いに越したことは無い。
ましてやこういった日常使いのファッションリング、逆に天然のブルーダイアなどで作れば、万一の石落ちが心配でおちおち着けていられません。
巷にブルーの宝石数あれどダイアモンドに匹敵する輝きのものはございませんし、またその耐久性の面においてもダイアを凌駕する石は無いのであります。
腐っても鯛ではございませんが、着色されたとてダイアはダイア。見くびってはいけませんよ。
さて、こちらのリングですが上下に波形のような輪郭をもたせた形状。リングの幅もちょっと広くに取ってあります。
そしてそのリング中央を横切るラインには、輪郭と相似するように同様の波形のラインが平行に刻んでありますね。
そしてその中央のラインの波形の波型が上下で波頭となって分厚くなる場所、都合5箇所ありますが、そちらに同じ大きさ、同じ色合いのトリートブルーのダイアモンドが均等にセットされております。
そしてその間隔の隙間と外枠部分には細かいメレダイアがびっしりと埋め込まれているのがご確認できますでしょうか?
さらにこの真ん中のラインのパーツと外側のパーツの間には細い隙間がとってあり、一種の透かし細工となっております。
このひと工夫こそがブルーダイアに増して一層の清涼感を商品にもたらしているのでございます。
まあ、下手な文章で説明いたしましても、いまひとつピンとこないでしょうが、そこは写真をじっくりご覧いただきまして、さらにご興味の湧いたお方は弊社楽天ページへ下記のリンクから訪れていただきますと、更にさまざまな角度から写しました画像がございますので、じっくりご検分頂きまして、お気に入りいただきま節は、ご購入の方へそのままお勧め頂ければと、左様に願う次第でございます。
ゴージャスなピンキーリングで演歌の花道
どーっぞー!お立ち寄りくださいまっせー!ご利用、ご利用、ご利用下さいまっせ―!
はーい!本日はこちら丸余百貨店五階エレベーター脇のこのゴージャスな矮小スペースを拝借致しましての、高級ジュエリーお値打ち品のご案内でございまーす!
さっ、どーっぞーお立ち寄りくだっさいまっせー!いらっしゃいまっせー!
さて、皆さま―。百貨店と申しますとわたくしの様な一般庶民などからしますと何やら高級なイメージ。敷居が高い。恐れ多い。
一階にはヴィトンカルティエシャネルといった世界の一流品が軒を並べ、これが同じ日本人ピテカントロプスペキネシスの子孫かと思うような美麗な店員さんが愛想を振りまく。
その様な場所で、お買い得品、特売品、見切り値下げ品、ましてやリサイクル、中古品の販売なんて滅相もないと思し召しの事でございましょう?
さよう、まっこと百貨店の信頼、信用の看板と言うものがございますから、おいそれとその権威、威信を傷つける下手な事は出来ません。
しかし皆様何事にも抜け道というものがございます。
商売も四角四面じゃ世の中と一緒、面白味に欠けてしまう。
優雅なお茶のひと時、お寛ぎ頂きながらお楽しみいただければ幸いでございます。たまにはちょっとした息抜き、おふざけといふものをば顧客、ユーザーに提供しようじゃあないか、どうだねキミ?
はい、まことに左様でございますな部長。さすが慧眼、さすが国立大学出身。目の付け所がちがいますネェ~(揉み手)。
なんて営業会議があったかどうかは定かではございませんが、その結果わたくしのような百貨店様の品格からは程遠いむさくるしい男が場違いにもしゃしゃり出た様な次第でございます。はーい!
という訳で、本日は週替わりの特別催し、中古ジュエリー格安ご提供のご案内となっております。
さて皆様、先日ご紹介いたしましたダイアモンドの連結リング、ご記憶にまだ新しいところではございますまいか?
