Power DJ's的レコード音源アーカイブ化計画 〜オーディオ用レコード・カートリッジのすすめ〜

茂木:
一体、これはどんなコーナーなんですか(笑)
市原:
うん、今までいろんな特集をやってきたんだけど、もっと我々が思ったり感じたりしたことがダイレクトに伝わる方法はないかな?と思ってね。
Blogは僕が一人でやってるけどもっとPowerDJ'sのスタッフを交えて機材について本音で検証してみようじゃないかと。
茂木:
それで僕も登場というわけですか。
市原:
そのとおり!よろしく頼むよ(笑)
ではさっそく本題に入りましょう!
最近、お客様から「アナログ音源を良い音質でパソコンへ録音したい」というお問い合わせを多くいただくようになって、Power DJ'sとして何か出来ないかと考えていたんだよね。
茂木:
そうなんですよ。アナログの音をいかに良い状態でデジタル化するためには、オーディオインターフェースであったりケーブルであったり、フォノイコライザーであったり、いろんな手段が考えられるんですが、まずは音源に近い部分から良いものに変えていくのがいいんじゃないのかという結論になりまして。。。
市原:
そこで、まずレコード針、カートリッジに重点を置いてみようということになったんだよね。
茂木:
そんなことを考えていた時、丁度オーディオ用レコード針で有名なNagaoka製品の取り扱いが始まり、オーディオ用のカートリッジはDJプレイには使えないけど、アナログ音源のデジタル化に使えるのではないか?と考えたわけです。
市原:
そこで、「それじゃあDJ用のカートリッジと実際どのくらいの再生能力が違うか試してみようよ」ということになり、聞き比べをしてみたところ・・・・・
茂木:
あまりの音のリアルさに驚きました!!!
市原:
茂木君、休みの日だったのに、家で試聴して、すぐPowerDJ'sに電話してきたぐらいだもんね(笑)
茂木:
いや〜さすがオーディオ用カートリッジだけあって、DJ用カートリッジと比較にならないくらい出音がしっかりしています。
音の表現は繊細かつ低い低音もしっかり再生されて、本当にビックリしました。
これらのカートリッジで1、2回しか聴いていないレコードを改めて聴き直したんですが、「この曲こんなにカッコ良かったんだ」と再認識することもあったくらいなんです(笑)。

池袋店長 茂木のNagaokaカートリッジ徹底比較/検証

NAGAOKA MP-100

NAGAOKA入門モデルに最適なオーディオ用カートリッジ!

MP-100はカンチレバーが細くDJプレイには向いていないパソコンへの録音などに向いたオーディオ用のカートリッジです。
DJ-03HDのように出音は強いカートリッジですが、DJ-03HDより広域の再生能力に優れている感がありハッキリとした音質は非常に好感が持てます。
Ortofon Concorde GOLDとMP-100を聞き比べた結果(あくまで主観的な感想になりますが)、Concorde GOLDよりハッキリした音質で特にボーカルはMP-100の方がリアルに聞こえました。
価格もお手頃で、NAGAOKAオーディオ用カートリッジ入門モデルとしておすすめです!


NAGAOKA MP-110

スピーカーから飛び出してくる抜けの良さはDJ用カートリッジ以上!

MP-110はMP-100より中/低域、特に低い低域をしっかり再現していると感じました。
音の抜けも良いため低域がスピーカーに溜まってしまうことはなく、ストリングスなどの音の広がりも失われずに絶妙なバランスで再生してくれる優れたカートリッジです。
MP-100と比較して感じたポイントは、効果音などが入り音数が多くなってもゴチャゴチャしないサウンドはMP-110の良さだと思います。
MP-100との差額(\3,000-前後)でこの差はすごい!
MP-100より低域がしっかり再生された音質はクラブミュージックにも適したカートリッジだと思いました!


NAGAOKA MP-150

ダイナミックで高音質な音はパソコンへの録音に最適!

価格的にもMP-150から音質のクォリティが格段に向上します。結論から言ってしまうと今回試聴したNAGAOKA製カートリッジの中で一番印象深い針でした。
Techno/HouseはもちろんHipHop/R&Bまで全てのジャンルで視聴しても違和感が無く、ROCK、DISCO、JAZZを視聴してもパワフルなサウンドを提供してくれます。
試しにパソコンへ録音したところ音質は非常に滑らかで、どことなくアナログ的な要素を感じました。
クラブプレイを前提にパソコンへレコード音源を録音している方におすすめなカートリッジです!


NAGAOKA MP-200

原音に忠実で高音質な設計はJAZZ、ROCK問わず様々なジャンルにも対応!

MP-200はMP-150と比べ大人しい音質ですが、JAZZや70年代SOULなどのジャンルで効き比べるとピアノ、アコースティックギターなどの音の質感はリアルで、MP-150より原音に忠実な設計になっているのが良く判りました。
House/Technoのジャンルでもシンセ音の音の広がりや、シンバルの「ジャーン」というダイナミックな音も耳障りではないと感じたのは、細かい音もしっかり再生できるカートリッジなんだと実感しました。
MP-150より大人しい音質は、原音に忠実に、さらに高音質でパソコンへアナログ音源を録音したい方には最適なカートリッジではないでしょうか。
JAZZ、ROCKを含めた様々なジャンルのアナログ音源を音質に妥協無くパソコンへ録音したい方にもおすすめです!


