Twitterでバズった元店長【ハリー中野】の宝石ブログ
乙ちゃんに捧ぐ!ブラックダイアの指輪
ブラックダイヤというものはには、どうも悪の香りが漂いますぞ。
普通の無色透明のダイアモンドが天使だとすると、こいつは身を持ち崩した堕天使とでもいうべきでしょうか?
堕天使とはすなわち悪魔。サタン、デーモン、ルシファー、とにかく悪い奴なんです此奴等は。
しかしどういう訳か人間、清く正しく美しくという宝塚歌劇団のモットーような事ばかりだと退屈してしまうようです。
自分の身にはあまり危険の及ばない限り、ほどほどの距離を保って悪のフレーバーが欲しいのですね。
例えば、そのものずばりのデーモン閣下。
吾輩、お前たちなどとテレビの視聴者の前で居丈高にふるまいながらも、最近ではコメンテーターとしてすっかり文化人におさまりかえっている。
お茶の間の視聴者は悪魔のご宣託を聞きたくてうずうずしているのでしょう。
あるいは、コミックでお馴染み、ナニワ金融道の萬田はん。
先日初めてテレビでドラマ化されたのを拝見いたしましたが、主人公はトイチの金利を債務者に要求する、闇金と呼ばれる金融業者。
つまりはヤクザのシノギ。演じる千原ジュニアの凶相とも相まって実にイカツイ。
でもこのイカツさに引き寄せられるんですね大衆は。
この傾向は何も今に始まった事じゃなく、ヤクザ映画の老舗東映が連綿と続けてきたお家芸。
東映実録シリーズなんて、俳優がヤクザを演じてるのか、ヤクザが映画に出てるのか区別がつけられないくらいの迫力。
実際、安藤昇さんなんていう元本職の組長をキャスティングしてるくらいだから凄いのは当然。
しかもこの安藤氏、身体こそ短躯ながら並みの俳優など足元にも及ばぬ凄みのあるイイ男。頬にドスの傷跡も生々しい、本物のスカーフェイスでかっこいいんです。
そもそも、ピカレスクロマンという小説のジャンルが昔からございまして、これは悪漢小説などと訳されますが、文字通り悪漢、悪党が主人公。
例えば、古いところでは「羊たちの沈黙」。
映画化にあたっては主人公のサイコパス、人喰いハンニバル・レクター博士をアンソニー・ホプキンスが好演。オスカーを獲得いたしましたね。
また最近ですと大ヒットした映画「ジョーカー」。
これも元々はアメリカンコミックの人気作「バットマン」の悪役。
残念ながら本作は未だ見ていないのですが、以前映画化された「バットマン」でのジャック・ニコルソンのジョーカーの怪演も見事でしたねー!
なにも、外国人ばかりじゃございません。
かのカルトムービーの傑作と呼び声も高い「ブレードランナー」の監督リドリー・スコットが日本を舞台にした映画「ブラックレイン」の悪役、日本人ヤクザ佐藤を演じた松田優作も自らに命と引換にした鬼気迫る演技、見事でした。
あと、日本映画で言うと荒又宏原作の伝奇小説を映画化した「帝都物語」。
これなんかは平将門の怨霊とともに帝都東京を破壊せんものと暗躍する魔人、加藤保憲という悪役そのものが主人公。
と、いろいろ悪のヒーローを挙げて参りましたが、男性ばっかり、女が居ねーじゃねーか?いったいどーなってんだ
とお叱りの声が聞こえてきそうでございますが、これはなに、ブラックダイアに話をつなげていく為の段取りでございますので、もうしばらくのご辛抱を。
さて、いよいよ女性の悪役。
世間では悪女などと呼ばれたりいたしますが、これは単に職場の意地悪、イケズなお局様やスーパーで万引きしたりクレーマーになったりするようなメンヘラ女は当てはまらない。
では、どういう女性が悪女かというと、先ず美しくなくはいけません。
悪女という言葉自体がすでにストリート性を孕んだ言葉ゆえ、並みの女性だと話が前へ進みません。
そして賢くないとダメですね。もちろん氷の様に冷たく、一切の妥協を許さず悪を追求する姿勢が肝要。
この理想の悪女象にピッタリ当てはまるのが、モデル、女優としてご活躍の菜々緒様なのです。
なにせ彼女自ら「プロ悪女」と名乗り悪女を堂々と自らのアイデンティティとされてるのですから大したもの。たとえCMで乙姫様を演じても演技の端々に悪女が垣間見える。
良いですねー!そんな悪女の彼女にピッタリお似合いなのが、このブラックダイアなのでございます。
ブラックダイアと申しますと一般の方はブラウンダイアや、その他のカラーダイアの様に透明のダイアに墨色なんぞがかかっているように想像される方が多いかと存じますが、これはまったくの見当違い。
ブラックダイアは一切光を透過いたしません。
しかも光の選択吸収の理屈から言えば、すべての光を吸収してるゆえに黒く見えるわけなのです。
つまりブラックダイアは透明なダイアの様に光を透過し、これを反射させ輝かせる働きは一切行わず、まるで宇宙のブラックホールのように光を吸収するだけで外部には一切漏らさず、取りこみ蓄えているのでございます。
それゆえ、パワーストーンという観点から言うと凄い威力が石に潜んでいることになるそうなのでございます。
さて、ご覧いただいておりますこちらのリングも、如何にも強烈なパワーを内包してるかのような、マーキーズカットのブラックダイアを中央に据え、それを透明ダイアのメレが囲み、そしてさらに二重になった繊細なウデをさらにブラックダイアのメレが華麗に装飾致しております。
この指輪をば黒いマニキュアを施した猛禽のようなネイルの指にお着け頂きますれば、あなた様も菜々緒の一味。
あるいはアンジェリーナ・ジョリー演じるところのマレフィセント。男がひれ伏すブラックマジックウーマンのためのリング。
男の心情を常に忖度する、物わかりの良い女の仮面なんてこれを着けて捨て去るのです!