そのご紹介のおり、その造り見た目の如何にもパーティー用、フォーマル用のゴージャスな拵えを転用いたしまして、日常のパーティー、普段の非日常の空間、異空間でありますところのカラオケ喫茶での着用を大いにお勧め致しましたわけでございますね。
カラオケ喫茶とは、今更皆様にご説明いたすまでもないかとは存じますが、昨今街中のいたるところに知らぬ間に広く蔓延るに至った、中高年が昼日中から日ごろ鍛えしその美声を競い合う集いの場。
というのはあくまで表向きで、実のところは何を隠そうシルバー世代男女の出会いの場。
ヒトとの接触が不器用な所謂コミショな若者たちがマッチングアプリなどの文明の利器の力を借りてパートナー選びに四苦八苦しているのを尻目に、昭和の尻軽女、好色漢どもはやはり直截な出会いを求めて、もちろんアプリなどを使いこなせる技能の持ち合わせの無いのも手伝って、恋の歌を歌いつつ、老いらくの恋のお相手を捕獲せんものと虎視眈々、カラオケチケット大量買いの上、大人の社交場カラオケ喫茶に日参致すのでございます。
さて、そのようなおり、ミラーボール輝くステージの上で哀しい女の未練心切々と歌うあなたのもっとも目を引く身体の部位といえば、もちろんマイクを握るまさにその手、その指!
そこを豪華絢爛にデコレートする事こそが、恋の駆け引き勝負の分かれ目。
そこに着目致しましたわたくしがその第一弾として放ったのが先日のダイアモンド連結リングであったのですが、それに負けず劣らず衆人環視の耳目を集め、餓えた瘋癲老人の食指をそそらずにはおれまいというのがこちらの指輪!
こちら、ピンクゴールドの実に変わったデザインのリング枠にダイアモンドがそのデザインに沿って綺麗にセットされましたリングでございますが、実はこちら驚くべきこと恐るべきことに、このボリューム感でもってピンキーリングなのであります。
いえ、そこはそれ、もちろんお好きな指にお着け頂いて差し支えはございません、決して違法、筋違いという事ではございません。
がしかし、この指輪真上からみて左右膨らんでいる方を外側に向くように右手小指にお着け頂くとき、びっくりするほど最高の視覚効果が得られるのでございます。もちろんそれを狙ってデザインされたものである事は一目瞭然。
マイクを握る手で一番目立つ指は?
そう、オーディエンスに一番近い小指。ここを飾る事こそ、歌手として成功するかどうかの分かれ道。
てか、イカス爺さんをゲットできるかどうかの分かれ道。
このピンキーリングにしては極めて重厚な、舞台映えする指輪こそあなたの人生の最終章まで恋する女で燃え尽きさせくれるための媚薬なのでございますよ!
はい、ライバルに先を越されないうちに、早い者勝ち!!
アールデコポンサファイアリング
みなさまごきげんよう。
梅雨の合間、初夏の日差しが降り注ぐ穏やかな昼下がりのひと時いかがお過ごしでしょうか?
本日も皆様に掘出し品のヴィンテージジュエリーをお勧めいたします、ハリー中野の宝石ブログのお時間がやってまいりました。
お相手はわたくしハリー中野、宝石業界に携わってはや四十年。
宝石の事なら何でもお任せ下さいと言いたいとこながら、まだまだ未熟者。
勉強途上の半端者ではございますが、宝石にご興味のある皆様方に有意義で、楽しい宝石のお話をお聞かせ出来たらなという思いで毎回奮闘努力いたしております。
優雅なお茶のひと時、お寛ぎ頂きながらお楽しみいただければ幸いでございます。
さて、本日皆様にご紹介いたしますお勧めの宝石は、こちら、見るも優美なサファイアの指輪でございます。
サファイアに限らず色石全般の製品において言えることなのですが、デザインのバラエティー、多様性というものが、ダイアモンド製品に比べますと非常に少ない様に思われます。
もちろん、ダイアモンドの宝石としての圧倒的な人気、消費者からの需要の多さがその原因なのでしょうが、カラーストーンファンにとっては非常に残念なことでございます。
