仏教においては仏に香りを捧げる行いを重要とし、香や花等を祈りと共に捧げる行為を『供養』といいます。
お香は華・灯と共に『仏前供養』の基本の一つであり、供養に欠かせない物です。
教典によっては、香は仏様の食べ物とする教えもあります。
日本における香文化は、西暦595年淡路島に沈香が辿り着いたことが始まりとされると云われています 。
当時の、日本には香木に対しての知識をもっておらず単なる流木として薪として焚いてしまい、その煙 の良い香りに驚き朝廷に奉納したと「日本書記」には記されています。
「香十徳」は、11世紀の北宋の詩人黄庭堅(こうていけん)作で、一休禅師(一休さん)により日本に紹介されました。
香の十徳
お香には法要時やお墓参り用等、用途ごとにそれぞれ異なる形があります。
ここでは様々な種類のうち、特に仏事でよく使われる一部の種類を紹介します。
「お部屋香」と呼ばれる製品に多く、また最近は仏壇用としても使います。
燃焼時間が短い為、忙しい朝のお参りにもおすすめです。
沈香、 白檀など漢薬系の香りから花の香りまで、香りの種類は非常に豊富です。
焼香の作法は宗派によって異なりますが、基本的な所作は以下の通りです。