当主ロドルフ
フランス国内やカルフォルニア大学デーヴィス校でワインを学び、バロッサのヘンチキやヌフドパプのヴューテレグラフで修業。
1936年以降途絶えていたシャトーでのワイン造りを見事に復活させた。 初ヴィンテージは1995年。以来ロドルフの造るワインは高く評価され、毎年数々の栄誉を受けている。
緻密できめ細かな優しい造りは
高く評価され、
毎年数々の栄誉を受ける
神聖ローマ帝国とフランス王国の国境に
モンフォーコン城を建造、ローヌ川の貿易
の関所として繁栄。
フランス国王から城主に「男爵」の
称号が与えられる。
領地に醸造所設立、以降1936年まで
ワイン造りが行われる。
現在の当主ロドルフ・ド・パンスの一族が、
ローマ教皇と共にイタリアからやってきて
城主となる。
フランス国内やカルフォルニア大学デーヴィス校でワインを学び、バロッサのヘンチキやヌフドパプのヴューテレグラフで修業。
1936年以降途絶えていたシャトーでのワイン造りを見事に復活させた。 初ヴィンテージは1995年。以来ロドルフの造るワインは高く評価され、毎年数々の栄誉を受けている。
シャトーヌフデュパプの対岸に位置する注目のワイン産地、リラック。
コート・デュ・ローヌ発祥の地でもあり(1737年にコート・デュ・ローヌの名称が誕生)、最も早く独立したクリュで1947年にAOC認定。現在赤85%、白9%、ロゼ6%が生産される。
ヌフデュパプ同様に、粘土や砂岩、石英が豊富な土壌で、日照も良く、風味豊かなワインが生まれる。
ローヌ川沿いは、砂質に小さなガレ(丸石)が混ざる土壌で、フィネスのあるミディアムボディのワインとなる。
この地の可能性を信じて疑わないロドルフは、2000年から樹齢が高く最良の区画を探し始める。
その結果、当初18haだった畑は現在60haまでに拡大。
中でも、2012年に手に入れた”La Gensatte(約0.7ha)”は、サン・ジェニエ・ド・コモラ村に位置し、
1870年以前に植樹されたクレレットの樹が残る他に類を見ない素晴らしい畑。
白のトップキュヴェ「ヴァン・ド・マダム・ラ・コンテス」に使用されている。
まさにブレンドの魔術師~
表現する極上のエレガンスは、
ブドウ品種の絶妙なバランスで
シャトーでは以前からサステイナブル農法を実践し、ビオロジック農法と同様の手入れを行う。
殺虫剤不使用、有機肥料(羊の糞とブドウ搾りかすの堆肥)使用。畑には雑草を生やし、その成長速度に合わせ定期的な刈り取り。必要に応じて耕作。
畑で生態系のバランスが取れるよう土壌をできる限り自然なまま保ち、低収量を維持する。
ブドウの平均樹齢は50年、平均収量は約30hl/ha。
収穫も丁寧に手摘みで行う。
現在はオーガニック認証へ転換中。
ローヌでは単一品種だとアルコールが高過ぎたり個性が強く出過ぎるリスクがあるため、ブレンドによって求めるスタイルの実現を目指す。
しかし、5品種でも一緒に発酵(混醸)するのは、自分の技術とブドウそのものに自信がなければできない一発勝負。
ロドルフは、比類なき味わいを求めて約15品種の混醸、洗練された上品な仕上がりの素晴らしいワインを造り上げた。
ロドルフ・ド・パンスはリラックで有名だが、シャトーヌフ・デュ・パプにも足を踏み入れ大成功した。
今年受賞した2つのクー・ド・クールはその証拠になる。
リラックからシャトーヌフ・デュ・パプへ
近年はシャトーヌフ・デュ・パプの多くの生産者がリラックに足を運んできたが、その逆は珍しい。シャトーヌフ・デュ・パプを特に目指していたわけでもなく、古木グルナッシュの1.5haを所有していたスタッフがきっかけになった。その1.5haの栽培を引き継いで、2014年に初生産。8年後、今年のクー・ド・クールを受けたそのキュヴェは魅力を全く失っていない。
その成功を踏まえて、ロドルフ・ド・パンスは新しい実験場を見つけた。それがオーガニック転換中のビマールという3.5haのクロである。
「ふたつのワインはそれぞれ個性に輝いている。
一本目のシャトーヌフ・デュ・パプはエレガンスと滑らかさ、
キュヴェ・ビマールはパワーと凝縮感だ。」
平均収量35hl/ha以下。手摘み、12-18時間低温清澄後、100%樽発酵(古樽使用)。細かい澱と共に7ヶ月間樽熟成。 樽発酵、樽熟成の丁寧な造り。
花やフルーツなど複雑で豊かな風味。