さて、そのような宝飾業界のトレンドにあって、今からご紹介いたしますサファイアのリングは色石といたしましては、極めて大胆、斬新にデザインの可能性を追求した逸品ではないかと思うのでございますがいかがでございましょう。
ご覧いただくとお分かりの通り、こちらのデザインは数字の8をたてに引き伸ばしたような、あるいは無限大の印を縦にしたような形状のピースが、中央を最大として左右均等指下に向かいグラデーションになる様に並べられております。
そしてその無限ループの空いた場所、つまり8の字の2ヶ所の丸のところに美しいブリーサファイアが均等に埋め込まれており、さらにそのそれぞれのサファイアを支えます枠部分にもびっしりと細かいメレダイアがあしらわれております。
また、8の字型のピース各々をを繋ぐ真横のセンターライン、パーツ同士の間に隙間が広く空く部分には大きめのメレダイアモンドがあたかもパーツを繋ぐビスの様に均等に配置されセットされております。
この曲線を中心とした大胆なデザインと計算された規則正しい石の配列の組み合わせは、幾何学的図形をモチーフとしたかつてのアールデコ様式をも彷彿とする、クラシカルなものとモダニズムの融合といった風情を醸し出しております。
さて、このような一見大胆なデザインに、中には着け心地を危惧なさる方もおられるやもわかりませんが、実はこちら大胆なデザインのわりに、指輪そのものの厚みはその幅に比してに薄うございます。
またメインの石となるブルーサファイアは全て爪留めではなく枠全体で抑えられている状態なので、お着け頂いても殆ど引っ掛かりや当たりが気になりません。
さらに指輪の幅も結構ございますので、中指にお着け頂きましてもバランス的に何ら問題はございません。
サファイアと言いますと寒色系のお色。
シンプルなデザインでございますと、ともすると地味になりがちな宝石素材でございますが、これだけデザインが大胆ですと、プラスマイナス、陰と陽バランスがとれて程よい加減でよろしいのではないでしょうか?
それでは本日はこれまで、またのお目汚しまで
Until next time, pleasant dreams.
【CASATO】シャルウィーダンス、パートナーの肩越しで輝くは
どーっぞー!お立ち寄りくださいまっせー!ご利用、ご利用、ご利用下さいまっせ―!
はーい!本日はこちら丸余百貨店五階エレベーター脇のこのゴージャスな矮小スペースを拝借致しましての、高級ジュエリーお値打ち品のご案内でございまーす!
さっ、どーっぞーお立ち寄りくだっさいまっせー!いらっしゃいまっせー!
さて、皆さま―。百貨店、デパートメントストアと申しますとわたくしの様な一般庶民などからしますと何やら高級なイメージ。敷居が高い。恐れ多い。身がすくみ金縛りが襲う。
お買い得品、特売品、見切り値下げ品、ましてやリサイクル、中古品の販売なんて滅相もないと思し召しの事でございましょう?
左様、まっこと百貨店には信頼、信用の看板と言うものがございますから、おいそれとその権威、威信を傷つける下手な事は出来ません。
しかし皆様何事にも抜け道というものがございます。
商売も四角四面じゃ世の中と一緒、面白味に欠けてしまう。
たまにはちょっとした息抜き、おふざけといふものをば顧客様に提供しようじゃあないか、どうだねキミ?
はい、まことに左様でございますな部長、目の付け所が違います。さすがですね、さすがの慧眼、さすがの切れ者、知恵者、賢者お見事!(揉み手)。
なんて営業会議があったかどうかは定かではございませんが、その結果わたくしのような百貨店様の品格からは程遠い野暮、野卑な野郎が場違いにもしゃしゃり出た様な次第でございます。はーい!
という訳で、本日は週替わりの特別催し、中古ジュエリー格安ご提供のご案内となっております。
さてさて、前回ご好評いただきましたJPモルガンのモルガナイトのペンダントトップの後は、こちら非常に奇抜、奇天烈な連結リングのご紹介でございます。
さて、連結リングとは何ぞや?
