フリーズドライでRawFood RawFood with freeze drying

エアドライや低温乾燥と並んで、
ペットフードの一番新しいジャンル「フリーズドライ」

エアドライ・低温乾燥フードについてはこちら

本来は肉食の犬や猫は炭水化物の消化が苦手

RawFood( ローフード:生の食品に含まれる酵素や栄養素は加熱することで減少したり破壊されたりするため、熱していない生の食材を食べることを意味します。) の代表格とも言えるフリーズドライ製法(食品を熱することなく凍結した状態で乾燥させる方法)は、我々も食品として摂取しているので何となくイメージしやすいかと思います。
でも、何でフリーズドライがペットフードに向いているのかってあまりちゃんと説明されていませんよね。
ペットフードの製造工程で原材料の栄養素を壊してしまうプロセス『加熱』。
焼き上げ工程のあるフードはほとんどここで栄養素が損なわれてしまいます。これを補うために、色々な栄養素を後から加えなければならなくなるんです。その点は加熱の工程がなく、栄養素が圧倒的に壊れないのがフリーズドライです。フリーズドライは製造工程で非常に低温で調理、または商品によっては全く火を通さずに作ります。

「リアルお肉」に復元。フリーズドライってどうつくるの?

栄養素や酵素を壊さないようゆっくり乾燥

フードをぬるま湯で柔らかくしてから与える

フリーズドライ製法は、原材料を急速冷凍後、真空状態に減圧し、水分を抜いて乾燥させる方法です。
この乾燥させる方法が面白くて『昇華』と言います。
昇華とは固体の氷を液体にする事なく直接気体(水蒸気)に変える方法で、これによって風味が損なわれたりしにくくなります。この工程があるので、フリーズドライは干物(ドライ)でありながら、原料の『縮み』が極端に少なく、復元性がめちゃくちゃ高いんです。どういうことかというと、乾き物みたいに縮まずに形を維持したまま乾燥するので、フリーズドライって見た目以上に軽いですよね。
あれって食材の中に隙間がたくさんあるって事で、水分を加えた時に元々水分があった場所にすーっと入っていきます。だから、栄養素を壊さない程度のぬるま湯を注いでやると、『リアルお肉』に限りなく近い状態に復元できちゃうのです。

あるいは、密度が薄く軽いので手で簡単にくずせるから、ふりかけとか、大きなお肉を食べられないペットたちにも超絶扱いやすいごはんになり得ます。

お肉本来の旨みや栄養素を壊さないフード

水で戻した時の栄養価の復元性が高い

軽く、持ち運びしやすい

そのまま与えても、くずしてふりかけても、水分を加えてもOK

水分値がめちゃくちゃ低いから痛みにくい、保存性が高い

便利なのに「高い」・・・それにはこんな理由があります。

最大のデメリットは、価格が高いという点です。
日本にいると、ペットフードのフリーズドライはニュージーランドか国産、みたいな雰囲気がありますが、実はそんな事はなくて世界中で作られています。
それでは何故NZ か国産かというと、フリーズドライ製法の最大の特徴の、非加熱、あるいは低温加熱が皮肉にもネックになっちゃっているからです。
日本の食の安全を守るために、我が国は狂牛病や口蹄疫、鳥インフルエンザの発祥国・エリアからの輸入は、加熱温度の規制が非常に高いハードルで設定されています。

例えば、アメリカやヨーロッパでは既に市民権を得ているペットフードとしてのフリーズドライも、工場やメーカーはたくさんあるのですが、日本への輸入がとても難しいのです。だから、国内で出まわるフリーズドライはほとんどが鳥インフルエンザやBSE の非感染エリアであるNZ 産か、国産なのです。
また、国産のフリーズドライフードは、おやつはあっても総合栄養食としてのフードがとても少ないですよね。
フリーズドライは設備がとても高価なので、日本ではペットフード専用工場にはなく、食品加工工場に製造委託している場合がほとんどです。

ペットフードと食品を同じ製造ラインで作るというのは、ペットたちの事を考えると『ヒューマングレード』という観点ではとても良いことに思えますが、日本はまだまだ『ペットフードは飼料である』というイメージが根強く、あるいは制度上もそうなっている事が多いです。
そのため「食品にも使えそうな原料を単純にフリーズドライに加工する」という形をとって、パッケージに封入せずに『フリーズドライ原料売り→パッカー屋さん(梱包業者)がペットフードとして封入』という工程を経る事になります。ですので食品に併用しにくい、『複雑に挽き肉を他の栄養素と合わせて、整形してフリーズドライ化する』というのはとても敬遠されちゃいます。

そういう背景もあって、総合栄養食としての国産フリーズドライは非常に少なく、またおやつであっても製造元でパッケージ封入ができない分、別の運賃コストなどが み重なってしまい、そもそも高額なフリーズドライが本来以上にコストも余分にかかるので、もっと高くなってしまいます。
それではNZ 産はとなると、ペットフード専用工場で作られているものも多いのですが、輸入コストが多くかかってしまうので、どうしても高価になりがちです。

フリーズドライってデイリーでは使えない?

ここまで高い高いと言うと毎日はちょっと。。。悲観的に思うかもしれませんが、そんな事はありません!
まず、風味が損なわれていなかったり、リアルミート的な食べ応えがあったりするので、食いつきがものすごく良いです。もちろん個体差はありますが、まぁまぁビックリするくらい食べます。
食欲不振になってしまった夏場に与えたり、通常のドライの上から削って嗜好性UP などにはもってこいです。人肌程度のぬるま湯で戻すと香りが立ち上がって、なお良いです。
また、エアドライや低温乾燥フードと同じように、栄養価が高く、炭水化物が少ないので
消化しやすく、高吸収率なフードで便が少なくなります。
なので、給与量は普通のフードより少なく済むし、そう言う意味では実際のg 単価以上に経済的です。
このあたりはエアドライや低温乾燥フードと概念が似ていますので、それらと組み合わせながら、アレルギーにも配慮しながらタンパク源のローテーションフードとしてフリーズドライを組み入れていくのもいいかもしれませんね。

おすすめポイント
加熱しないから栄養素が壊れていないフリーズドライ

  • ほぼリアルお肉として復元が可能
  • 高吸収率なフード
  • 国産より総合栄養食として優れている

フリーズドライ ブランド
Raw Food Brand List