【ORDINARY FITS SURPLUS】
ジャパンメイドで再現するミリタリーの名品。

2021/2/2

2008年にスタートした "ORDINARY FITS / オーディナリーフィッツ" 。
デニムの聖地と呼ばれる岡山県児島の生産背景を強みにし、シンプルでありながら細部にまでこだわり、気取らない日常に馴染む「10年後も着ていたい服」を展開しています。

そんな ORDINARY FITS より今季スタートしたミリタリーレーベルが "ORDINARY FITS SURPLUS / オーディナリーフィッツサープラス" です。
枯渇化が進むミリタリーの名品をブランドのフィルターを通し、ジャパンクオリティで再現。
オリジナルと見紛うほどに忠実に再現された逸品をご紹介します。





M-47 TYPE CARGO PANTS

フランス軍のミリタリーアイテムの中でも非常に人気の高い名品「M-47」。
1947年からフランス軍で正式採用された「French Army M-47 Trousers」は、40年代から50年代のものを「前期型」、60年代のものを「後期型」と呼び、今回オーディナリーが再現したのは近年デッドストックで見つけることが困難になってきている「M-47後期型」です。

その縫製やディテール、シルエットなど当時のミリタリーウェアの中でも群を抜いていたことから世界的にも傑作と名高い「M-47」ですが、そんな当時のフランスの縫製技術や作り込みの素晴らしさを知ったファッションデザイナー「マルタン・マルジェラ」はランウェイを歩くショーモデルにM-47を裏返しにして穿かせたということでも有名です。

M-47後期型を踏襲したディテールは、ボタンフライフロント、サイドに大型のカーゴポケットを配し、裾はボタン留めのアジャスターベルト。
生地はムラ感のあるネップ糸で作成したヘリンボーンツイルを使用し、着用を重ねることで経年変化による風合いを楽しむことができます。
カーゴポケットの2重ボタンや股部分の内側に当てられた補強布、バックポケットのボタン留めなど、細かな部分にまで作り込まれたオリジナルを忠実に再現しており、オリジナルへのリスペクトが感じられます。

全体的に存在感のあるゆったりとしたシルエットでありながらスッキリと見えるM-47特有の魅力を最大限に引き出した再現力の高さは、さすが児島クオリティ。
オリジナルが入手困難になる今、ぜひオススメしたい一着です。





M-65 TYPE CARGO PANTS

一方、こちらの「M-65」はアメリカ軍のフィールドパンツを代表するモデル。
「US ARMY M-65 FIELD PANTS」は1965年にアメリカ軍で採用され、以降40年もの間、活躍し続けたアイテム。1980年代後半以降、ストリートシーンでも人気が高まり、今ではミリタリーファッションの定番アイテムとなっています。

それまで米軍で採用されていたM-51ではナチュラルなコットン100%の生地でしたが、M-65では速乾性や耐久性などからコットン50%・ナイロン50%の混紡素材へと進化します。
今回オーディナリーではこの素材使いにこだわり、コットンナイロンの混紡糸を原料からオリジナルで別注し製作。スパンナイロンの自然な毛羽立ちがヴィンテージ感を引き出してくれています。

フロントはジッパーフライ、スナップボタン留めのフラップポケットをサイドとバックに備え、両サイドには大型のカーゴポケットを装備。カーゴポケットに内蔵された2本のコードは止血に使用したり、股部分のループに通してポケットの荷物が音を立てないように縛って使用したものを再現しています。
タックを設けて立体的にした膝部分やウエストのアジャスターベルトとライナー装着用のボタン、裾のドローコードなど、細部に至るまでオリジナルのM-65を忠実に再現した作りはオーディナリーの生産背景があってこそ。

ズドンと存在感たっぷりのワイドシルエットは今の気分にもぴったり。
ヴィンテージさながらの雰囲気を味わっていただける逸品です。