という命題に皆様一般消費者は只今直面し、それを解決せんものと個々人各々に純正装備されておりますお粗末なCPUをば只今フル稼働させながら過去の記憶を手繰り寄せ、はたまた些末な情報の断片をつなぎ合わせこの難解なる問への回答を図らんものと努力を傾注されている事でございましょうが、それはまったくもって無駄な努力、所謂無駄骨とまずはお断る致しておかねばなりますまい。
というのも、実際連結リングなんてものは世の中にそうそう出回っているわけじゃなく、私とてこの外観からして仮にその様に呼んでいるまでで、果たして正式名称は何と呼ぶのかすら実際のところ皆目見当がつかない次第なのでございますよ。
ただ、はっきり致しておりますのは、通常指輪と言うものは、一つの輪っかを一本の指に嵌め、これにてその職務の完結に至るさだめの小間物であるはずのものが、この指輪たるや中指薬指小指の三本の指をば一挙に絡めとり、その3本の指が占める一帯をば一辺に占拠し装飾せんものと企てられた大胆かつ強欲、さしずめ中国が推し進める一路一帯構想の如き企てなのでございます。
はてさて、中指薬指小指を一挙に占拠した人民軍の意図はどこにあるのか?
それはもちろんその広域にわたる地域を総括して、豪勢に盛る付けたるダイアモンドの輝きでもって派手やかに装飾し、よってそのオーナーをば豪華絢爛に飾り立て、その権勢を世に知らしむ事が第一の目的であろうことは明らか。
しかし、この様なオーバードースなダイアモンドの装飾をばどのようなオケージョンで展開いたせばよろしかろう。
もちろん日常のお買物、例えばスーパーイオンスーパー玉出にこれをば着用の上、食料品をお買い求めにお出ましいただきましても何の不都合とてございませんんが、それではあまりにこの商品の特性が活かされません。折角この子の生まれ出でた甲斐といふものが無いものを、とヨヨと泣き崩れる次第でございます。
では、この指輪同士が連結したド派手な装飾品をどのような場面、状況でお着け頂くとその商品の目的が遂行達成出来えるのか?
それは敢えて言うまでもなくスッペッシャルなオケージョン。ハレとケで分ければもちろんスッペッシャルなハレの日をおいてとしか考えられますまい!
具体的に申しますとパーティー、舞踏会、園遊会など大手を振って自らを飾り立ててどこからも非難、文句、苦情の出ない、というかそう言った華美な装飾を求められる場にこそ相応しい商品なのでございます。
例えば高級ホテルのボウルルームで催される舞踏会において、シャルウィーダンス相方の男性の肩にそっと添える手にこの指輪が輝けばそれだけで一幅の絵画。映画のワンシーン。
そんなもんワテらさっぱり縁のない世界や、アホらしもない、イノイノ、とこの場を立ち去りかけているそこな関西のご婦人よ、しばしのご猶予を。話はこれからが佳境へとなだれこむのでございますから。
もちろん、ここにお集りのお客様、ぱっと見渡しましても華麗なるギャッツビーの様に毎日がパーリーで夜ごと社交ダンスをお楽しみになっている上流パリピとお見受けいたしますようなお方は一人としていらっしゃいません、無残にも。
がっ、しかし忘れちゃいけないカラオケ喫茶の存在を。
街中のいたるところに知らぬ間に広く蔓延るに至ったカラオケ喫茶は何を隠そうシルバー世代出会いの場。
ヒトとの接触が不器用な若者がマッチングアプリなどの文明の利器の力を借りてパートナー選びに四苦八苦しているのを尻目に、昭和の尻軽女、好色漢どもはやはり直截な出会いを求めて、もちろんアプリなどを使いこなせる技能が無いのも手伝って、恋の歌を歌いつつ、老いらくの恋のお相手を捕獲せんものと虎視眈々とカラオケチケット大量買いの上、大人の社交場カラオケ喫茶に日参致すのでございます。
さて、そのようなおり、おっ、関西のお母さん身を乗り出して、俄然、聞く気満々!結構ですよ。
はい、そのようなおり、マイク握る手にギラリ輝くのがこのリング。
天井から輝く七色のミラーボールの光を反射しこの指輪の能力がすべて解放され、獲物が潜むであろう客席へめくるめく煌めきを惜しげもなく放出されるのであります。
もちろんその光の煌めきを浴びたオヤジどもはひとたまりもありません。一瞬にしてその輝きをあなたそのものと勘違いし秒殺で悩殺されてしまうのでございます。
さあ、このオヤジ秒殺ゴキジェットの如き効力優れた連結リング。
残り一点!ハイ、早い者勝ち!!