「ジェンダー、はあ?知らねーよそんなこたー。男女平等、はあ?何とぼけたことほざいてやがんだ!女の方が偉れーに決まってっだろーが!」
素敵!!
李香蘭がつけていたかも?ヒスイの腕輪
三十年ほど昔、仕事で香港に居住しておりました事は今までにも幾度も申し上げております故、くどいとお叱りを受けるやも分りませんが、年寄りの繰言とご辛抱頂きお付き合い下さいませ。
さて、日本で言う終戦記念日はあちらでは戦勝記念日。
テレビ、マスコミでは、日本軍の占領からの解放、勝利を祝う特番などが頻繁に流され、抗日運動をたたえる機運が最も盛り上がりを見せるのがこの時期。
その期間、在留邦人のわたくしどもとしましては何やら肩身の狭い、居心地の悪い気分を味わったものでございます。。
なにせ、我々が出店しておりました、香港ペニンシュラホテルは日本統治時代には東亜ホテルと名前も改め、日本軍専用のホテルだった場所。
何かにつけ当時のニュースフィルムで登場するわけで、どうもバツが悪い。
それに加え、わたくしの祖父は帝国陸軍の軍人として中国に出征した経歴の持ち主。そんな事は向こうのスタッフなんかには口が裂けても言えません。
実際、大日本帝国は現在の中国東北地方に満州国なる、表向きは清朝最後の皇帝愛新覚羅溥儀を元首に据えて、中国人による独立国家の体を装った日本の傀儡国家をつくったのでございます。
この経緯は巨匠、坂本龍一先生のテーマ曲でも有名な映画「ラストエンペラー」にも詳しく描かれているところでもございます。。
さて、その映画で、俳優としも出演した坂本龍一が演じたのが、満州国、影の黒幕、甘粕正彦。
まだ、テレビなどというものが無かった当時、映画こそが娯楽の王様。
これを利用して満州国民、しいては中国全土に日本の影響を与えんものと設立されたのが、満州映画協会、略して満映。いわゆる国策映画なる映画を通じてのプロパガンダ戦略の発信元。
そして、この満映の理事長であったのが時の宰相、東条英機の教え子でもあった甘粕であったのです。
彼が満映を通じ、中国全土を睨み、いったい何をもくろんでいたのかは今となってはまったくの謎として歴史の彼方に埋もれ果ててしまいました。
しかし満映が生んだスーパースターは、いまだに歴史に翻弄された美人女優として伝説の中に生きているのでございます。
その人の名は李香蘭。
絶世の美貌と美しい歌声で当時、中国、日本を通じて絶大な人気を誇っていたのでございます。
その人気たるや現代のわれわれの想像を遥か超えて凄まじく、日本公演の開催会場となった日劇には、彼女を一目見んと集まった群衆が7周半取り囲み、消防車まで出動する騒ぎになったほどだとか。
さて、この李香蘭、名前だけ見るといかにもの華人なのですが、実は本名、山口淑子というれっきとした日本人。
中国で日本人の両親の元生まれ育ったがため、日中の完全なバイリンガル子女。
映画デビューに際しては、満州、中国人の人気を獲得するために敢えて中国名の芸名を付けたのでございましょう。
この作戦が功を奏したのか、はたまた彼女の本来備わっていたスター性の賜物か、日中両国で一挙にスターダムに昇りつめます。
しかし、突然悲劇が彼女を襲います。
日本の第二次大戦の敗戦が彼女の運命を大きく狂わせるのです。
なんと彼女は中国人でありながら、日本のプロパガンダ戦略に加担した反逆者という罪で中国当局に捕えられ、銃殺刑に処せられる運命が待ち受けていたのであります。
この窮地を友人、知人等の助けを得てようやく日本人である事が証明され、九死に一生を得、国外追放という形で日本に帰国いたします。
もちろんこれだけの大スター、帰国後も山口淑子として銀幕で引きつづき活躍した後、テレビの司会、そしてなんと国会議員の先生にまで昇りつめ、94歳の天寿を全うされたのでございます。
彼女の波乱の生涯は何度かテレビドラマや舞台化されてまいりました。
1989年フジテレビ製作の「さようなら李香蘭」はその物語の最後、李香蘭の名前を捨てて、日本に帰国する場面。
美人女優李香蘭を演じるには彼女をおいて他に無いと抜擢された沢口靖子演じる李香蘭こと山口さんが、引き揚げ船から通り過ぎて行く懐かしい上海の街を眺め、惜別の涙を流すシーンで終わります。
このシーン、バックに流れるのが、歌の上手さは日本一と評判の玉置浩二が歌う「行かないで」という曲。
この曲は後年、カヴァー曲として香港の人気歌手、張學友がなんと曲名もずばり「李香蘭」と変え、広東語に歌詞を置き換えて歌い大ヒットさせております。
いまでもこの曲は中国語圏で様々な歌手がカヴァーするポピュラーソングの定番となっているそうでございます。
これにはきっと李香蘭という大スター、人気アイドルを戦争の終焉とともに突然失った、当時の中国の多くのファンのやるせない気持ちが込められているからではないのでしょうか。
理由は明らか、日中の歌のタイトルを合わせれば「行かないで」「李香蘭」。
さて、今回ご紹介いたしますのはそんな世紀の大スター李香蘭が着けていたのではないかというくらいに時代がかった、かつまた、中国風な豪華なヒスイのバングルでございます。
こちら、なにせ金性の刻印がPM850とあります。今ならPt850と刻印するのが当たり前のところ。
調べてみれば1960年あたりからPt表記変わったしいと言いますから、最低でも60年以上は前の物。
ちょうど李香蘭が活躍していたのが約80年前ですから年代的にもピタリと一致。
この留め部分の細工なども、いまなら様々なスタイルの出来合いのクラスプ金具があり、そのバングルやブレスレットの形状に合わせ付け替えるのですが、こちらいかにもそういった物が一切無かった時代の職人さんの工夫といった感じ。
そして地金部分に穿たれている花模様は手彫りの細工。そしてヒスイやダイアモンド使われている宝石の石留めが全部フクリン、ミル打ちの拵え。
いやー、こりゃもう立派なアンティークでございますね。
だいたい戦前にこれだけ贅沢に本ヒスイを使い、ダイアモンドも一個が0.3キャラット以上はありそうな大きさのを2個。
これは当時としてはかなりの大盤振舞の造り。
いったいどのような方がお着けあそばしておられたのでしょう?
