お客様からこのようなお問い合わせをいただくことがあります。
「Roland SP-404でのサンプリング時に、入力レベルはちゃんとあわせているのに音が歪んでしまいます。」
さっそくお客様と同じ環境で確かめたところ、やはり同じように音が歪んでしまいました。(+_+)
なぜだろうと疑問に思っていたのですが、Rolandのサイトにこのような対処法が紹介されていました。
SP-404 の PEAK インジケーターが点灯していない状態でもライン・インの音が歪む理由:
SP-404のライン・イン端子の最大入力レベルは 約+4dBu で設計されています。
また、PEAKインジケーターは内部 A/D 時のクリップ・レベルを示します。
したがって、接続する機器の出力レベルが SP-404 の最大入力レベルを超える場合、SP-404内部での A/D処理の前のアナログ回路で歪みが発生し、PEAKインジケーターが点灯しなくても音が歪むことがあります。
つまり図にするとこういうことになります。
A/Dコンバーターというのはアナログ信号をデジタル信号に変換する回路です。
サンプリングする際のレベル調整は、デジタル信号に変換された後の音声信号に対して行われる仕様になっているので、アナログの段階で過大入力になっている場合はそこで歪んでしまいます。
CDJや業務用のCDプレイヤーの出力は高めになっていることが多いです。
そのためSP-404に直接接続してしまうと、PEAKインジケーターが赤く点灯しなくても音が歪んでしまいます。
【対処方法1】
CDプレイヤーのヘッドホンアウト端子からSP-404へ音声を送る。
CDJ-200のようにヘッドホンアウト端子が搭載されているCDJがあります。
これらにはボリューム調整が可能ですので、SP-404へ入力する前の音量をコントロールすることができるので歪みを解消できます。
この場合ステレオ標準プラグ→ステレオRCAのY字型ケーブルが必要です。
【対処方法2】
DJミキサーを使用する
ヘッドホンアウトが搭載されているCDJはあまりないので、その場合はDJミキサーなどを間に挟みボリュームを調節すればよいです。
今回はiPodを使用してサンプリングしていましたが、iPod自体で音量を調節できる
ので音が歪むことなくサンプリングできたというわけです。