あれはお雪といふ女
どーっぞー!お立ち寄りくださいまっせー!ご利用、ご利用、ご利用下さいまっせ―!
はーい!本日はこちら丸余百貨店五階エレベーター脇のこのゴージャスな矮小スペースを拝借致しましての、高級ジュエリーお値打ち品のご案内でございまーす!
さっ、どーっぞーお立ち寄りくだっさいまっせー!いらっしゃいまっせー!
さて、皆さま―。百貨店、デパートメントストアと申しますとわたくしの様な一般庶民などからしますと何やら高級なイメージ。敷居が高い。恐れ多い。身がすくみ金縛りが襲う。
お買い得品、特売品、見切り値下げ品、ましてやリサイクル、中古品の販売なんて滅相もないと思し召しの事でございましょう?
さよう、まっこと百貨店には信頼、信用の看板と言うものがございますから、おいそれとその権威、威信を傷つける下手な事は出来ません。
しかし皆様何事にも抜け道というものがございます。
商売も四角四面じゃ世の中と一緒、面白味に欠けてしまう。
たまにはちょっとした息抜き、おふざけといふものをば顧客様に提供しようじゃあないか、どうだねキミ?
はい、まことに左様でございますな部長、目の付け所が違います。さすがですね、さすがの慧眼、さすがの切れ者、知恵者、賢者お見事!(揉み手)。
なんて営業会議があったかどうかは定かではございませんが、その結果わたくしのような百貨店様の品格からは程遠い野暮で下品な野郎が場違いにもしゃしゃり出た様な次第でございます。はーい!
という訳で、本日は週替わりの特別催し、中古ジュエリー格安ご提供のご案内となっております。
さてさて、前回のモルガナイト ダイア ペンダントトップの後塵を拝し登場致しましたのがこちら!
薄いピンクが美しいモルガナイトを贅沢、豊富に使いまして作り上げられたる、この素晴らしいペンダントトップでございます。
さて、モルガナイトと申しましても宝石にあまり興味のない一般のお客様には馴染みのない宝石名かと存じます。
さあ、そのモルガナイトはご存知なくても、皆様エメラルドならご存知でございましょう?
奥さんどうです?
ハイもちろんご存知ですね。持ってないけど、知ってる。そんなに包み隠さず打ち明けてもらっては恐縮してしまいますが、正直で結構。
で、そのエメラルドという宝石は元々ベリルと言う宝石の緑色のヤツをそう呼ぶんです。同じベリルでもこれが水色になるとアクアマリンとなる、ね。わかりますよね?
色によって名前が変わるのですよ。赤鬼とか青鬼なんてな単純な区分けとは訳が違う。だって宝石なんだもの。
という事で、そのモルガナイトの正体はお察しの通り、ピンクのベリルなわけでございます。
さて、この20世紀初頭にマダガスカルで発見されましたピンクのベリルは当時宝石の収集家としても名の知られた、かのアメリカ合衆国のというか世界に冠たるモルガン財閥の創始者J・Pモルガンの功績をたたえ命名されたのであります。
この功績とは何かというと、1907年にウォール街の恐慌に端を発した金融崩壊に対し、ニューヨークの主要投資家125人を自宅書斎に文字通り監禁し、大惨事を回避する為の資金拠出の約束を強引に取り付け、国難を救ったいう事であります。
正に国士、今時の経営者には爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいねー、ホント
さて、このアメリカ合衆国の国難を救ったヒーローの名を与えられた宝石名は、その栄誉にふさわしく明るい未来、明るい社会を予見するかのような淡い透明なピンク色でございまして、神々しいばかりのみごとな美しさ!