まさか、李香蘭その人がって事は万に一つもないでしょうが、ヒスイを愛してやまぬ華僑の奥様が、出入りの宝石商にでも命じてお造りになられたものではないのでしょうか?
なにせ完全ハンドメイドの一点物、例え量産されてても、もう多分現存する片割れはない事でしょう。
この博物館クラスのアンティークのブレスレット、掘り出し品として秘蔵のコレクションにおひとつ加えて頂ければ幸いです。
ただし、かなりの年代物であります故、仕上げ研磨を施してはいるものの、取り切れていないキズ、イタミは商品の貫禄という事でご容赦くださいませ。
パパ活恰好の標的、チャーのピンブローチ
入荷すれば必ず売れる大好評、チャーのピンブローチがついに再入荷でございますよ皆様!
今回は、更にパワーアップいたしましたヴァージョン、爆裂!ダイアモンドパイナップルのピンブローチでございます。
以前ございましたチャーの二つのピンブローチも、このブログでご紹介させて頂いたのですが、正直、こんな襟に着ける子供だましのピンバッジ如きものが、中古にもかかわらず20万円を超えるお値段で、しかもインターネットショッピングで売れようとは、不詳わたくし、ご紹介いたしながらも、想像だにいたしませんでした。
そこがそれ、庶民貧民の浅墓なところ。
つい自分の尺度、懐具合でもって世の中を推し量ろうとする。
さて、今回はさらにお値段もグーンと跳ね上がって、私ごとき下賤の輩の思惑なんぞをば、はるかに凌駕するダイアモンドまみれのパイナップルでございます。
以前、お店のお客様で昔、百貨店で外商さんの同伴で紳士服の販売をされていた方がおられ、色々と面白いお話をお聞かせいただいたのですが、その背広の価格帯の凄い事。
普通サラリーマンとかが仕事に着るようなスーツといいますと、だいた一着、一万円から三万円。
そこにちょっとブランドなんかの名前が入って、ささやかな満足感得て5万円。
私のような貧乏人なんぞは、セカンドストリートで買った中古の三千円。
バブル時代に流行ったアースカラー、ダブルブレスト、ツータックのやつで5年は辛抱しなけりゃいけません。
ところが、一流百貨店外商部で売ってるスーツなんてのは安くて三十万円!
高いのになると一着、百万越えはざら。
もちろん出来合いの「吊るし」なんかじゃなくて、完全テーラーメイド。
百貨店外商部は客宅に服を売りに行くのじゃなくて、採寸に行くわけであります。
もちろん生地はゼニア、スキャバルをはじめとする世界に冠たる高級紳士服地。
そして、そういった外商が出入りするお宅の旦那様は必ず毎シーズン、替えのスーツ、シャツ、ネクタイを数着まとめて新調なさるのでございますから、
その都度のお支払総額は軽く乗用車一台分。
「行ったがなー、外商員助手席乗せて片道二時間半。西脇の田舎まで。ごつい家やこれがまた。車ごと門入って、まだなんぼか走らなあかんねん。しばらくしたら、これまたお城みたい母屋見えてくるねんけど、その向こうの遠くの方に山が見えんねん、そこまでみんなその家の土地や」
さて、そのような高級紳士服をまとった旦那さまが夜な夜なお出ましになるのが、東京では銀座、大阪は北新地の所謂高級クラブ。
「黒革の手帳」武井咲さんのような美しくも聡明な女性が、和服姿もあでやかに、凛とした所作でお迎えしてくれる紳士の社交場。
紳士の社交場とは言いえて妙。銀座、新地などと気どってみても、所詮は水商売。
旦那たち、なにも単にお酒を呑む為に行ってるわけではない。呑めない人でもなぜか不思議と行ってしまう。
水商売とは男女に社交の場、つまりは自由闊達に異性が交じりあう空間を与え、恋愛を謳歌してもらおうという、ありがたい社会奉仕の精神に則ったお店。
花柳界と呼ばれた昔から、芸者を「落籍す」(ひかす)「身請けする」などと申しまして、借金の年季が明ける前に借金を払ってやり、女中付きの家屋敷をあてがい、自分一人の妾として囲い者にするという事が、男の甲斐性。
功成り名を遂げた男の勲章、ステータスとして社会に認知されていた訳でございます。
今の時代、親が作った借金の為に苦界に身を落とす、なんて女性はあまりいてないでしょうが、それでも、もっと自由でリッチな生活がしたいという、さらなる上昇志向がどのような女性、いえすべての人間に備わる煩悩でございます。
毎夜、助平な脂ぎったオッサン、ジイサンを何人もお相手をして、厳しいママに叱られ、意地悪な同僚にはいじめられるお店勤めよりか、助平おやじ一人我慢すりゃ良いだけ、それも毎日来るわけじゃないし。
後はプール付きの高級マンションに住まわせてもらい、湯水のごとく与えられる月々のお手当でエステにジムにヨガにグルメ、もう遊び放題。もちろん年四回ほどの海外旅行は当たり前。
そういった都合の良いパトロンのオヤジいねえかなー?
