【CARGO PANT SELECTION】大人が穿くべきカーゴパンツ。

2021/9/24

ミリタリーウェアという枠を飛び出し、今や定番のファッションアイテムとして高い人気を誇る「カーゴパンツ」。CROUKAで取り扱うブランドの多くが毎シーズンのようにリリースしていることからも、その人気がうかがえます。
カットソーなどのカジュアルなトップスとの組み合わせはもちろんのこと、シャツやテーラードジャケットといったクリーンなアイテムとの相性も良いカーゴパンツ。

今回は、CROUKA LRがセレクトした汎用性の高い大人のカーゴパンツをご紹介します。





カーゴパンツの由来とその魅力

カーゴパンツの「カーゴ」は【Cargo Ship・貨物船】のことで、貨物船の船員や港湾で働く作業員が穿いていたパンツが起源と言われています。作業中に両手がふさがらないように、道具の持ち運びに重宝する大型のポケットが両脚に備えられています。
1940年代頃からは軍用のパンツとして発展し、アメリカ軍のパラトルーパー(落下傘部隊)などを中心に活用されるようになりました。
当時のカーゴパンツは両脚に合計4つ、パンツ全体で8つのポケットがついた「8ポケット」が主流でしたが、1951年に「M-51」と呼ばれるフィールドパンツが誕生、その後は現在へと続く「6ポケット」が主流となっていきます。

ワークウェアが出自であり、ミリタリーウェアとして発展したことからも【丈夫な素材が使用されていること】【機能性の高いディテール】そして【スタイリングに男らしいラギッドな雰囲気をプラスしてくれる】という点がカーゴパンツの魅力と言えます。
また、長い歴史の中でデザインやディテール、素材などに変化があったり、国によってもデザインやシルエットなどに違いがあり、「カーゴパンツ」とひと括りにできない奥深さを持っている点も魅力のひとつです。








ミリタリーパンツの王道をオマージュ


ミリタリーパンツの中でも特に人気が高く、「王道」とも言えるのが【M-51】と【M-65】。
6ポケットのミリタリーカーゴパンツの原点が1951年に米軍で採用された【M-51】で、その後継モデルが1965年採用の【M-65】です。
素材やディテールに細かな違いがあるものの、ほとんど同じような見た目のこの両者は、現代のカーゴパンツにおいてデザインのベースとなることが多いモデルです。





フランス軍の名品を再現


M-51やM-65に負けず劣らず人気の高いカーゴパンツのひとつが、フランス軍の【M-47】です。
特に1960年代以降に作られた後期型は、コットンヘリンボーンの生地にやや細身で膝下からテーパードしたシルエット、細部に至る作り込みや仕立ての良さなどから名品と言われています。
そのクオリティの高さは、かのマルタン・マルジェラがランウェイを歩くモデルにM-47を裏返しで穿かせたことでも有名です。歴史あるフランスの服飾文化が生み出したミリタリーウェアが「M-47」なのです。





ベトナム戦争で採用された米軍の傑作をリプロダクト


1963年に誕生し、ベトナム戦争時に亜熱帯地域用戦闘服として米軍に官給された通称【ジャングルファティーグパンツ】。過酷な環境の中で使用されたこともあり、1963年から1968年のわずかな間に4回も改良され、通気性や速乾性など優れた機能性から米軍の傑作と言われるカーゴパンツです。





その他のカーゴパンツ


上記でご紹介したカーゴパンツ以外にも、カーゴポケット以外のポケットを持たない【M-43】を再構築したものや、1940年代にイギリス軍で採用されていたカーゴパンツをベースにデザインしたものなど、今季はカーゴパンツから目が離せません。

様々なデザイン、様々なシルエット。幅広いコーディネートで重宝するカーゴパンツ。
この秋冬のワードローブに加える一本を探してみてくださいね!