ルベライト、ピンクトパーズ、ピンクサファイア、ピンクダイア、ピンクの宝石数あるなかでもこのモルガナイトはその淡い透明感溢れる清々しい色合いにおいて他のピンクの石の追随を許しは致しません。
しかもこのペンダントトップに留められている九つのモルガナイトはあたかも九つ仔かと見まごうばかりに色、形がピッタリと一致しているのです。
この石合わせの妙はただ者の仕業では無い!と言っても中古品ゆえどちらの名工、名人の手によるものかは定かではございませんが、造り手わからずとも、実物を一目見りゃそれとわかる正真正銘のマスターピースでございます。
さて皆さん、モルガンと言えばモルガンお雪。日本のシンデレラとして今でも花柳界の語り草となっている伝説の芸者。
京都は祇園で左褄を取っておりました、つまり芸者稼業をしておりましたお雪がなんとJPモルガンの甥ジョージ・デニソン・モルガン(もちろん大富豪)に見初められプロポーズされたのが1901年。
それからというもの、このモルガン君、お雪の元へ旅客機の無い時代に4年の間に3度アメリカから通いつめ、なんと当時のお金で4万圓、現在のお金に換算すると8億円という途轍もない金額で落籍した、すなわち身請けをし、めでたく結婚にこぎ着けたのであります。
これが、日米に渡る世紀の玉の輿婚ということで、当時は凄いセンセーショナルなニュースとなったわけなのでございます。
さあ、その恩恵にあずかるかどうかは定かではございませんが、玉の輿を目指す現代の芸妓、芸子諸君よ、ゲン担ぎのチャームとしていかがですか?
ええ、もちろん既婚者の方も大歓迎。大富豪に見初められたらダンナなんかさっさとお払い箱でしょ?
副大統領閣下のネックレス
どーっぞー!お立ち寄りくださいまっせー!ご利用、ご利用、ご利用下さいまっせ―!
はーい!本日はこちら丸余百貨店五階エレベーター脇のこのゴージャスな矮小スペースを拝借致しましての、高級ジュエリーお値打ち品のご案内でございまーす!
さっ、どーっぞーお立ち寄りくだっさいまっせー!いらっしゃいまっせー!
さて、皆さま―。百貨店、デパートメントストアと申しますとわたくしの様な一般庶民などからしますと何やら高級なイメージ。敷居が高い。恐れ多い。身がすくみ金縛りが襲う。
お買い得品、特売品、見切り値下げ品、ましてやリサイクル、中古品の販売なんて滅相もないと思し召しの事でございましょう?
さよう、まっこと百貨店には信頼、信用の看板と言うものがございますから、おいそれとその権威、威信を傷つける下手な事は出来ません。
しかし皆様何事にも抜け道というものがございます。
商売も四角四面じゃ世の中と一緒、面白味に欠けてしまう。たまにはちょっとした息抜き、おふざけといふものをば顧客様に提供しようじゃあないか、どうだねキミ?
はい、まことに左様でございますな部長、目の付け所が違います。さすがですね、さすがの慧眼、さすがの切れ者、知恵者、賢者お見事!(揉み手)。
なんて営業会議があったかどうかは定かではございませんが、その結果わたくしのような百貨店様の品格からは程遠い野暮で下品な野郎が場違いにもしゃしゃり出た様な次第でございます。はーい!
という訳で、本日は週替わりの特別催し、中古ジュエリー格安ご提供のご案内となっております。
さて、それでは先ずは何を置いてもお薦めさせて頂きたいのがこちら。
南洋黒真珠、別名黒蝶真珠、更にはタヒチパールなどとも呼ばれるこちらの黒い真珠のネックレスでございます。
私のラバさん酋長の娘、色は黒いが南洋じゃ美人なんて文句で始まる、戦時中の流行り歌がございましたが、今そんな唄作ったら人権問題で即発売禁止でしょうねー?