これがいわゆるパパ活の根本思想
旦那、何も旦那の方だけが、お店のお姉ちゃんを品定めしてるわけじゃございませんぜ。
敵もさるもの引っ掻くものつってね、姉さんの方でも、しっかり旦那方を品定めしてるんでございますよ。いくらスキャバルの背広着てパテックの時計腕に巻き、エルメスの財布懐から出しても駄目。
だってこんなお店来る方は、みんなそうなんだから。制服かと思っちゃうよ、ほんと。やっぱそれを一段超えたところで勝負しなきゃ。
なんだそれ?って?
じゃあおせーてあげましょう。
さあ、いよいよここからが本番だ。いつもながら長げー前置きだね。
良いですかい、だいたいこうした場所のお姉さんがたの殆どは、ヒカリモノに目がない。ヒカリモノったって何も鮨のネタじゃあございませんよ。
そう、ジュエリーってやつでございますよ。
尾崎紅葉先生不朽の名作「金色夜叉」、寛一お宮の昔から、ダイヤモンドに目が眩みなんていう言葉のとおり、女人を堕とすにゃダイアモンドが一番。
下手な口説き文句や怪しい薬よか絶対的な効き目、効能がWHOから報告されてんでございます。
ご覧くださいこのパイナップルの形状をしたピンブローチ。
実はこの形状、デザインなんかは二の次。これははっきり申しまして、最高品質ダイアモンドの爆弾と思って下さいまし。
パイナップルの本体部分にはダイアモンドがあろうことか逆さまに留めてある。
これは宝飾産業の常識を大きく覆すと言って良いほどの暴挙と言って良い。
なぜならダイアモンドてーものは上から入った光を跳ね返し輝くっていう仕組み。それをひっくり返したんじゃ元も子もないわけ。
ところがどうだい、使ってるダイアモンドがあまりにも良いもんだから逆さにしてもギラギラに輝いてる。尖っている方が前面に突出してるんで、本当に光の爆発の様に見えるでございます。
凄いねー、チャーのやることたー!
こんなのをクラブにお出ましになる時なんぞに、スキャバル、ゼニスの襟にでもお着けになって行ってごらんなさいましな、もう虫取りライトに引き寄せられるが如く、夜の蝶が群がり、もう引く手あまた。
パパ活の恰好の餌食になっちまいますよ。
なに?怖い?
なーに言ってやんだ。スケベ。
女性を桃源郷にいざなう夜王のリング
男性憧れの職業といえば、もちろんホスト!
女性に貢がせ、毎晩高級シャンパン、高級フレンチを喰らい、高級外車を乗り回す。
もうかなり前になりますが、「夜王」というホストクラブを舞台にしたテレビドラマがあり、そのドラマの主演TOKOIO松岡氏の敵役として、売れっ子ホストを演じていた北村一輝氏のホストっぷりが実に見事で、初めて観た時、芸能に疎いわたくし、てっきり本職の人をキャスティングしたのではと思ったほど。
俳優よか最初からホストになってた方が良かったんちゃうんと思うほどでした。
男の宝石セールスなんていうのも、人によっては、恵まれた容姿を利用し、かなりホストに近い営業スタイルをとっている者もおりました。
私の宝石屋セールス現役当時、お客のマダムからの、飲み食いから小遣、その他何やかや、幅広いお世話を享受していた不届き者が幾人もおりました。
実際、私の一年先輩、「遊び人のフクちゃん」と異名をとった、不良社員の鏡のような御仁は、なんとホストクラブからスカウトされてましたからね。
結局両親の反対にあって断念されましたが、転職してたらきっと面白い人生が開けただろうに、ああ残念。
その点、私なんぞは、むさくるしい外見と要領の悪いのが祟ってか、そういった浮いた話は一切ございません。
せいぜいが、おばあちゃんウケが良かったので、たまに饅頭や最中なんぞをもらうのが関の山。
お陰様で今でもおばあちゃんウケの良いのは続いてて、こっちも爺さんになって来た分、今後いい出会いに期待がもてます。
さて、そんなわけで、本日はそんなネオン街のジャングルで虎視眈々と美しい獲物を狩る、ホストの方にイチオシ!
こちらのでっかいムーンストーンのリングでございます。
どーです!いかにも夜王って感じのゴージャス&セクシーな指輪ではございますまいか?
センターのムーンストーンだけでなんと14.5キャラット、脇のダイアも1.90キャラットとなかなかの貫禄。
これを、海外有名ブランドの純白のスーツと光沢シルバーのシルクのインナー、ルブタンのエナメルシューズのコーデでもって、最後ホワイトムスクのフレグランスで仕上げればもう完璧!
この神秘的なムーンストーンの妖しい輝きが、シャンパンタワーの煌めと溶け合い、その夢幻のごとき様が、顧客の女性をして夢うつつ、前後不覚の放心状態へと至らしめ、この世とは思えぬ桃源郷へといざなうのでございます。
「なんや、それやったら何もホスト風情に着けさせて、エエ目さすことあれへんがな。」
「ワシが買おてやな、そないな風体してキャバに乗り込んだら、お姉ちゃんにモテるんちゃうんけ?」
と、早合点してはいけませんよ、そこのお父さん。
この指輪はあくまでプロ仕様。素人が下手に手を出したら、とんでもないしっぺ返しを食らうは必定。
と言うほどの災難は起きませんが、お姉ちゃんからの失笑は免れますまい。
お父さんはおとなしく、せいぜい背広の襟に可愛らしいラペルピンでもお着けあそばし、そのような、いわゆる接待を伴う夜のお店で、たんまりお金を落とせばそれでいいのです。
そのお金でもってお姉ちゃん達は、夜王が待つホストクラブに夢を見に行くのですから。
瞬く間!ブルージルコンリング
ご年配の方の中には、ジルコンと申しますと、ダイアモンドの偽物というイメージを強く持っておられる方が多いのではないでしょうか?
