糸は日本国内の紡績会社から仕入れます。
海外の紡績会社と違い、品質にムラがありません。
綿は春と秋にとれますので、海外の紡績会社では春と秋で品質に違いが出る場合がありますが、
日本の紡績会社は同じ品質のもの同士で均一にしてくれます。
整経(せいけい)とは糸を織る(製織:せいしょく)前の準備工程で、
タテ糸(経糸)の本数・長さ・張力などを揃えて生地の状態にする事をいいます。
糸を束ねて反物にしていきます。
この時点でできあがった反物は色は「きなり」に近く、
毛も立っていて荒く、綿由来の油分があるために
プリントインク等の水分をはじいてしまい、不純物も多い状態です。
タオルのパイル地の片面をスパイラルカッターで毛足の1/3〜2/3をカットし、
ベルベットのような手触りにすることを「シャーリング加工」と言います。
2回シャーリングしたあと、洗って毛を立たせて、もう1回シャーリングします。
その結果、均一でなめらかなタオル面になります。
専用の洗剤(人体に無害です)につけて洗い、シワを伸ばして乾燥させ不純物(油分など)を取り除き
インクジェットのインクがのる状態にしていきます。
シャーリングから晒しの工程を経て
真っ白で不純物のない美しい反物が出来上がりました。
この状態になってようやくインクジェットのインクがのるようになります。
取り除いた不純物は専用の浄化装置を使い、綺麗になった水だけ今治市を流れる蒼社川(そうじゃがわ)に戻しています。
専用の大型インクジェットプリンター
(画像右側)で印刷し、その後乾燥機
(画像左側)で乾燥します。
200度近い温度で蒸して印刷した色を生地に定着させる「蒸し加工」を施します。
これにより、洗濯しても色落ちしにくいタオルとなります。
蒸してから洗い、乾燥させます。定着しないインクを洗い落とし、分離させます。
人の手によって丁寧に一枚一枚縫製されていきます。
検品を終えて、商品ごとに袋詰めをして
出荷されていきます。
タオル工場から出荷されたタオルは、
当店ココロコで最終の検品・検針をおこない、お客様へお届けをいたします。
生地に汚れや染みがある場合(画像参照)
など検品で不良があった場合は最初から作り直します。
市販のタオルの場合はあらかじめ多めに作り、不良品を除いて納品するのですが、1点もののオーダーメイドの場合は再度作り直しのお時間をいただいております。