まあ、こちらの黒真珠はタヒチパールと言うくらいで、南洋も南洋、かのフランスの画家ゴーギャンが愛した南海の楽園、タヒチアイランドで採れる真珠でございます。
黒蝶貝と言う貝から採れるんで黒いパール、白蝶貝からとれれば白いパールね。
じゃ、その赤い球は赤蝶貝から採れんのかと言うとさにあらず、これは残念、珊瑚でござい。難しいよ宝石の道は。
で、この黒蝶真珠のネックレスなんですが、昔、私なんかが老舗宝石屋の丁稚小僧で奉公してましたころなど、もうビックリするようなお値段だったのでございます。
ほんと百万二百万三百万なんてのはざら!とても庶民に手の届く品じゃなかった。
なぜ、そんなに高額だったかと申しますと、現在の様にタヒチにおいて黒蝶真珠養殖産業が確立されてなく、黒真珠の供給そのものが不安定だったからなのでございます。
そもそも、真珠養殖なんて技術がなかった時代はこの黒蝶真珠が天然でとれる確率というのは、1万5千から2万個の貝の中からわずか一個見つかるかどうかというほど稀な事だったのです。
ですから、もう王侯貴族の秘宝とか秘宝館でしかお目に掛かれなかったほどの代物だったのでございます。
さてそれが時を経て、タヒチにおいて日本の養殖技術導入で養殖が盛んになりましたのはまだほんの前世紀の末のころ。
ですから、こうしてこの黒蝶真珠、タヒチパールの製品が堂々と一般消費者のもとへ安価に流通し始めましてから、まだほんの20年かそこらなのでございます。
昔は王族貴族とておいそれとは手に入れる事の出来なかったこの南洋黒真珠。
ようやく庶民の手に入るようになったと申しましても、これが百貨店正規の宝飾品売り場でお求め頂きますれば、やはり二十、参十、四十満はゆうに致します高級ジュエリーでございます。
しかるに、これが一度そういったところで品の良いマダムがお求め頂いたものが、どういう経緯かわかりませぬが、市井の質屋で買い取られますと、これはもう立派な中古品。
しかし中古品と言って見くびってはいけません。
こういった黒真珠一昔前は専らお葬式用のフォーマルジュエリーとしてお買い求めいただいておりましたので、大体が未使用に近いものがほとんど。
たとえ数回使っていたとしても、首に巻くだけだからキズやイタミの付け入る隙などありゃあしません。
そんな新品とほとんど変わるところの無い、ただ一度人様の手に渡ったというだけの悲しいさだめ故のこのお値段!こげん無慈悲な激安価格!このまたとない機会を見逃しては一生の不覚。末代までの恥。
なに?葬式、法事の予定は近々にない。
いえいえ葬式専用は一昔前のお話。今じゃ堂々と普段のおしゃれ用に皆様お着けになっておられますよ。
アメリカ初の女性有色人種の副大統領のハリス女史だってお着けあそばされておられたではございませんか。
それに最近はなんと男性だってパールを着ける時代。そんな抹香臭い年寄りみたいなこと言ってたら笑われちゃいますよ!
さあ、早いもの勝ち、早いもの勝ち!
【GRIMA】グリマの甘~いジェリー
ちょっとちょっと見て見てコレ、凄くない!?
ヤダー何これ!ビックリしちゃう!おったまげーよネ。
なんかこれってスイーツみたいじゃん。スイーツって言ってもあれよ、その辺の駄菓子屋やスーパーとかで売ってる安物じゃなくて、自分じゃ絶対買わない、てか買えないけど、金持ちの親戚のおばさんとかがさー、お土産とかで持って来てくれるヤツ。
百貨店のスイーツ名店コーナーとかでメイクバッチリのお姉さんが慇懃に接客してくれてさ、レジ袋すら金取るくらいのこの世知辛いご時世にさあ、いかにも高そうな包装紙にくるんで、その上これまたなんか和紙みたいな凝った衣装の分厚い袋に入れて、エコの人が激怒るような過重包装しまくりでさ、最後両手を添えて渡してくれるあれよ、あの手のお菓子、わかるー?
で一体お菓子の正体は?って話だけど、ぱっと見の印象は、アタシ的にはモンブランじゃないかって思うの?ネッ、思うよねー!
真ん中に大きな甘-いマロングラッセがあってそれをクリーミーなマロンのクリームがグルグルまきにしてんのよねーっ、駄目!
想像しただけでヨダレが出てきちゃう、見て、ほら、糸引いて、ビザールよね、キモイよねー、まるで雌犬よね、息子はいないけどさ。
でもさー、和菓子でもこんなのなかったっけ?
ちょうど周りの細かいチップみたいなところがまるでこんな感じの竹細工っぽい感じでさ、真ん中がさー、この感じだとオレンジのゼリーかな?みたいなのが入ってたりするの。
あったわよねー、あれあれ、茶道?茶の湯?そういった格式ばったところで出されるような高級和菓子。
そんなお上品なお席にはとんと縁遠いからよくわかんないんだけどさ。
でもね、これってホントはスイーツじゃなくてジュエリーなのよ。しかも指輪!