今でこそ、キュービックジルコニアなど、人工的に作られた合成石でダイアモンドに似た石がいくらでもございますから、わざわざ天然石の無色ジルコンをダイアモンドの代用、あるいは贋物として使い、質屋を騙してこましたろ、なんて人はいてませんが、そんな合成石の無い時代は、ジルコンという鉱物、特に無色透明の結晶がダイアモンドの代用として、広く用いられていたのです。
ですから今でも質屋の爺さん連中の中には、キュービックジルコニアも含め、ダイアモンドの類似石を全部ひっくるめて、ジルコンと呼ぶ方がたまにおられます。
「けたくそわるい!クソガキがジルコンなんど持てきさらして、この目利きのワシをクサマせるとでも思てけつかんのか、アホンダラが」
こんな感じで使われます。ガラ悪質屋!
そんな背景がございますこの宝石の歴史は、どうもなにやら胡散臭いイメージが付きまとい、それを嫌ってか、宝飾品メーカーもこの石を使って積極的に製品を作っていこうという姿勢に欠けていたのではないのでしょうか。
「わっ、この石なに?よう光って綺麗やないの」
「こちらはジルコンでございまして、この石の・・」
「なんや、ジルコンかいな、しょーもな。こんなもん置いてんのアンタとこ?ええんかいな?老舗の名折れやで」
と一昔前ならこんな会話が交わされた事でございましょう。
しかし、キュービックジルコニア、その他もろもろの安価で製造できる、ダイアモンド類似石の登場がジルコンの汚名返上に一役買って、ジルコンも晴れて今では、ちゃんとした宝石の仲間入りと相成ったのでございます。
なにせダイアモンドの偽物として使われたくらいですから、ダイアモンドに近い高い屈折率と分散のお陰でその輝きは非常に素晴らしい。
高屈折率のデマントイドガーネットが値打ちあるなら、こっちかて負けてへんで、という事で近年その人気はウナギ昇り。
さて、そこでご紹介いたします、こちらの指輪でございますが、中石のブルージルコンがなんと9.3キャラットもあるという大物。
このブルーのジルコンていうのはジルコンの中でも一番人気のある色だとか。
しかも大きい結晶が珍しいらしく、その点からしても、こちらなかなかの掘り出しモノでございます。
とここまでブログを書いたところで、こちらのお品、楽天スーパーセールで売れちゃいました!
やっぱり良いものは足が速いや!
まあ、せっかく書いたので、もったいないからとりあえずアップいたします。
なにせ、あんまり出ない石なので、もうブルージルコンをコメントすることもありますまい。
なんか淋しい。
ギメル ベリーリング クランベリー
さて、本日のご紹介は、任せて安心、預けて便利、じゃございませんが、大船に乗ったつもりで、安心して皆様にご案内できます、日本が世界に誇るジャパニーズブランドの登場。
トヨタ、ニンテンドー、アンドータダオ、クロサワにジブリと肩を並べて、一歩たりと退けをとらぬ、日本の誇りとも呼べる宝石ブランドの雄の登場。
日本のビバリーヒルズとも呼ばれ、皇居周辺に次ぐ厳戒態勢が敷かれているとも噂される超高級住宅地、芦屋六麓荘の地にて、穐原かおるオーナー兼デザイナーの寸分の妥協も許さぬ厳しい監修の下で制作される珠玉のジュエリー、ギメルの作品でございます。
さて、こちらギメルと申しましても、いたってひかえ眼なデザインのルビーリング。さりげなく、普段使いでお召頂ける、可愛らしいデザインでございます。
本物のお金持ちというのは、こういった普段のさりげない装いに、良いものをさりげなく着けるものなのです。このへんが三日天下の成りあがり成金と大きく異なる点でございます。
成金てのは、大抵ちょっと人目に触れるような場所に出かける時は、これ見よがしにバーキンだハリーだと大枚はたいて勇んで買った一張羅をこれでもか、どんなもんじゃいと気負いこんで着用に及ぶわけですが、逆に普段はかねてより慣れ親しんだジャージに雪駄履き。相も変わらず、スーパー玉出で特売品を漁る習性から抜けきれません。
しかし本物、ジェニュインなお嬢様、例えば幼稚園から大学まで同じエンブレムのミッション系私立学校などに通われ、上場企業の創業者をご先祖にもつようなお方は、逆にそんな人目を惹くようなド派手なパフォーマンスは致されません。そのようなお育ち、御家系の方は先ずもって家名と言うものを大切になさります。
したがいまして品格、品性と言うものに重きを置き、これに反するような振る舞いは、幼少のみぎりより厳しく、乳母や侍従より諭されてお育ちあそばされているのでございます。
ただし、逆に普段の生活は、些末なところにまで、贅のほとばしりが現れる。
何せ有産階級、資産家のお家。湯水のごとく湧きいずる不労所得が行き場所を求めて絶えず逆巻いているわけでございますから、とりあえず家具調度から生活雑貨に至るまですべて一級品で設えられる。
理由は「別にお金に困ってるわけじゃ無いから、良いもの買っといたら間違いないでしょ」というあくまで品質重視、クォリティーオブライフの精神。
そのような環境でお育ちあそばされた人物と言うものは、身の廻りすべてが一流品、一級品でありますから、その環境下、自ずとモノを見る目も育つわけであります。
このような方が、例えば人気テレビ番組「芸能人格付けチェック」にでも出ようものなら確実に超一流にランクインされることでございましょう。
まあ、まかり間違ってもそのような事は起こりえませんが。
さて、こちらのギメルのルビーリング。これは正確にはベリーリングという名称。
中東の美女が露出させた下腹の脂肪をプルプル震わせて踊るベリーダンスのベリーではなく、小さな果実、ブルーベリー、ストロベリーのベリーの方でございますので誤解無きよう。
ちなみにこちら、赤いルビーに因んでモデル名はクランベリーと名付けられているそうですが、如何にも甘い果汁を一杯含んだ、みずみずしい朝摘みの可愛らしい果物の風情ではございませんか?