NAGAOKA MP-300

ライブ音源など驚きの臨場感を味わえる繊細な高音質カートリッジ!

このモデルから音質がさらに繊細になります。音の輪郭はハッキリしてアコースティックギターの弦を引く音や、JAZZ Vocal特有の雰囲気が味わえたり、ライブ音源の臨場感などのリアルさにはビックリしました。
特にMP-300で視聴したDonny Hathawayのライブ盤は音の温もりがあったり、今までのカートリッジでは確認できなかったオーディエンスの声が聞こえたり、非常に臨場感があり印象的でした。
ベースなどの低域を注意して試聴したところ、リアルに再現しており音の厚みも今までのシリーズとは比較にならない再生能力があった感も印象的でした。
このクラスからは静寂から音の入り始めるダイナミクスを用いたクラシック音源も楽しむことが出来ました。
とにかくDonny Hathawayのライブ盤が好きな私には印象的なカートリッジです!


NAGAOKA MP-500

とにかくリアルを追求!NAGAOKA製カートリッジ最高級モデル!

結論から書きますとやっぱり最高のカートリッジでした。
自宅での試聴会でしばらく集中していたので休憩しようと思ったときに友達がMP-500をターンテーブルにセットしてマイアミベースを再生した瞬間に全員の動きが止まり、スピーカーから出てくる音圧に誰もしゃべることすらできませんでした。
MP-500でマイアミベースを聞こうと思った友人もすごい人だと思いましたが、再生しているレコードが自分の物とは知らずに「このレコード良いね、何てアーティスト?」と言っている自分も恥ずかしい限りです…。
それほどマイアミベースの重低音が迫力があり、今までのカートリッジでは再現できなかった低い低域の音圧のすごさを体感し、今までDJ用カートリッジで視聴した音はいったい何だったんだろうと思ってしまいました。
JAZZなどでもウッドベースの厚みがあり、音質に一切妥協しない高音質重視派の方におすすめです。


市原:
ただし、これらのレコード針はDJ用と違って針の種類が違うから、取り扱いは十分気をつけないといけないよね。
茂木:
こちらが、DJ用の針と、オーディオ用の針の部分の画像ですが、明らかにオーディオ用の方が細い!
いくら音が良くても、こんな針でDJプレイしたらすぐ折れてしまいます。

Nagaoka MP-500とShure M44G 針の太さ比較写真 *MP-500とDJ用カートリッジの定番Shure M44Gの針の太さを比較

茂木:
また、ヘッドシェルの自重が重いタイプもあるので、DJ用と同じ感覚で使うと、針圧をかけすぎてしまう場合があります。
ターンテーブルによってはメインウエイトだけで針圧をうまく調節できないタイプもあるので気をつけないといけません。

オーディオ用カートリッジ使用時のターンテーブル調整例 *ターンテーブル上にゴム製マットを敷き、その上にレコード盤を乗せることもオススメ

市原:
ターンテーブルの回転を安定させるためにディスクスタビライザーを使用したり、ゴムマットを使用することも重要だね。
茂木:
そして専用レコードクリーナー、スタイラスクリーナーでホコリや汚れをなくすことも重要ですね。
市原:
これらのオーディオ用カートリッジを使用しアナログ音源をデジタル化することで、普段DJで使用することができないカートリッジでレコードを間接的に再生しているというのは面白いことだね。
茂木:
デジタルDJならではのユニークな使い方だと思います。
市原:
ここでお客様に注意していただきたいのが、DJ用カートリッジの音質が悪いというわけではないということ。
DJ用カートリッジはキューイングやスクラッチ、バックスピンをしても耐えれるように作られておりDJプレイでは欠かすことはできません。
音質もクラブサウンドにマッチしたものも多く、それらでアナログ音源をデジタル化することも十分可能です。
「オーディオ用カートリッジのススメ」は、今までのカートリッジでは満足できないさらにリッチなサウンドをお望みの方へのPowerDJ'sからの提案です!参考になれば幸いです!

DJ機材のほんねトーク

プロフィール

Power DJ's楽天市場店長
市原泰介

市原

2005年の7月から始めたPowerDJ's Blogも現在一日も休むことなく連続更新中!
新製品が出たらまずは自分が試さないと気がすまない機材フェチ。
茂木店長と仲良くケンカしながら、お客様に面白い機材の使い方を提供できないかと日々情報交換をしています。茂木店長より一つ歳上。
テクノ、ハウス、エレクトロニカ、音響系などの電子音には特に過敏に反応。


Power DJ's池袋店店長
茂木崇弘

茂木

アナログ音源をこよなく愛する池袋店店長。
レコードコレクションはトータル1万枚前後!
1日アルバム1枚分を目標にレコード音源をパソコンへ録音していましたが、最近NAGAOKA製カートリッジと出会い「過去に録音したアナログ版もまた録音し直しか〜…」、「全てのレコードを録音し終わるのは58歳か〜…(1日1枚の録音ペースだと)」とちょっとうれしそうに薄ら笑いを浮かべため息をついています。
ちなみに職場では市原楽天店長の隣のデスクです。

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