驚きじゃない?ビックリでしょ?なんだ―、ちょっとはビックリしなさいよー。ヒトがさんざもったいぶって喋ってんだからさー。
これはねイタリアの貴族出身のジュエリーデザイナーの作品、貴族よ、凄くない?
アタシみたいな単なる族出身とは訳が違うんだから。
で、その貴族出身のジュエリーデザイナー、アンドリュー・グリマていうひとのデザインしたユ・ビ・ワ!
英国王室御用達だって、凄くない?
畏れ多くもエリザベス女王陛下もお着けあそばされてるのでございますよ。メーガンなんかにゃ呉れてやるもんか、とかおっしゃってるのかしらね?怖いわー!
で、このグリマさんがこだわったのは独創的な形と素材だっていうんだけどさー、ホント独創的よね!
この真ん中ににひと際大きくデンと収まってる大きな宝石はシトリンクォーツっていう石なのよ。
日本語じゃ黄水晶てんだけど、ダサいわねー、そのまんまじゃん!センス無さすぎよね日本の宝石屋。
どうせだったらもっと売れそうな名前つけろって言うの、あたしに言わせればよ。
で、このシトリンていうのはフランス語のシトロンつまりレモンに由来してるんだって。
だからこれはマロンでもオレンジでもなくレモンってことになるのかしら?
レモンのゼリーよ、って宝石だっちゅーの!どこまで食い意地はってんだろアタシという女は?良いーの女なの!
で、よくこういったボリューミーな指輪には絶対ケチつけるヒトがいる訳よ。引っかかるとか、普段着け出来ないとか、こんなの着けてどこ行くのとか、ねっ、いるでしょう、そういう事必ず言うやつ。
大体普段てなに?家事炊事主婦と生活ってこと?そんなときは横着しないで全部外すもんでしょ?
どんな指輪だってはめたまま炊事や水仕事なんてしちゃ駄目よ。
汚れをわざと付着させてるようなものでしょ。こんなの着けてどこ行くのって、知るもんか自分で決めろって話よね。
あのね、自分が気にするほど人サマはアナタになんか関心ないの。
着けてるか着けてないかわかんないような指輪なんか着けてて誰が感心して褒めてくれるもんですか。
誰の印象にも残らない控えめな自己顕示欲。陳腐だわ!間抜けだわ!いかにも小市民的よね。
アタシのようなクロスドレッサーの立場から言わせてもらうとね、せっかく女に生まれたんだからもっと身を飾ることに真剣になって欲しいわけ!控えめにしてたら上品だとでも思ったら大間違いよ。
だってこちら英国王室御用達よ。
上流階級のお方というのはこういう奔放大胆なジュエリーをお着けあそばして、なお気品を失わないんですもの。
コーディネートやTPOなんて考えずに気に入ったら買っちゃうのよ。
そのあと、ああでもないこうでもないってとっかえひっかえお洋服や靴、バッグの組み合わせを考えるのって女として生まれてきて味わう最高の至福の時よ。
オッサンのアタシが言うのも変な話だけどさ
その他のブログ記事
-
-
-
-
筆者:ハリー中野
|
|
自己紹介
|
1979年、大阪の老舗宝石店に入社以来、上は香港ペニンシュラホテルから、下は田舎の地場産業振興会館まで、
ありとあらゆる場所で宝石の伝道師としてジュエリーの普及に尽力。
現在はマルヨの姉妹店ドゥペールノエルにて正しい宝石の買い方からお手入れの仕方まで、
懇切丁寧な接客をモットーに主婦層を中心に幅広い支持を得るにいたる。
自称「宝石の伝道師」
「GIA(米国宝石学協会)」認定資格「GIA.G.G」保持
ドゥペールノエル退職済み
|
担当業務
|
宝飾品プロデュース、プロモート、コンサルト、商品コメント、ブロガー、Twitter
|
元ベテラン店長のひとこと
綺麗で大粒のダイヤが程よい間隔でセットされている一級品!