1.ステレンボッシュ 2.パール 3.ウェリントン 4.スワートランド 5.フランシュック 6.コンスタンシア ●コースタルリージョン全域 7.ウォーカーベイ 8.エルギン 9.オリフィンツ・リヴァー 10.ロバートソン ●西ケープ州広域

コースタル・リージョン地域
コースタル・リージョン広域

生産者の数、有名銘柄のワインという点でも南アフリカワイン産業の中心地
ステレンボッシュ、パール、ウェリントン等を含む

ステレンボッシュ

200以上の生産者が存在し、南アフリカワインのメッカでもある。ワイナリーも近年増加傾向で約170の生産者がある。
海あり、山あり、起伏に富み、様々な地形がある。特にシモンズバーグ山脈、ヘルダーバーグ山脈、ステレンボッシュ山脈の3つの山脈は大きな影響を与える。
年間降水量600-1200ミリ。
主要な品種はシュナンブラン、カベルネソーヴィニョン、シャルドネ、ソーヴィニョンブラン、シラー(シラーズ)、ピノタージュなど。
ステレンボシュのワインは、一言で表すならバランス感。
酸と果実味のバランスが良く、平均点の高い。
従って、ワイン入門者からベテランまで幅広い層におすすめ。

パール

ステレンボッシュの北側に位置しており、ウェリントンの街と北東に接しています。
また、南東には山々があります。
夏には灌漑(かんがい:水やりのこと。一般に無灌漑の方が品質が高いと言われる)が必要な地域ですが、保守性を持つ東側の山の斜面では灌漑無しでも問題ありません。

コンスタンシア

南アフリカで最も古いワイン産地。
周囲3方を冷たい海に囲まれ、冷涼気候。酸もしっかりしている。
年間降水量も1000ミリ前後と十分にあり、灌漑の必要が少ない。
ソーヴィニョンブランを中心に白ワインの産地。
白ワインは、フレッシュで比較的瑞々しい(ワインに水分を感じる)、少し線の細い、日本ワインの白に近いスタイルのワイン。

ケープ・サウス・コースト地域
ケープ・サウス・コースト全域

ステレンボッシュの北側に位置しており、ウェリントンの街と北東に接しています。
また、南東には山々があります。
夏には灌漑(かんがい:水路を作って田畑に必要な水を引き、土地を潤すこと)が必要な地域ですが、保守性を持つ東側の山の斜面では灌漑無しでも問題ありません。

ウォーカーベイ

特にヘメル・アン・アード(天国に近い場所)という地区が有名。
近年名が広まった新興の産地で海に近く昼夜を通して冷涼。
素晴らしいピノ・ノワールとシャルドネの産地。
価格はやや割高。

エルギン

標高200-600m。年間降水量は1000ミリ前後と豊か。
山に囲まれた盆地で、海風が山にあたり雲が発生し易く、南アフリカで最も雲りの日が多い地区。
雲により直射日光を遮ることができ、涼しい日が多い。
また、標高も高いため、昼夜の寒暖さが大きい。夜はかなり冷える。
シャルドネ、ピノノワール他、白ワインの産地。

オリフィンツ リヴァー

オリフィンツ リヴァー 広域

比較的暖かく乾燥したエリア。リーズナブルで高品質なワインが算出されている。
近年大西洋側のバンブスベイでは、優秀なソーヴィニヨンブランが造られている。
オリフィンツ リヴァー 地域の境界で、標高が高く冷涼なゼダバーグ地区でも優秀なワインが生産されている。

ブレード リヴァー ヴァレー

ロバートソン

ブレード・リヴァー・ヴァレーに位置し、石灰質土壌で、ワインとバラ、そして競走馬で有名な産地。降水量はやや少なく、夏は気温が上がるが、湿気を含んだ冷涼な南東の風がこの盆地を冷やしてくれる。
元々は、白ワイン、特にシャルドネで有名な地区であったが、最近はソーヴィニョンブラン、シラーズ、カベルネソーヴィニョンで優秀なものを産出している。