〈Teton Bros.〉新しい発想と現場のリアルな声が他にはないものを創り出す｜Crouka LR｜

2007年に創業した日本発のアウトドアブランド〈Teton Bros.（ティートンブロス）〉。
フロントのセンタージッパーがなく、八の字型に配されたジッパーを備えたプルオーバー型のシェルジャケット「Tsurugi Jacket」がブランドの代表作。2013年にアメリカ、ポーラテック社が主催する世界的な賞「POLARTEC® APEX Awards」を日本ブランドとして初めて受賞し一躍有名になりました。
世界中のアウトドアマンが注目し、国内外のプロからも信頼される〈Teton Bros.〉の魅力をご紹介します。

Teton Bros.は2007年にスタートした日本のアウトドアブランド。
代表の鈴木 紀行氏は、全国高校サッカー選手権3位という異色の経歴の持ち主です。実業団選手を目指して体育大学に進学するも怪我から体育教師になろうとしますが、日本の教育制度に疑問を感じ始めた大学4年の秋にアメリカで「アウトドアインストラクター」という肩書きの体育教師の募集を見つけ、単身アメリカ・ワイオミング州Teton郡にあるJackson Hole（ジャクソンホール）という土地へと渡ります。

鈴木氏はアメリカ生活を経て、帰国後はアウトドアガイドなどとして働いていましたが、ジャクソンホールで出会ったリレハンメル五輪金メダリストでもあるアルペンスキーヤーTommy Moeを通じて、アメリカ代表チームのサプライヤーでもあったスキーウェアブランド〈SPYDER（スパイダー）〉の日本代理店を務めることに。
10年間の代理店業ではバックカントリースキーなどのアウトドアカテゴリーの企画も担当しましたが、本国の判断でアウトドアカテゴリーが休止されてしまいます。ならばいっそのこと自分でやろうと立ち上げたのが〈Teton Bros.（ティートンブロス）〉なのです。

Tetonとは「アウトドアの聖地」とも言われるアメリカ・ワイオミング州にある山「Grand Teton」のこと。
鈴木氏にとってTetonは、そこで出会った仲間たちにスキーなどのアウトドアアクティビティを教わったり、様々な人に助けてもらうなどして、今に繋がる一番のピースとなった場所。そこで出会った人々が、今まで出会った人やこれから出会う人たちと結びつくようにという想いを込めて「Teton Brothers」と名付けられたのです。

2007年のブランド設立以降、Teton Bros.は「自分たちが着たいと思えるウェアを作ろう」という思いで製品を開発されています。
そして、その思いを叶えるための素材を追求し、パターンにこだわる。そうして出来上がったプロトタイプは最低でもワンシーズンのフィールドテストが行われます。実際のフィールドで活躍するスキーヤーやガイドなど、現場のリアルな声をフィードバックし、細部にまでこだわり尽くしたからこそ、国内外のプロフェッショナルからも信頼されるウェアが生み出されるのです。