余韻も長く、まろやかさの中にあるコクや切れ味が印象的。 60年に渡りシャトーを守り続けていたルディの祖母、マドレーヌに捧げられたワイン。
砂質を含む泥灰土壌に石灰岩の小石。平均樹齢50年。収量38hl/ha以下。手摘み。 すべて除梗後、複数の品種を混醸。12~14日間のマセラシオン。コンクリートタンクにて20ヶ月熟成。 様々なベリーのエレガントなアロマ、空気に触れるとリコリスやココア、かすかにスモーキーな香りが現れる。丸みのある強い果実味は、エレガントなタンニンに包まれ、シルキーでありながら緊張感をもつワイン。
モンフォーコン村、サン・ジュニエス・ド・コモラ村、ロックモール村に位置する15haの自社畑。砂質を含む泥灰土壌に石灰岩の小石。
平均樹齢50年。株仕立て。植密度4,000本/ha。収量20~40hl/ha。認証転換中の有機農法。手摘み収穫。
除梗後、複数の品種を混醸。3日間の果皮浸漬。25~28℃で一週間の発酵。さらに一週間の発酵後浸漬。コンクリートタンクにて18カ月熟成。
好立地にある古樹の区画のセレクションで造られるワイン。コート・デュ・ローヌの起源、かつて「ラ・コート」とも呼ばれていたローヌ右岸を指す商品名。赤と黒果実、スミレ、スパイスの多層的なアロマ。シルキーな口当たりで、複雑かつ繊細な味わい。
大きな丸石が混じる沖積土壌の段丘(ヴィラフラシエンヌ・テラス)。収量は35hl/ha以下。手摘み収穫。 除梗後8日間の発酵。発酵終了後さらに7日間のマセラシオンを行う。コンクリートタンクにて18カ月熟成。 リラックの特徴である豊かな果実味が印象的なワイン。野イチゴやチェリーのアロマにスミレの花やスパイスが漂う。エチケットは文豪ヴィクトル・ユゴーがこのシャトーで描き残した水彩画。
ワインアドヴォケイト 91pt、デキャンター ワールド ワイン アワード 90pt
砂を含むローム質土壌に石灰岩の小石。古樹(最高95年)より収穫。収量は35hl/ha以下。 除梗後、浸漬して7日間の発酵、全体で14日間のスキンコンタクト。いくつかの品種は混醸。 70%を1-8年樽で12ヶ月の熟成。21-24ヶ月で瓶詰め。 ブレンドの魔術師モンフォーコンによる、複雑なアロマに深みのあるリッチな味わいのワイン。先祖の名を冠した入魂の逸品。
ワインアドヴォケイト 93pt (Int Nov 2018) / ギドアシェット 2018 ★
「ラ・クロー」地区に隣接する1.3haの区画のブドウを使用。丸石で覆われた土壌。樹齢80年以上のグルナッシュが畑の大部分を占める。 収量は35hl/ha以下。
手摘み、すべて除梗。除梗後7日間の発酵。発酵終了後さらに8日間のマセラシオンを行う。12ヶ月樽熟成した後、コンクリートタンクでさらに8ヶ月熟成。2014年が初リリース。
シャトーヌフデュパプの有名な地区「ラ・クロー」に隣接する小さな区画。古樹のグルナッシュならではのしなやかなフィネスを表現。 2000年の世界最優秀ソムリエ Olivier Poussier氏より「ラヤス並みの、エレガントで純粋なグルナッシュに感動した」と言わしめた1本!
クロ・ビマールという3.5haの畑。ローヌ川沿いに位置し、森に囲まれているため比較的に涼しい区画。石灰とガレのテラス。
平均樹齢70年。株仕立て。植密度3,300本/ha。収量25hl/ha。認証転換中の有機農法。年産6,000本。
48時間の発酵前果皮浸漬。コンクリートタンクにて25~28℃で1週間の発酵・10日間の発酵後果皮浸漬。天然酵母使用。古樽にて12カ月の熟成後、コンクリートタンクでさらに12カ月熟成。
シャトーヌフ・デュ・パプのライジング・スター! 赤果実やスパイスの豊かなアロマに花やブラッドオレンジの複雑なニュアンス。凝縮したパワフルな口当たりに程よいタンニンに包まれたピュアな味わいが自慢。パワーとエレガンスがバランスよく表された一本。
ワインアドヴォケイト 92pt Week 1 ( 2022/05 ) / ギドアシェット 2022 ★
小石が多く混ざる砂質と泥灰土壌。樹齢の低いものから高いものまで、それぞれの畑の選りすぐりのブドウを使用。
伝統的な醸造方法。3週間かけて収穫した順に15品種を混醸。自然発酵後、重力で樽に移しながら澱引き。仏産オーク樽で12ヶ月熟成。
所有畑から最高の粒を集め15種類の混醸で仕上げたトップキュヴェ。規定以外の品種も混ざるため、IGPガールとなるが、そのエレガントな味わいは紛れもなく至高のワイン。