読みもの:Rosenberg Cphのアトリエから


淡いカラー1色で直線や平面図を用いて描かれるシンプルなデザインが特徴の、Rosenberg Cphのファブリック。
シンプルでありながら可愛らしさを感じるデザインが魅力です。
そのデザイナーであるAnne Rosenberg(アンヌ・ローゼンバーグ)に、彼女のデザインや、普段仕事をしているアトリエ(作業場)の様子を聞いてみたところ、一枚一枚コメントを付けて写真を送ってくれました。
気さくな彼女は休日の過ごし方も教えてくれましたよ。知れば知るほど、Rosenberg Cphの魅力にはまってしまいそうです。

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デザイナーのアンヌ


デンマークのコペンハーゲン大学で宗教と芸術史を学んだ彼女は、大学院を卒業し、その後独学でデザインを勉強しました。
現在彼女は、デザインから受注までをすべて一人でこなしています。

Rosenberg Cphの生地は、デンマークで120年以上も続く家族経営の工場でプリントされています。自然をリスペクトしている彼女の意向で、環境保全のために育てられたオーガニックコットンを使い、生地へのプリントも環境に配慮して行います。 撥水加工についても、環境に悪い素材を全く使わずに行う、という徹底ぶり。

生地のデザインについては、1950年代のデンマークの伝統的なデザインからインスピレーションを得て生まれます。シンプルかつ伝統的な美しさのあるミニマルなデザインを心がけている、という彼女。「流行にとらわれず、手にしてくれた人たちを何年も魅了し続けられるようなデザインを生み出そうと日々考えているのよ」と教えてくれました。

アトリエ(作業場)にて


ここは彼女の自宅から自転車で5分のところにあるアトリエです。ここで彼女は毎日デザインを描いたり生地サンプルを作ったりしています。ハンガーにはファブリックやブランケットのサンプルが吊られています。

この写真を送ってもらった時、「なんて可愛いアトリエなの!」とキュンとしてしまいました。ヴィンテージ感あふれる床と、商品の淡いカラーの組み合わせがなんともおしゃれなインテリア。仕事場だけでなくこんな部屋に住んでみたいとさえ思ってしまいました。

絶妙な色合い


作業デスクの上の壁には色見本や生地サンプルが。こうやって壁に貼り付けているだけでおしゃれに見えてしまうから不思議です。
絶妙に可愛く優しい色合いには、かなりのこだわりが感じられます。それもそのはず、生地の生産を始める前には、毎回色見本を作って色の出方を何度も確かめているそう。

デザインのインスピレーションスクラップ


同じくデスク上の壁に飾っているのは、デザインのインスピレーションになるような切り抜き。
Ellsworth Kellyの絵、アメリカのインディアンのダコタ族の女性の写真、自分で紙に描いたチェック模様、自分で撮った写真など様々です。
これらからインスピレーションを得て、デンマークの伝統的な柄などと組み合わせた新しいデザインが生み出されます。

お気に入りのデザインと


新しい柄をデザインする時は、まず手描きでイメージを書き出して、最終的にPCでつくるそう。
仕事上、一日のほとんどをPCと向き合っている彼女。そのためデスク周りは自身のお気に入りのデザインでまとめているそう。PC用マウスとバッテリーを入れるケースはDashブラックの生地で作ったもの。
そして仕事の合間には、直火式のエスプレッソマシンで淹れたエスプレッソを飲むのが欠かせないみたいです。

休日の過ごし方


コペンハーゲンの中心地に住んでいる彼女は、グラフィックデザイナーであり建築家でもあるご主人と、2匹のネコちゃんたちと暮らしています。
彼女の家の近くには湖や海岸がたくさんあり、休日は仲のいい友人たちと、このビーチへ自転車でツーリングによく行くそう。
写真の奥に見える建物は海の家、、、ではなく、サウナ併設のバスハウス(温泉施設)。日本の温泉施設と違うのは、直接海に浸かる、ということ!
年中オープンしているそうで、Anneがこの写真を撮ったのは冬なのですが、冬に海が凍っているときはアイス風呂(水風呂)として入るそう。「サウナと氷の海に交互に入るのは気持ちいいわよ」とのコメントが書き添えられていましたが、どうしても凍った海には入りたくないな・・・と思ってしまいました。

