Crouka LR|NANGA -MIKAMI,IBUKI-

2023.11.23

NANGAより、満を持して登場したジャパンメイドの上位2モデルを紹介。取り扱い店舗限定のMIKAMI、IBUKIの詳細に迫ります。

創業以来一貫してブランド価値を高めるため国内製造にこだわってきたNANGAですが、2019年以降、海外生産に踏み切りました。 これは、2017年にスタートした海外展開の本格化とNANGA製品の人気の高まりにより、国内だけでは生産数が追いつかなくなったため。日本の工場を閉鎖したわけではなく、ハイスペックモデルや別注モデルのみ国内で生産する方針となりました。その国内の工場で作られた今回の2モデルは、NANGAファンにとっては願ってもないアイテムと言えるでしょう。
レベル7を超えるレベル8の技術

-MIKAMI- AURORA LIGHT DOWN JACKET

滋賀県野洲市にあるなだらかな稜線を描くその美しい姿から、近江富士と呼ばれている"三上山"の名前を冠した特別仕様の限定ダウンジャケット。このモデルは、ナンガが今まで取り組んできたスリーピングバッグのノウハウが盛り込まれており、ナンガしか作れないダウンジャケットに仕上がっています。
*15dn AURORA LIGHT 耐水圧20,394mm、浸透性24,116m2/24hrs
*SPDX:ポーランド産グースダウン93-7%(860FP)
特徴的なフロントスタイル。2連ジップの片側はベンチレーションになっており、効率的に熱気を外に逃がすことで体温のコントロールができます。軽量極暖を実現したハイスペックモデル。より活動性が高まり、アウトドアでのアクティブな活動、雪山登山に適したモデルと言えます。実際に試着をしましたが、その軽さにはびっくり。屋外活動以外のタウンユース、日常着としても活躍する一着です。

最高仕様を求めたMIKAMI

15デニール オーロラライトを使用。細い繊維を使い、しなやかで柔らかい肌触りを実現。この柔らかな生地の特性を生かして複雑でより機能的なダウンジャケットが完成しました。 ■MIKAMIが15dnオーロラライトを使用しているのに対して、IBUKIは40dnオーロラテックスを使用しています。
寝袋に採用されているLEVEL8の技術を流用。一般的なダウンがシングルキルト構造なのに対して、MIKAMIはボックスキルト構造を採用し、コールドポイント(冷気が侵入しやすい箇所)を極力減らしています。そのキルト構造の中にポーランド産グースダウン(860FP)を封入。FP(=フィルパワー)とはダウンの反発力を表す数字で、一般的には500FP以上が高品質とされているのに対してMIKAMIは860と超高品質であることが分かります。 反発力が高いことで、大きく膨らみたくさんの空気を蓄えることが可能になりました。その量によって保温力が変わってくるのです。NANGAが開発した生地と技術を組み合わせたハイエンドモデルのMIKAMIは、日本生産の限定モデルです。軽さと暖かさの融合を追求したMIKAMIはアウトドアアクティビティに最適なパートナーとなることでしょう。
新生フラッグシップモデル

-IBUKI- AURORA DOWN JACKET

滋賀県の最高峰、日本百名山のひとつである"伊吹山”の名前を冠した特別仕様の限定ダウンジャケット。伊吹山は、ナンガのある滋賀県米原市にあり、がっしりと構えた山容(山の形)で力強さを感じさせます。そんな伊吹山の名を冠したこのモデルは、ナンガらしさが詰まった1着になっています。
*40dn AURORA TEX 耐水圧20000mm、透湿性6000g/m2/24hrs
*DX:スペイン産ダックダウン 90-10% (760FP)
NANGAと言えば"AURORA DOWN"といっても過言ではない定番の一着。MIKAMIに対して、こちらはやや街よりな仕様ではありますが、高山の雪山登山と言わなければ、屋外のほとんどのフィールドで活躍する万能ジャケットです。「ちょうどいい」をコンセプトに掲げ、NANGAの顔となる一着。今回、数量限定で日本生産を実現させました。これまでのオーロラダウンとは少し違う仕様を解説します。

よりアクティブな活動を可能にしたAURORA DOWN

基本的にはAURORA DOWNと同じ仕様ですが、各所にアップグレードされた仕様が見られます。「ちょうどいい」がコンセプトであるAURORA DOWNが、さらに気の利いた一着といった塩梅です。よりアクティブな活動を可能にしたIBUKIは、登山シーンを想定し、ザックを背負った時にも手を入れやすいようにポケットを高めに設計。さらに、フラップを付けたことで、ジッパーを開けたままでも雨雪の侵入を防ぎます。 フードには、AURORA DOWNにはないツバが付きます。それにより、フードから垂れ落ちる雨を防ぐことができ、体温低下を防ぎます。
そして、脇下のキルト構造は最も注目したいポイント。キルト構造を1列追加したことにより約5~7cm程度のマチが作られ立体的な設計になっています。これは、動きやすさはもちろんですが、身体に沿った構造にすることで熱が逃げにくく保温力を高めています。他にも、フロントネックラインをやや高く設計されていたり、随所に動きやすさと保温力を最大限に生かす工夫が見られます。このような細やかなこだわりはジャパンメイドであるからこそ。アップデートされたNANGAのフラッグシップモデルを是非体感ください。

極寒地に行く場合はMIKAMI!

表生地のAURORA LIGHTはAURORA TEXと比べると耐水圧は同等レベルですが、透湿性が圧倒的に高い数値です。これは、ダウンの内側の湿気をいかに効率的に放出できるかどうかを指すものです。よりアクティブなシーンや、ダウンの高いフィルパワーを生かした極暖を求めておられる場合はこちらをおススメします。

冬を快適に過ごすならIBUKI!

40dn AURORA TEXはAURORA LIGHTより、分厚い生地なので、生地の強さはこちらが勝ります。冬のメインアウターとしてお考えの場合はこちらの方が使いやすい一着と言えます。透湿性こそMIKAMIに劣っていますが、6000g/m2/24hrsと高い数値に変わりありません。また、ダウンの数値も760FPと十分な値です。細かなディテール等、定番のAURORA DOWNと差を付けたい方におススメです。