●タモ・・・・・モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹
学名 : Fraxinus mandshurica var. japonica






一般にタモといえば、ヤチダモの事を指します。名前のとおり谷地などの湿地や川岸の湿潤な土地に生えることが多く、日本国内では長野県付近の本州中部より北に自生しています。まっすぐに伸びる木で幹の横断面がおおむね円形をしています。樹皮は縦に裂け目が入った彫り込みが特徴的です。北米産のホワイトアッシュやヨーロピアンアッシュにも勝る良材で、堅めの木ですが加工をしやすく、乾燥も難しくないので、様々な用途に使える材として重宝されてきました。特に北海道産は質が良いと言われ、どんどん伐採され、材が不足してきています。

北海道に冬の訪れを伝えるユキムシ。4mm程度で綿が付いているように見えるので、飛んでいるとまるで粉雪のようです。正式には「トドノネオオワタムシ」といい、アブラムシの一種です。このユキムシが晩秋の頃にトドマツからヤチダモの葉の香りを頼りに飛んで行くのですが、この光景を見ると、北海道では「初雪が近い」と感じ、襟を立てて皆足早に歩いていきます。


 分布・産地

国内では北海道や本州北・中部、海外では朝鮮・中国・シベリア、
サハリンに分布し、北海道の代表的な木材の一つでもある。
この類には有用なものが多く、本州、四国、九州に分布する塩地、北海道、
本州、四国、九州、屋久島に分布するアオダモ、その他がある。

 木材の特徴

年輪がはっきりして、木目が美しい。これは年輪の境界に大きな道管が
帯状に配列して、環状になっているため。

成長がよく年輪幅が広いと、比重が高くなり、木材は重硬となる。
強さが必要な運動用具に使う場合には成長のよいものを使用します。

成長が悪いと逆に軽軟となり、加工がしやすいために家具用材には
成長の悪いものがそれぞれ好まれる。

心材は褐色で、辺材は淡黄白色。アオダモはヤチダモより淡色である。

気乾比重は
 ・ヤチダモ :0.55〜0.74
 ・アオダモ :0.71〜0.84
 ・シオジ   :0.53〜0.77

 用途

家具、器具、合板、内部装飾などがある。ヤチダモとシオジは家具、
合板用材として代表的なものである。アオダモはテニスラケットや
野球バット、スキー板などの運動具材として使用されている。
 
まっすぐで堅くて加工しやすいヤチダモ


タモは何かをかき立ててくれる材料です。タモ材の木目の表情が奥深くその潜在能力に魅せられる 人は多い。木の職人はタモに向き合うとき、自分の能力と木の魅力のバランス感覚を持って 仕事をすると言う。自分を主張しすぎてはだめ。自分たちはあくまで、木の引き立て役なのだと理解 している。





晩秋の北海道では白く淡い綿のようなものが飛ぶ。初雪の訪れを知らせるユキムシだ。正式には トドノネオオワタムシというアブラムシの一種。最大体長は約4mm。ユキムシはヤチタモと密接な関係 がある。初雪が降るころにふわふわと飛んでいるのは、実はヤチダモの木を目指して決死の移動中なのだ。 6月から10月中旬ころまでは、トドマツの根に寄生している。数世代にわたり羽のない成虫が生殖を重ねた後、 晩秋に羽を持つ世代が現れるとヤチダモを目指して飛び立つ。全てメスだ。 ヤチダモへたどり着くと幹に卵を産み付ける。春になって生まれた幼虫(これもメス)はヤチタモの葉を食べ 成長し子虫を産む。この子虫に羽が生え6月ころにトドマツへの旅に出る。この移動の際は数が少ないので ほとんどの人目につかない。なぜヤチダモとトドマツなのか?ほかの木でもよさそうなのに。詳しくは解らないが アブラムシの仲間というのは、食物に対する選り好みがかなり激しいらしい。体質に合った栄養の補給ができるのだろう。 夏と冬で異なった植物に寄生し栄養のバランスを取っているに違いない。ちなみにヤチダモへの移動は、 葉っぱのにおいを頼りにしているようだ。

一般にタモといえば、ヤチダモの事を指す。名前のとおり谷地などの湿地や川岸の湿潤な土地に生えることが 多い。日本国内では長野県付近の本州中部より北に自生している。まっすぐに伸びる木で幹の横断面が おおむね円形をしている。堅めの木だが加工をしやすく、乾燥も難しくないので、材として重宝されてきた。 特に北海道産は質がよく、どんどん伐採され今は、不足しているのが現状だ。 タモの語源には諸説ある。その一.撓む木【たわむ説】タモは粘りがあり、力を加えても折れずにたわむことから たわむ木と呼ばれ、それが転じてタモの木となった説。その二。【霊説】昔から巨木は樹霊信仰の対象になり やすかった。タモには巨木が多いので霊が宿る木と崇められ、霊の読みが転じていったという説。 その三。【田面の木】説。北陸地方では、タモは他の畦に稲架木(はさぎ)として植えられることが多かったという。 その木が田面(たも)の木と呼ばれていったので、タモという名へ転じていったとされる説などなど。
 

 

弊社のタモ無垢材ナチュラル家具はその名の通り天然のタモの無垢材を使用しています。

無垢材とは、伐採された木をある程度のサイズに製材して数年寝かせた後に、
テーブルなどに使う大きさにカットた純粋無垢の木の事です。

木の小口(断面)を見ると一目瞭然!!木目がすべてつながっていることがわかります。 またどこを切っても金太郎飴のごとく木の年輪が現れるのも、無垢材だららこそ。 これに対して、無垢でない木は一般的に「ベニヤ」・「集製材」などと呼ばれています。
ベニヤは丸太を大根のカツラ剥きのように大型の製材機で薄くスライスしたものを
張りあわせて板の厚さを出しています。

一般的に大量生産されている工業製品の家具は、価格を安く押さえる為にベニヤなど
の突板や集製材を使用することが多いのです。また、安価なテーブルは、天板の厚さ
を表現するために額縁仕上げにし、額縁だけ無垢材を使用して、角をデコボコと波を
打たせ、木の耳を表現させる加工を施している物が多いのです。

DOIMOIの「幸せの タモ無垢材ナチュラル家具」はそのほとんどが人の手による手作りの商品です。
木の面皮(耳)を使用することで自然の風合いを最大限に活かされています。 木の表面を被う硬い木の皮は機械では剥がすことが出来ず、すべて人の手による 作業になります。またプレス機によりテーブルの天板を接ぎ合わせる事もこの面皮があると 大変手間のかかる作業になります。 ここに、DOIMOIのナチュラル家具が手作業で作る無垢の家具である「最大の価値」があるのです。