これもギメルさんならではの最高の素材で拵えたればこその印象。ルビー、ダイアの質を少しでも下げたら、いっぺんに塩垂れた腐りかけの果実になっちまいます。
さて、こちらの指輪が、いかにして深窓の令嬢のか細い可憐な指にたどり着くかと申しますと、この様なお金持ちのご家族様は、わざわざ下々の者が危険なウイルスをまき散らす、不潔な繁華街などにお出ましになる必要はございません。ご自身で行くまでもなく、お店の側からいつでも電話一本で来てくれるのです。
左様、セレブの特権、百貨店外商口座の活用でございます。
「奥様、本日はギメルの同行持ち回りで、ギメル社コーディネーターを伴いまして、世田谷方面を回る予定なのでございますが、ご都合の方はいかがでございましょう?」
「あら、そうなの。今日は娘もたまたま学校が休みで、お家にいるようですから、せっかくですから一緒に拝見させていただきましょうか」
という事で話はとんとん拍子に進み、お嬢様指輪を一目見て「カワイイー!」
セレブ育ちの目の肥えたお嬢様のお眼鏡に見事叶い、サイズもピッタシ、現物即納となったという運びでございます。
もちろん値段なんていちいちお尋ねにならない。毎月の売掛引き落としで、他の高級食材なんぞと一切合切の一括口座引き落とし。
ふつうなら庶民の目に触れる機会とて滅多と無い、こちらギメル社の高品質の素材を高度な技術によって作り上げられた、いたって普通な、しかし深窓の令嬢には違いの分かる可愛らしい指輪。
下町のお嬢様もどうですおひとつ?違いが判るセレブのお坊ちゃまのお目に留まるやもしれませんぞー
東洋の神秘ヒスイの魅力
今からおよそ三十年程昔、どういう運命のいたずらか、わたくし香港に二年程住んでおりまして、宝石関係の仕事という事も手伝って、数多の宝石を目にする機会がございました。
香港と言いますとアジアにおける宝石産業の中心地。
定期的に香港島のワンチャイにあるコンベンションセンターでは大規模なジュエリーショーが毎年華々しく開催されています。
さて、その香港にあって香港の人々、いえ、全ての中国人に一番愛されている宝石がヒスイなのです。
中国の人々にとってヒスイは身を守るお守り、幸運を運ぶチャームとして、多くの人々が指輪やペンダントとして肌身離さず身に着けているのでございます。
香港の九龍半島にはジェイドマーケットというところがございまして、名前の通りヒスイ製品から、その他色んな種類のアクセサリーやお土産品を売っているのですが、こちらはあくまで観光客相手のお土産物が中心で、実際ヒスイとして売られている石の9割以上は本ヒスイではないとの事。
まあ、これはお国による見解の違いによるところが大きいのですが、あちらではとりあえず緑の石は何でもヒスイ、玉(ギョク)なんだそうで、ヒスイ類似石のクリソプレーズ、アベンチュリンクォーツから染色の白ヒスイ、瑪瑙や水晶などあらゆるヒスイ類似石、模造石がヒスイとして売られているので注意しなければいけませんよ。
しかし宝石の本場香港、もちろん何もそんな怪しげなヒスイばかり売ってるわけじゃございません。
というか、実際良いヒスイを仕入れようとするならば、香港に行かねば良いものは買えないというくらい。
実のところ良質のヒスイは、今何かと騒がしいミャンマーで産出されるのですが、伝統的な政情不安ともあいまって、それがまわりまわって結局は世界中から買い手の集まる香港へとたどり着くって寸法。
しかし、このヒスイと言う石、色石の中にあって一番良し悪しの判定が難しい、業者泣かせの石なのです。
香港当時に、あちらの大手宝石商社の王社長に聞いたところ、
「ヒスイの良いものの見極めが一番難しい。これが出来るようになったら本物の宝石商ね、がんばんなさい」
と早稲田大学卒業の流暢な日本語ではげまされました。
さて、それでは、今回ご紹介のこちらのヒスイの指輪でございますが、こちらをこれから存分に賛美してまいりたいと存じます。
ヒスイの良し悪しを見る第一番目は、その石の透明感。
ヒスイという石はダイアモンド、サファイアやエメラルドなどの単結晶の宝石と異なり、細かい結晶の粒が固まってできた集合体という岩石のような体裁をとる鉱物。
ですから、完全に透明な石と言うものは存在いたしません。
しかしその中のあってもやはり透明感、透け生地のものが高く評価さこいれるのです。理由はもちろんその方が美しいからですね。
昔、バブル時代、石は大きいし、色もちゃんとグリーンが乗ってるんだけど、まるでペンキで着色したかのような透明感の無いヒスイを良く売ったものですが、こういうのはいただけない。
いい加減なこと言って騙してごめんなさい当時のお客様。
そして色なのですが、これは個人の好みにも大きく左右されるところではございますが、私の宝石のバイブルGIAのジェムリファレンスガイドによりますと、インペリアルジェイドと呼ばれる最上級のヒスイとは、エメラルドグリーンの色が鮮やかで均質、そして半透明、こういうのが最上級のクォリティーであるとあります。
たぶん昔からロウカンという風に呼ばれるタイプのヒスイでございますね。
そして、もう一つの人気の色味がアップルグリーンと呼ばれるやつで、彩度の高い黄緑色。
ちょうど青りんごのような感じの色ですね。もちろんこちらも半透明に近づけば値打ちが上がる。
さて、こちらの指輪に留まった石はどうかと申しますと、色味はアップルグリーンと言うにはちょっと濃い。
ただ、エメラルドグリーンかと言うと、確かにこんな色味のエメラルドのあるにはあるが、理想のムゾーエメラルドの色から比べれば、黄緑と言わざるを得ません。
ですからちょうど真ん中ら辺の、程よい色目と言えなくもない。
そして、透明度なんですが、これはなかなかのもの。
石の表面には色ムラは無いのですが石の内部に少し色の薄い部分がある様なのですが、それがほんのりと透けて見てとれる感じで、本来のムラが逆に透明感をアピールするかのような、良い風情を醸し出しておりますね。
