機材の魅力をアーティストが語るPower DJ'sスペシャルインタビュー第二弾。


Journey To Zero

続いて、SPANOVAの二人の音楽遍歴について伺いました。
この日はご両親が遊びに来ていた事もあり、途中でナイスなツッコミが入りました。


スタッフ:音楽をやり始めた出発点はいつ頃ですか?

KEN:自然に楽器を触るような、もう小学校の頃から。

SHIN:元々音楽を聴く事自体が好きで、んで、楽器をまともに弾いた記憶の最初っていうのは家に電気のオルガンがあって、んで、それをKENがこうやってループやったよな?ループのフレーズ弾いて

KEN:凄いループやったな。

SHIN:俺が鍋の裏とかを菜箸でカンカン叩くっていうスタイルですね(笑)
それが俺が小学校のいつぐらいやろ?KENもまだ小学生の頃だよな?

KEN:小学校の4年とか5年とかやったな。

SHIN:俺が小学校低学年ぐらい(笑)そんなんが始まりでしたね(笑)

スタッフ:特に習ってたりとかは?

KEN:もう完全に独学ですね。

SHIN:あ、俺行った事ある!オルガン教室

KEN:あーそうや(笑)

SHIN:オルガン教室に幼稚園の時に行って…

母:ちょっとちょっと待って、すぐ辞めた!

SHIN:そ、そうそう…

KEN:母さん、今取材で録音してるから(笑)

スタッフ:ははは(笑)

SHIN:で、一ヶ月で辞めたんですよ(笑)
辞めた理由は、もうすぐ合奏のシーズンが来るっていうんで、みんなで合奏しなきゃいけないっていうんで、「合奏って嫌やなぁ!」と思って一ヶ月で辞めたんが一回目と、小学校5年生の時になんかKENがシンセサイザー本買うてきとったやろ?

KEN:ああ、あったなー。

SHIN:アナログシンセがいっぱい載ってて。
当時シンセサイザーってアナログしかなかったんで、で、アナログシンセがいっぱい載ったなんか本を買ってたんですよ。
かっこいい!っていう、そのメカに憧れるような、宇宙戦艦ヤマトっぽいっていうか、そーいうのがあって、それでなぜかわからんけど、もしピアノが物凄い続いたら、一個買うたるって言われたような気がするんですよね。

KEN:あー、覚えてないな。

SHIN:で、俺ピアノ習いに行ったんですよ。一ヶ月で辞めましたね(笑)
一ヶ月がやっぱ結構限界みたいで(笑)なんの意味もなかったですね。
でもそのフレーズ憶えてますよ。ドーレーミードーレーミーっていう(笑)

KEN:小学校の時から既に曲は、な?

SHIN:そう、ハモったりすんの好きでな

KEN:そう、作ってたよな。

SHIN:ようハモってました(笑)
そんで、まあ本格的にKENがすっげー曲作り出したのが、やっぱ高校になってからCASIOのCZ 3000っていうシンセを買ってきてFM音源か?

KEN:あれFM音源だから一応。

SHIN:そーいうシンセ買ってきて、で、俺は知り合いにエレキギターを貰ったんですよ。
で、俺はKENに「こんなフレーズ弾けよ!」って感じで、な?結構スパルタやったな?(笑)


録音との出会い

スタッフ:録音とかもしてたんですか?

SHIN:当時MTRとか持ってなかったんで、カラオケマシーンがうちにあったんですよ。
で、二つのデッキがあって、こっちで再生しながら、マイクインプットの音入れて、ほいで重ねて、またこっちのテープこっちに持ってきて、ひたすらこう足していくという。
だからいっぱい重ねると全体の音像が超遠くなって(笑)

スタッフ:やってました(笑)

SHIN:そーいうのが録音の最初で。
なんか変なしょーもない自分たちで作ったような物語みたいのをテープに録音したりとか、そういうのとかもやってたしな。
だから録音も結構好きで、自分が喋ったりとかやったヤツが、またこう聞こえるっていうのが面白かったんかなあ?
でもまあそれの延長ですよね。
そんなにそれから高尚になってきたとかそういうことはないんちゃう?

KEN:基本的にはな(笑)

SHIN:基本は一緒やな

KEN:そうやな(笑)

スタッフ:その頃から録音は好きだったって感じなんですかね?