リラックスタイム...♪


一緒に暮らしているネコのMusse(ミュゼ)ちゃん。
Anneのリラックスタイムはベッドでの読書。ミュゼもTileアクアのベッドリネンで寝るのが大好きで、Anneが読書をしている時は隣に来てごろごろしているそう。ほのぼのしちゃいますね。

長く愛されるシンプルなデザイン


Rosenberg Cphの生地は、違う柄同士どれを組み合わせても様になります。きっとそれはAnneのデザインに一本筋が通っていて、統一感があるから。
小さな工場と作業場のため、新しいデザインを生地を一つ作るたびに、旧デザイン一つが廃番になってしまうとのことですが、今後の新しいデザインと彼女の活躍にも乞うご期待です♪

それでは最後にRosenberg Cphの現デザインのご紹介です。

Drop(ドロップ)


こちらはBig Dropの小柄バージョン。ホワイトの生地いっぱいに無数に描かれたしずくは、雨上がりの朝露にも見え、明るい雰囲気です。
白と黒のコントラストが素敵なブラックは、柄が引き立ちます。単色の小さなデザインで構成されていて、上品かつ爽やかな印象です。

Obi(オビ)


建築やデザインなどでよく用いられる黄金分割比、「フィボナッチの法則」からインスピレーションを得たデザインです。
ひまわりの真ん中の種の部分や松ぼっくりのかさなど、一見すると無秩序に並んでいる自然界のものも、実はこの比率に基づいているのかも、とも言われています。やわらかな色使い、優しい雰囲気で、あらゆるインテリアにも馴染んでくれそうです。

Dash(ダッシュ)


こちらは、縫い針のパッケージと、ストライプ柄のデンマークの伝統的な織物からインスピレーションを得て描かれています。
きっちりとした細かなデザインですが、まっすぐに引かれたように見える線は、少しななめになっていたり短かったり。まるでテーブルに散らばる縫い針みたい。手描きのいびつ感があり、シンプルな中にも温かい雰囲気です。きりっとしたブラックと淡いアクアの2色で、テーブルクロスなど大きく使うのが良さそう。Anneとお揃いでPC小物用のバッグを作ってみてもいいですね。

Dot(ドット)


リズムよく心地の良いデザインのDot(ドット)は、ドミノゲームと点字からインスピレーションを得て描かれています。
秘密の言語のように、パターン(柄)でメッセージを感じられるように、という意味も込められていて、ホワイトのドットが、まるで軽やかにこぼれるパール(真珠)のようにも見えます。
ホワイトのドットとのコントラストが効いていて、テーブルクロスにすると素敵です。

Fili(フィリ)


こちらのFili(フィリ)は、大草原や牧草地、水田からインスパイアされたデザインです。そよ風に揺れるたんぽぽの綿毛や鳥の足跡、風に揺れる草や線香花火など、いろんなものが連想され、精巧かつ遊び心のあるデザインです。もともとAnneが2007年にデザインしたもので、2016年に新作として発表されました。春夏の帽子やブラウスにしたくなる、そんな優しい雰囲気のデザインです。

Tile(タイル)


Rosenberg Cphのデザインの中でも特に人気のTile。こちらは窓や床、壁のタイルなど、建物を元にしたデザインです。 マーカーで引いたようにも見える丸みのある線は、整列しているように見え、よく見るとでこぼこ。これも手描きゆえのいびつ感で、ハンドメイドの温かみが感じられるデザインです。 3色とも爽やかで可愛らしさのあるカラーで、どんなインテリアにも合わせやすいのも嬉しいポイントです。2017年に新色のペールローズが追加になり、計3色展開になりました。

Weave(ウィーブ)


Weaveとは「織り」という意味で、バスケットや椅子のシートの折り目を通して見える、光と影からインスピレーションを得たデザインです。規則正しく織られた模様ですがよく見ると、ところどころに塗りつぶされた小さな四角があります。これは光が届いていない部分を表しているそうで、Anneの遊び心が見えます。
2017年の新柄で、ネイビーブルー、タンブラウン、マーキュリーアクア、とシックなカラー展開で、和の雰囲気も感じられるデザインです。

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