もちろん石の形もシンメトリーがバランス良くとれたオーバルシェイプで、ドームの高さの均一な盛り上がりをみせる、ナリの良いカボッションカットでございます。
写真でご覧いただいてもこのヒスイの美しさは充分にお分かりいただけると存じますが、この本来不透明であるはずのヒスイが醸し出す、えも言えぬ透明感が、神秘的な美しさと相成り、見る者をして陶酔の極みに至らしめるところまでは残念ながら伝わるまいと、面映ゆいばかりでございます。
この美しいヒスイにふさわしく、美しいラージメレダイアトータル1.48キャラットにて取り巻きましたるこちらの素晴らしい指輪。
是非あなた様の家宝としてお収め願いたく、ここな白髪のコウベをば垂れ、七重の膝を八重に折り、御願い奉る次第でございまする。
特大ハートペンダントは可愛さ倍増!
愛のシンボルと言えば、ご存じハートマーク。
ハートのモチーフは街中のあらゆる所で目に致しますが、特に女性に関わる衣装、グッズの中に多く見受かられられるのは、女性の方の多くがラブロマンスに対して強い憧れがあるからなのでしょうか?
もちろんジュエリー、アクセサリー類にもこのハートのモチーフは多く用いられ、廃れる気配がございません。
しかし、こちらのペンダントのサイズにもなりますと、これはなかなかのレアなサイズでございますよ。
こういったダイアモンドパヴェセッティングのハートペンダントというのは所謂十字架のクロスペンダントと双璧、洋の東西を問わず様々なブランド、メーカーが趣向を凝らしたデザインから陳腐なものまで、大量に出回っております。
しかし、こんなにデカいのは滅多にございません。
こういったダイアパヴェのハートペンダントですと、よく見かける大きさは縦横のサイズが1センチX1センチくらいで、石目が0.5キャラットあたりのもの。
そのようなサイズのハートシェイプのコロンとしたペンダントをちょうど鎖骨の間付近にお着けあそばしますと、非常に愛らしい印象を醸し出すのでございます。
ところが、こちらなんと大きさがそれの3倍ほどもあり、ダイアに至っては5倍の量。
5キャラット、150個以上のメレダイアが留められているのです。
実物大と言えばオーバーですが、ひょっとすると赤ちゃんの心臓くらいはあるんじゃないかというくらうのサイズ。
さてこれをお着けあそばすと、どのような効果が見込めるのでしょうか?
小さいサイズはコロンとして可愛らしいけどこの大きさだとねぇー、どうなの、変じゃない?
と疑問をお持ちの方に私は声を高らかにして宣言したい!
コロンがゴロンになってさらに可愛らしさが増すのでございます!
通常、ペンダントの法則と申しまして、ペンダントのサイズが大きくなるにしたがって吊り下げるチェーンも長く、すなわちペンダントが下の方の下がるように着けるのがバランスの良い着け方とされております。
しかし、このペンダントをお着け頂く際は、そのような常識は度外視して頂きたいのです。
左様、小さいハートのペンダント同様、鎖骨の間あたりにペンダントヘッド部分が来るようにお着け頂くのでございます。
えっ、何それ?そんなの招き猫の鈴みたいにならないの?
なります。まさに招き猫スタイルのペンダント装着法なのでございます。
招き猫の鈴ダサいですか?可愛いでしょ?
招き猫はあの鈴によって可愛らしさが倍増していると言って過言ではございません。
森会長の首に誰が鈴をつけるとか、大坂なおみさんが全豪を制した際のシューズに招き猫があしらわれてたりとか、時代はまさに招き猫が来ているのでございます。
時代に先駆け、でっかいダイアペンダント首元にあしらい、可愛らし招き猫スタイルを、先陣を切って浮世に流布していこうではありませんか!
ティアラのようなダイアリング
さて、本日のご紹介はこちら、お洒落なダイアモンドのリングでございます。
実際、宝飾品の中でもっとの需要の大きいのはやっぱり何といってもダイアモンドの指輪でしょう。
なんたってダイアモンドは宝石の王様。女性の憧れの的。かのマリリンモンローをして、ダイアモンドは女の子の親友よ、てな歌を歌ってるくらい。
かのマリリンモンローをして、ダイアモンドは女の子の親友よ、てな歌を歌ってるくらい。
本当は旦那や彼よか大切な存在かも。
ダイアモンドは硬いから着けっぱなしでも欠ける恐れが少ない。
無色透明だからお洋服を選ばない。
誰にでもその輝きで、一目でダイアと判る。
まあ、そんなところがダイアモンドの人気の秘密ではないのでしょうか。
という事で、みんなが着けてるダイアリング。
ありきたりの物だと目立たない。
かといって突拍子もないデザインを着ける勇気もないとお困りのあなた様にうってつけなのが今からお勧めいたしますこちらのリング。
いかがでございましょう、こちら、この西洋のお姫様がその麗しいおつむにお着けあそばすティアラのようなデザインの指輪。
中央のラインに大きめのメレダイアモンド、直径が3ミリちょっとございますから、だいたい0.1キャラットの石が横に5つ等間隔でならんでおります。
そして、その間を上から見るとか細い線のブリッジがそれぞれの石を支え、視覚的に実に繊細な感じを醸し出していますね。
そしてさらにその繊細な石の並びを上下から、これも細かいメレダイアが隙間なく並んだ枠が挟むようにして支えている、
といったなかなかの凝った造りとなっております。
この様なダイアモンドの配置の仕方は、西洋の王室などに代々伝わる王冠やティアラなどのちょうど頭を直接囲むベース部分などに見かける細工によく観られる、伝統的なダイアモンド細工の手法でございます。
決して斬新なデザインではございませんが、かといって古臭いわけでもない、西欧の伝統技法を現代の指輪製作に活かしたアレンジメントの妙。
ちょっと人目を惹くんじゃないでしょうか?
