珈琲茶房 榕菴 かわら版

 β版です:まだまだ未完成で読みにくい部分はありますがご了承下さい 


榕菴(ようあん)って、だれ?.........1
コーヒーという「物」の話し..........2
コーヒーという農産物と収穫の話し.......3
コーヒー豆を焙煎(ばいせん)する言うこと...4
コーヒー豆をブレンド(配合)する.......5
コーヒー豆を挽いて粉にする..........6
コーヒー抽出(ドリップ)の話し........7
レギュラーコーヒーとインスタント.......8
味覚によるコーヒーの格付けの話し.......9
コーヒーで持てなすと言うこと........ 10

・ 茶道の作法が基本です
コーヒー屋が言うのも変ですが、日本の茶道は素晴らしいと思います
接客という行為を極限まで突き詰めて考えた、同じ喫茶という行為にも通じるものがあると思います
客人を持て成すときは十分に参考にすべきだと思います

・お客様の迎え入れ
当たり前ですが、お客様をお迎えするのですから目に触れる場所はきれいにしておく必要があります
室内に生活感があるものはあまり好ましくありませんので、掃除などを小まめにしましょう(洗濯物が干してあるなどはもってのほかです)
玄関先や自宅前の路面に打ち水をしましょう
これはホコリを抑えるのはもちろんですが「どうぞお入り下さい」という意思表示にもなります
また、茶道では「玄関の扉を少し開けておく」としていますが、風でホコリが入り込んだり害虫の侵入にも繋がりますので締めておいても構わないと思います

・テーブルの上の生花は必要か?
これは意見の分かれるところですが、店主は「テーブルの上は衛生的か?」というところから考えますに「飲食をする場所のは生花は好ましくない」と考えます
お客様から見える範囲で少し離れた場所に置くのが好ましいと思います
また風水的には「水回りに植物を置くのは良くない」とされていますが、トイレの手洗い場周辺などに綺麗な花があるとそれだけで心が和みます

・ 器の話し
コーヒーカップ
コーヒーカップとお皿(ソーサーと言います)を1組で「1客」と数えます
ですからカップとソーサーはセットであってバラして使うことはありません

 ※ ソーサーがある理由
陶器の器はもともと中国からヨーロッパに渡ってきました
当時のヨーロッパ人のほとんどが「猫舌」でカップから直接お茶を飲むことが出来ず、一度お皿に注いで冷ましてお皿から飲みました
今ではそんなお行儀の悪いことをする人はいなくなりましたが、今でのその名残としてカップとソーサーはセットで一組となっているのです

・ カップの取っ手はどっち向き?
これも賛否両論ありますが、私は「取っ手をお客様から見て左に」向けてお出しする様にしています
茶道でも碗の正面をお客様に向けてお出しし、お客様が半回転させて正面を亭主に向け直して飲みます
コーヒーもこの作法で良いのでは無いかと思います

・ ミルク(コーヒーフレッシュ)の話し
コーヒーフレッシュは牛乳から出来ていると信じている人が意外と多いようですが、ほとんどのコーヒーフレッシュは「植物性油脂」つまり大豆油から作られています
(牛乳から作られたものもありますが値段も5割ほど高くなってしまいますし、賞味期限も極端に短くなります)
大豆油は透明ですので水素などの添加物を加えて白濁させ、香料などで乳製品のような風味にしてあります
よく「コーヒーを飲むと胃が荒れる」と言われますがコーヒー自体に胃を悪くする成分はありませんので、このフレッシュが原因の一つと考えられています

・ 熱い物は熱く、冷たいものは冷たいまま
お客様へもっとも美味しい状態で提供することが一番大切です
素早くサービスすることはもちろんですが、食器を温めておく、あるいは冷やしておくことも大切なお持て成しです
美味しいクッキーを皿に一枚置く場合でも、レースペーパーが一枚ひいてあるか無いかで印象はかなり変わります
(そこの奥さん!、ティッシュペーパーで代用していませんか?)

・ お客様がご帰宅されるまでがお持て成しです
茶道の世界には「お道忘れ」という習慣があるようです
お客様を迎えるときは予めお菓子などを用意しておくのですが大抵お客様も持参します、この場合は「お持たせ」としてお客様が持参したお菓子を宴席に供します
そして残ったこちらが予め用意したお菓子を懐紙などに包んで帰り際にお客様に持ち帰って頂くという習慣です
帰りの車中、自分に家に帰るだけのつまらない時間をお菓子を食べることで忘れて頂きたいという、いかにも日本人らしい発想のお持て成しです

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「好きが高じて」カフェを始める........11
(編集後記)..................12