Do! マガジン | 連載フォトエッセイ
タイトル・文・写真 | 住吉美紀
January 2025

奈良の日本庭園で見つけたクリスマスツリー
8回目となる今回の連載フォトエッセイは紅葉に染まる奈良から。「黄葉と落ち葉と鹿。すべてが絵になる」と語る住吉美紀さん。西大寺で芳しい香りに出会い、日本庭園では一足早い、意外なクリスマスツリーも発見。魅了される。嗅ぐ。想像する。奈良の植物を大満喫する住吉さんです。
Do! GREEN STORE 編集部
今回は、年末に訪れた奈良の植物から。ちょうど紅葉がピークで、快晴の空と太陽の光が照らす赤や黄色がそこかしこに。葉色のグラデーションは、ずっと眺めていたくなる美しさ。
黄葉と落ち葉と鹿。すべてが絵になる。奈良の鹿はまるでポーズをとってくれているようだ。
お寺ながらもクリスマスにぴったりの、西大寺の境内、柊の木。僧侶の案内で嗅いでみると、いい香りが。
それもそのはず。花がいっぱい咲いていた。小さく可憐な白い花から、芳しい香り。
日本庭園、依水園の茶室の庭に見つけた高さ20cmちょっとの、小さなマンリョウ。頭に紅葉の落ち葉をのせていた。御めかししたクリスマスツリーのようだ。
Merry Christmas、良いお年をお迎えください!
Profile
Miki Sumiyoshi
フリーアナウンサー、文筆家
国際基督教大学卒業後、NHK入局。「プロフェッショナル 仕事の流儀」キャスターや「第58回NHK紅白歌合戦」の総合司会として活躍し、フリーに。パーソナリティを務める TOKYO FM の朝のワイド番組「Blue
Ocean」は、今年(2024年)で13年目。
「ガーデニング実験室」と呼ぶ自宅のベランダで、山野草の寄せ植え、オリーブ、ラベンダー、アカシア、ガジュマルなど季節によって30種類近くのみどりを育てる。室内のみどりも大好き。大型のシェフレラ。吊られたホヤ。また、道具にも鉢にもこだわった盆栽は「植物との対話」の時間。大自然が投影されたケヤキの盆栽を、不思議そうに4匹の愛猫が眺めている。