KEN:そうですね。

SHIN:そうですね。

スタッフ:テクノの人とかも最初はみんな昔の人はテープでやってた人多いですよね。
自分もその頃に録音に目覚めて、徐々にMTRにステップアップして、ハードディスクレコーダー行ってっていう…

SHIN:そうですね(笑)
で、MTR買うた時も最初2年間ぐらいオーバーダブ出来なかったんですよ(笑)
説明書は一応ちょっとは読んでたんですけど、意味が分からなくて。
なぜ片面に、同じ面やのにいっぱい音入るんやみたいな。

KEN:そうやな。

SHIN:YAMAHAのな?CMXなんとかっていうヤツやな?
だからKENがリズム入れて本来やったらそれでまたチャンネル切り替えて足して行くのに、それが怖くて(笑)
大したリズム入れとう訳じゃないんだけど、消えてしまうんじゃないかっていう(笑)
で、怖くて押せなかったんよな? だから全然MTRとして使ってなかったよな(笑)

KEN:全然使ってなかったな。

SHIN:一回落とすだけみたいな

スタッフ:普通のレコーダーですね(笑)

SHIN:そうそう、そうそうそうそう(笑)
でも、そのレコーダーはずーっと俺達が20歳過ぎるまで使い続けて…デモとか。
だから今ドラム、ヘタクソなの叩いてましたけど、ああいう感じでKENピアノ弾いて、ドラム叩いて、ベース弾いてとかって、そんなんを基本的なベーシックにして、それに歌重ねてっていうのを、デモとして録ってて。
で、その音質は違和感ないんだよな?

KEN:うん。

SHIN:ほいでやっぱProToolsとかで録った時になーんでこんな違和感あんのやろ?みたいな。
そういうのが結構あったし、よくエンジニアとも揉めてたというか、そやったら全部MTRでやったらええやんとか言われて(笑)

スタッフ:確かに(笑)

SHIN:「でもそれじゃアカンのですよ!」って(笑)
それじゃやっぱりデモなんで(笑)
だからそこら辺のリアリティみたいなものと、クオリティみたいなんとの、境目っていうか、なんかその両方があるものを作りたいっていうのをずっとあって。

スタッフ:一緒にやり始めたのはいつぐらいだったんですか?

KEN:えっと俺が大学4年の時ぐらい

SHIN:俺が20歳ぐらいの時だな

KEN:んでココに移住してーいう感じですね。
で、その時からお互いにソウルとかも好きで、また再び一致しだして(笑)

スタッフ:じゃあ、ずーっとやってたって訳じゃないんですね。

SHIN:でもたまーに帰ってきては一緒に作ってはいたんですけど、やっぱあの物理的に離れてるし、今みたいにネットでこうファイル送ったりはね

KEN:兵庫と東京やから(笑)

SHIN:だからそんな感じでバラバラに作ってましたね。

スタッフ:レコード出すに至るまでは、一緒にやり始めるまでにはどんな活動をしてたんですか?

KEN:元々俺ら作曲家志向だったんですよ。
自分達がアーティストでデビューするつもりはまったくなくて、人に楽曲を提供したいと。
変わった人達ですよ(笑)

SHIN:なんか日本のポップスとか聴いても良いなと思う曲ないし、なんかええ曲書きたいなって。
そういう感じでしたね。だから、作曲が好きだったんですよね。
んで、曲とにかく書きまくって…っていうのをやってましたね。
でまあ、そうこうしてるうちに、S-KENっていうプロデューサーがいて、彼と出会って、それからまあデビューまでの流れなんですけど。
まあ2〜3年掛かったけどな。そういう流れでしたね。
だからバンドサウンドになったのも、ほんとSPANOVAの一番最初のDaily Planetっていうミニアルバムですけど、あれを作る時に初めてバンドサウンドになったんですよね。
で、なんか自分達でやるんだったら、やっぱ生でやりたいなっていう。



SPANOVA

SPANOVA
プロフィール

ジャズやソウルを始めとするブラックミュージックへの深い愛情、現代音楽やポピュラーミュージックから受けた刺激を自宅スタジオ「Daily Planet Studio」でダイレクトに変換し続ける兄弟デュオ。

1998年に1st Album「Dead Music Flamingo」でデビュー以降、作品毎にサンプリングを多用した独自のサウンドスタイルを強めると、「トリップホップ」とも形容され、2003年に発表した5th Album「Fictional World Lullaby」で集大成と呼ぶに等しいソウルフルな音世界を表現。

その後、数々のアーティストや映画・CMなどへの楽曲提供、シカゴの音響・エレクトロニカ系レーベル「Hefty Records」10周年記念アルバムで、日本人アーティストとして細野晴臣、坂本龍一と共にフィーチャーされるなど、海外でも高い評価を得る。

2010年5月19日に約7年振りとなる新作のMini Album「SetsunaLised SetsunaRider」をリリース。


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