「緑青とは」
緑青とは銅の表面に生成されるサビの一種で、主成分は塩基性炭酸銅(硫酸銅・酢酸銅)のことです。
古い神社やお寺の銅屋根には天然の緑青が発生していますが、緑青は非常に緻密な結晶状の物質で、溶け出すことなく、銅板の表面を長い年月にわたり、保護しているのです。
「緑青が有害と思われていた理由」
一説では、小学校の理科の教科書に記載されていたことが発端と言われています。
昭和49年の教科書ではたしかに食べると害になる、と記述されていますが、根拠の説明等は一切ありません。
これを受けて「厚生省」が昭和56年より59年の3年間にわたり、実験を繰り返したところ、無害に等しいことが解明され、広くマスコミに発表されました。
緑青は、毒物でも劇物でもないのです。
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