料理研究家やスタイリストから絶大なる支持を受け、今や料理雑誌やテレビなどでも非常に注目されている老舗・野田琺瑯さんの各種ほうろう製品。


70年以上受け継がれてきた、職人技が今も息づく野田琺瑯さんの生産現場を視察してきました。 こんな方法で製造されると、商品の表情にもその手作り感が表れるのがよくわかります。

(Report, photo by yamaguchi)

【レポート 1】

1. 野田琺瑯さんの工場は、栃木県に2カ所。最初に訪ねたのがこちらの工場。鉄板から鍋やバットを成型する工場です。 2. こちらで主力商品の多くを成型しますが、ココだけでは限界があるため、国内の提携工場でも成型を行っています。
3. こちらはロール状に巻かれた鉄板を回転させて送り出す機械。このロールはすでに半分以下の大きさになっています。 4. 送られてきた鉄板を、このようにくり抜きます。歩留まりを良くするためにギリギリのカットです。
5. カットされた鉄板。製品の種類やサイズによって、鉄板の厚みを最適なモノにセレクトします。 6. 鉄板をプレスで成型します。一つずつ、職人が手作業でセット。目で確認しながらプレスします。
7. 白い液体のようなモノは潤滑剤です。これを使用すればプレスしても生地にキズが入らずキレイに伸びます。 8. 一度でプレス成型出来るのは、とても簡単な形状のモノだけなので、何度も金型を変えて多くの行程を経て一つの形状になります。
9. ご覧下さい、コーヒーポットのプレス成型の推移です。1枚の鉄板をこのように何度も成型して、あの独特のシルエットを作り出しているのです。これ、ひっくり返しているのではありません。底の部分は最初から無く、フタが乗る上の部分もカットしてポットにするのです。一般的なイメージとは逆ですよね。
10. こちらはバターウォーマーの本体部分。微妙に口がすぼまっています。 11. 片手鍋のふた。ほかにもたくさんのパーツがありましたが紹介しきれません!
12. 先ほどのコーヒーポット、底になる部分と頭の部分はカットしてありメガホンのような形状、上部に強度を持たせるためにへら絞りで立体的なスジを入れます。 13. 底の部分は、このように別に用意し、溶接で貼付けます。
14. 琺瑯がけをしていない、生地むき出しの状態。これはこれで味があるかも?! この工場はココまで。

次に、車で30分ほど移動して琺瑯がけの工場に伺います。

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