木の説明・樹齢について | 北海道 旭川で作る銘木ダイニングテーブル 運命の樹RARE【稀】レアシリーズ

この樺の木の樹齢で150年。広葉樹は非常に成長が遅くそのため目の詰まった硬い材になります。ただ原木の金額は樹齢と関係なく体積・木の素性・品・表情によって決まります。しかしやはり年月のたった木の持つ深さ・味わい・品格は年輪にしっかりと刻まれます。その意味で人と同じと言えます。

樹齢は年輪を数えることでおおよその樹齢を知ることができます。北海道または北の広葉樹は非常に成長が遅く、例えば北海道の原生林に生える、特に北側斜面に生えた水ならの木では樹齢200年で50cmの太さしかありません。 ナラなどは成長が比較的早いのですが、道産材は特にとてもとても遅いのです。 イチョウ等はナラの2,5倍のスピードで成長するといわれています。南洋材などはもっと 成長が早いのですが、皮部分が非常に厚く、材としては使えないところが多いのも特徴です。

はみ出しエピソード

■バチンッ！？

北米産ブラックウォールナットの丸太を挽き立てている最中でした、「バチンッ！！」という大きな音と共に、その場の空気にただならぬ緊張感が走りました・・・・

恐らくこの原木は民家近くの平地で育ったのでしょうか！？その昔、まだこの木が大きく育つ前、幹にバンセン（刺針金）を巻かれ牛や馬を囲う重要な柱として利用されたのでしょう。

月日は流れ（50〜100年）幹は次第に巻き付けれていたバンセンを、内部に取り込みながら少しづつ、そして確実に息絶えることなく成長し続け、現代の日本にテーブル天板の原料となるべく渡ってきました。

バンセンを取り込んだ丸太は外観から判断することは非常に難しく、「バチンッ！！」と大きな音と共に、挽き立て最中に発見されるケースがほとんどです。金属を引っ掛けてしまった丸太製材用帯ノコは刃先が欠けてしまい、そのつど巨大なノコの刃は交換を強いられてしまいます。まさに木材屋泣かせの丸太君と言えるでしょう。

その他にも釘がなども出てきます。下の写真は最近出てきた大きな釘です。
　

■ニレ神代？？

神代とは台風や土砂崩れ等により幹が倒され地中に埋没したまま数百年間の時を過ごし、現代に発掘された言わば化石的な「埋れ木」で、一部の市場ではとても貴重な原木として高額で取引されている事もあるとか、ないとか！？

その材色は地中に身を隠した年月や風土により違いはあるものの、地中の酸やアルカリ成分などにより科学変化を起こし、褐色を帯びた灰色に変化しているものがほとんどです。

いわば自然着色とも言えるこの材色は、人工的には出せない品のある色調で、まさに「神代」の名にふさわしい風格といえるでしょう。これらの埋れ木は、河川工事等で地中を掘り起こす際などに発見されるケースが多いです。

一説では神社・仏閣の建設中、地中から発見されることがあったようで （神が宿る木＝神代）と言われるようになった話もあります。