今や全世界にその名を轟かせる
ローヌを代表する生産者
500年の歴史を有するジゴンダスのトップ生産者シャトー・ド・サン・コム。
15代目当主ルイ・バリュオールは、1992年に15haのブドウ畑を父より譲り受けると、本格的に元詰めを始め、 それまでの名も無いバルクワインから一躍ジゴンダスのトップクラスのワインへと変貌させた。
彼の天才的なワイン造りは全世界にその名を轟かせて、今やローヌを代表する生産者となっている。
また、2015年よりジゴンダス生産者組合の代表も務め、地質学者など専門家との共著でジゴンダスワインの専門書を出版。 ジゴンダスの地位向上に貢献し、地域を牽引する人物。
彼のワイン造りの哲学は、代々伝わる伝統的な知識を大切にすること、 父の代から続く有機栽培を受け継ぎ、畑の生態系を守り続けること。 自社畑では、ビオディナミ農法も取り入れている。
そして、各々の畑のテロワールを深く理解すること。テロワールの個性を純粋に表現するワインを目指し、通常手作業でワイン造りを行う。
ルイは“私はコンクリートタンクが好きなんだ”と言う。コンクリートは、はっきりと明快で率直。
サンコムの醸造所では1880年から使っているコンクリートタンクがある。厚みが45～50ｃｍもある 分厚いもので、温度変化はゆっくりと2ヶ月もの時間をかけて伝わる。
空気対流もなくワインは静かに時を過ごし果実の素晴らしい表現が得られる。
白ワインはステンレスを使うが、赤は全てコンクリート。ステンレスのメリットは衛生面のみだと言い切る。
1997年より「サン・コム」の名前でネゴシアン業もスタート。ルイの知識と経験を活かし、ヴァンドフランスからコート・ロティ等の最高級ワインまで 幅広いレンジで一貫して品質にこだわり、テロワールを最大限に表現、果実味と凝縮感に溢れるワインを生み出している。
単に瓶詰めするだけのネゴシアンではなく、優れたテロワールを持ち、信念を共にする栽培家からブドウの段階で買い付け、ルイ自身が醸造を行う。
栽培にも深く関わり、ドメーヌ物に引けをとらない優れた品質で高い評価を受けている。
才能溢れるルイのワインは、ロバート・パーカー氏も“南部ローヌのスーパースター”、“ジゴンダスのシャトー・ル・パン”と称賛。 息子の名前をつけた「リトルジェームズ・バスケットプレス」は、ヴァンドフランスながら不動の人気を誇る商品へと成長した。 現在はローヌのみならず、アメリカのニューヨーク州で友人達と立ち上げたワイナリー 「フォージ・セラーズ」でも、ワイン造りの新たな挑戦を続けている。
ヴィオレス村サン・マルタン地区の10ha。ジゴンダス村からウヴェーズ川を挟みすぐ向かいに位置。非常に石灰質の多い土壌。ビオ認証。
全房のままゆっくりと圧搾。ステンレスタンク（25％） と木樽（ドゥミミュイ25％・小樽50％）にて発酵後、シュールリー熟成。
サンコムが新たな自社畑で造る白。ドライアプリコット、バラ、ミント、マシュマロのようなアロマ。石灰質土壌由来のフレッシュさ、フィネスとミネラルのような塩っぽさが感じられる上質なワイン。
ギドアシェット2020 ★★ Coup de Coeur
ケランヌとラストーの斜面。石灰質の多い泥灰岩、ガレ・ルレ（丸石）、粘土質土壌。エコセール認証の有機農法。
3品種の混醸。コンクリートタンクにて6週間の全房発酵・マセラシオン。コンクリートタンクと木製タンクで18カ月熟成。ノンフィルター。
優れた畑で栽培されたブドウを丁寧に混醸した複雑な味わい。凝縮感が満足感につながる、一押しのコート・デュ・ローヌ。
ワインスペクテーター 91pt、 ワインエンスージアスト 92pt
セネカ･レイク東岸の畑85％、カユガ・レイク西岸の畑15％。頁岩、砂利混じりのローム、粘土石灰岩質土壌。
収穫したブドウはワイナリーでさらに選別を行い、全房圧搾。バレルにて発酵。
天然酵母使用。ステンレスタンク35％、バリック65％使用し熟成。
柑橘系、エルダーフラワーなど複雑なアロマ。
キレ味のよいミネラルを持つボーンドライ（極辛口） リースリング。
良く熟した果実味と酸のバランスのとれた味わい。
ワインスペクテーター 91pt 201805
