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▼△コーヒーの雑学3「お客様の珈琲についてのお問い合せから」△▼
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今回は、「お客様のお問い合せ」の内容で皆様も同じような疑問をもたれているかもしれない事柄をご紹介します。
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(お問合わせ内容)
モカが好きなのですが、産地によって味が違うのですか?
コーヒーの旬の時期ってあるのですか?
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ご返信が遅くなりましたが、ご意見ご感想の中に、ご質問がございましたのでお答え致させて頂きます。
お問い合せの件ですが、産地によって味は異なります。生産国によっても当然味は変わりますが、同一品種例えば「モカ」でも、採れた地域によって味は違ってきます。
西アフリカのエチオピアでは「モカ・ハラー」「モカ・シダモ」、「モカ・ジンマ」がアラビア半島の西側イエメンでは、「モカ・マタリ」が産出されます。
エチオピア産に比べイエメンのモカは幾分酸味が柔らかです。
山羊飼いの伝説が残るエチオピア、イエメンのモカはコーヒーの起源と言われより原種に近いコーヒーです。そのため、他の国と比べてもより野性味にあふれ酸味も強く個性的なコーヒーです。
エチオピアから発生したコーヒー豆がブラジルやインドネシアなどの他国へ渡り、栽培されたのがコーヒーのルーツです。元々は同じものだったのですね。それがその土地の土壌や気候の違いにより味の変化が生まれたのです。
つまり、その土地の味を私たちは味わっているのです。(^-^)
次にコーヒーの飲み頃の話ですが、国が違えば気候も違い、コーヒーの収穫時期も違ってきます。
実際には、生豆が収穫されてから日本に輸入されて、ご家庭で飲むことが出来るようになるまでは、かなり時間が経っています。収穫され選別、洗浄、乾燥、ブレンド、鑑定、袋詰めされるまでに約1ヶ月、出荷され日本に到着するまでに約1ヶ月、日本の港湾で検査・保管に長い物で約1ヶ月、すでに3ヶ月が経過しています。そこから各焙煎業者の手に渡り、焙煎・ブレンドされるのです。
日本に来る頃には、生豆もやや乾燥してちょうど飲み頃になっています。この乾燥具合が味に大きく影響するのです。色も始めは緑がかった(グリーンコーヒーと呼ばれます。)ものから次第に茶色く変色してきます。そのようになると味の違いがはっきりしてきます。(だいたい、8〜10ヶ月経ったぐらいからだと思います)
コーヒーの味の要因は焙煎度によって大きく左右されます。豆の(乾燥の)状態を見極めて焙煎し、より甘み・苦味・コクを出すようにすることがプロの仕事だと思っています。
コーヒーの生豆は収穫されて3ヶ月から6ヶ月ぐらいが飲み頃と言われていますので、各国の豆の収穫時期を知る必要があります。 (但し6ヶ月以上経ってもより味がまろやかになっていくのですが)
主要国の収穫時期を参考までに記しておきます。
・ブラジル 6月〜 9月
・コロンビア 10月〜 1月
・ペルー 4月〜 7月
・中南米(高地) 1月〜 3月
・中南米(低地) 10月〜12月
・ジャマイカ 10月〜 3月
・タンザニア 10月〜12月
・エチオピア 11月〜 1月(モカはこちら)
・インドネシア 6月〜 9月 |
ぜひ一度、各大陸産のコーヒーの味の違いを飲み比べてみて下さい。 新しい発見があるかも知れませんね。(^-^)