ファッションのトレンドも複雑多岐に渡り、決してこれと言った本流があるわけではないお洒落の流れ。
そのなかにあって、このデザインは意外に幅広く、年齢層も広範囲にわたってカバーしてくれるのではないでしょうか?
母娘共有でお着け頂く事も可能ですよ。
ただしサイズが合えばですがね。
ヴァレンタインデーお勧め!チョコダイアリング
さて、今日はヴァレンタインデーということで、若い恋人達はチョコレートとともに趣向を凝らしたプレゼントを送り、送られまことに結構な事でございます。
かく申す年寄りの私とて、昔から老人と言う訳ではなく、若いころにはチョコの一つや二つは貰った事もある訳なのでございます。
そのなかで、一番印象に残るヴァレンタインの想い出は、なんといっても、同僚女子やその他もろもろに頂いたチョコレートを、その夜一人で立ち寄った立ち飲みバーで、すべて忘れて来てしまったことでございます。
翌日チョコレートのお味の具合を、頂いた女の子から問われる度に、まさか飲み屋に忘れたとも言えず、あたふた、ドギマギして適当な事をいって誤魔化した事は、今も忘れえぬ苦い思い出でございます。
ひょっとしたら本気のやつ入ってたんちゃうやろか?
チョコレートに忍ばせた恋文があったんちゃうやろか?
とあらぬ妄想にしばらく苦しめられたものでございます。(笑)
さて、本日はそんなヴァレンタインデーに因みまして、チョコレートのような指輪をおひとつご紹介いたしましょう。
こちらご覧いただいております指輪。
ピンクゴールドの地金で拵えたリング枠のセンター部分に、ブラウンダイアの細かいプリンセスカットをミステリーセッティングでまとめて配置いたしました指輪でございます。
この部分、良くご覧いただきますと、四角いブラウンダイアがお行儀よく整列いたしまして、まるで板チョコの様ではございませんか?
まあ、板チョコをバレンタインデーに送る粋人もあまりおられないでしょうが。
ブラウンダイアと一口に申しましても、ピンからキリ。
イエローダイアにも当てはまる事なのですが中途半端な色はいけません。
茶色がかってる、褐色っぽいなんて言うのは、単に無色透明なダイアが濁って見えるだけ。好き好きもございましょうが、あまり美しいとは評価されません。
しかし、逆にこれだけしっかりとした色が乗っていますと話は別。
ブラウンダイアの前にファンシーがついて、ファンシーブラウンダイアモンドという評価になり、商品価値もグッと上がってまいります。
一種色石のように評価されるわけでありますが、何せ石の正体はダイアな訳ですから輝き、テリは半端ない。
どんな色石も敵うものではございません。そういう意味で、宝石材としても非常に面白い素材と言えますね。
あとは、この素材をどのように活かして製品を作り上げていくかと言うところが各宝飾メーカーさんの知恵の見せどころ。
さてこちらのリング枠は先にも述べました通り、ピンクゴールドでしつらえてございます。
ピンクゴールドというのは、18金のものにしましても14金のものでも、その元の24金に混ぜる金属を、赤い色の銅を加えて赤っぽくしているわけなのです。
ピンクゴールドと申しますが、正確な描写としましては赤っぽい金色。
これに同じく赤色の彩度が落ちた結果生まれる茶色、この色のダイアモンドが同系色という事で非常によく合うわけですね。
そしてこのピンクゴールドは我々東洋人の肌の色にも非常によく馴染むとされているのです。
もちろんこちら、ご覧の通りブラウンダイアだけじゃなく周囲の装飾には無色のメレダイアがふんだんに使われ、見た目も非常に豪華。
チョコレートだけをもらいっぱなしじゃ男が廃る。これぐらいのモノをホワイトデイにお返ししないと、いわゆる接待を伴う夜のお店じゃモテませんよ社長さん。
さっ、今からちゃんと用意しとかなきゃ!
その他のブログ記事
-
-
-
-
筆者:ハリー中野
|
|
自己紹介
|
1979年、大阪の老舗宝石店に入社以来、上は香港ペニンシュラホテルから、下は田舎の地場産業振興会館まで、
ありとあらゆる場所で宝石の伝道師としてジュエリーの普及に尽力。
現在はマルヨの姉妹店ドゥペールノエルにて正しい宝石の買い方からお手入れの仕方まで、
懇切丁寧な接客をモットーに主婦層を中心に幅広い支持を得るにいたる。
自称「宝石の伝道師」
「GIA(米国宝石学協会)」認定資格「GIA.G.G」保持
ドゥペールノエル退職済み
|
担当業務
|
宝飾品プロデュース、プロモート、コンサルト、商品コメント、ブロガー、Twitter
|
元ベテラン店長のひとこと
大人の魅力をグンと引き出すブラックダイヤ。大人の恋は40から!