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美しいエーゲ海、白壁に青い屋根、アテネの遺跡群、観光地としても人気の高いギリシャ。

そんなギリシャのワインが数年前から、ワイントレンドの発信地である大都市ニューヨークやロンドンで注目を集めているのです!


2016年に日本上陸して、しばらく予約の取れないレストランとして話題となったモダンギリシャレストラン「アポロ」はフーディーにとっては記憶に新しいところ。

そこで供されるような新鮮な野菜や魚介類、炭火焼の肉、オリーヴオイルをふんだんに使ったお料理は、ヘルシー志向の日本人の口にすんなり受け入れられました。

今、プロフェッショナル達から熱い視線を注がれるのは、この土地にしかない品種のワインたち!



ギリシャってどんな国?


地中海に位置し、トルコなどと同様に西欧への中継地としての役割を持ち、歴史的に大変重要な世界遺産や伝統、文化を兼ね備えている国です。

地理的には日本と約1万キロほど遠く離れていますが、両国とも海に囲まれているという共通点があるので魚介類が豊富!

魚介料理にぴったりのギリシャの白ワインはコチラ


そして意外と私たちの生活に取り込まれているものが多くあります。


意外と身近な国 ギリシャ


残念ながら東京開催が延期となりましたが、”オリンピック””マラソン”はギリシャが発祥です。

スーパーでは、濃厚な”ギリシャヨーグルト”や、世界最古といわれる”フェタチーズ”とかを見かけませんか?

そして教科書でおなじみ、太宰治の『走れメロス』。この話はギリシャ神話に基づいて書かれているんだそう。

ギリシャ神話には、のちにバッカスと呼ばれる酒の神ディオニュソスが登場します。

お酒をサービスする人「sommelier(ソムリエ)」は古代の社交の場から誕生したといわれています。

そんな社交場は「symposia(シンポジア)」と呼ばれていて、今でいう「symposium(シンポジウム)」の語源となっています。

かの有名なソクラテス、プラトン、アリストテレスなどの哲学者たちもソムリエにサービスされ、ワインを飲みながら、議論を交わしていたに違いありません。


ワイン産地としてのギリシャ



ギリシャのワイン造りの歴史は長く、紀元前3000年代にはワインが生産されていたことが考古学的に実証されています。

ローマ帝国、オスマン帝国の支配下を経て、続いているワイン造り。

近年、新世代の生産者たちが古代から誇る品種で高品質なワイン造りに取り組んでいます。


【プロフィール】

ワイン用ブドウ栽培面積:63326ha(2015年)
ワイン生産量:2,700,000hl(2015年)
平均収量:46hl/1ha
特徴:小規模生産者が多く、輸出割合は生産量の20%以下

【気候風土】

ワイン産地の北緯34~41.5度。首都アテネが日本の仙台と同程度。ベースは地中海性気候で、ペロポネソス半島では大陸性気候の影響もうける
マケドニア地方のアメンデオンは最も冷涼な産地で、冬には雪も降り、スキー場もある。


クールクライメット・ギリシャ「アメンデオンのワイン」はコチラ

個性豊かな土着品種


ギリシャワインを唯一無二の存在にしているのは、豊富な土着品種たち。
その数は200を優に超すといわれています。まさに土着品種の宝庫

シャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンといったお馴染みの国際品種ではなく、その土地のブドウから造られるワインというのは、その地の恵みをいただく楽しさがあります。

また、地産地消を重んじる現代の嗜好やニーズとうまくマッチしていることも人気の理由のひとつでしょう。

当店取り扱いを中心に代表的なブドウ品種をご紹介します。

白ワイン用ブドウ

アシルティコ

サントリーニ島原産の白ブドウ。気温が高くなる地域でも高い酸を保持することができる。クリスタルのような透明感と気品ある香りと味わいを生み出します。レモン、青りんご、桃、カキの殻のような石灰系の香りを持つ。サントリーニ島のものはわかりやすく塩味を感じる。


魚介料理の良きパートナーはコチラ

サヴァティアーノ

ギリシャで最も栽培面積が広く、松脂ワインで知られるレッツィーナの原料ブドウでもある。果実が濃厚で、強い香りがあるがジューシーでバランスが良い。


赤ワイン用ブドウ

アギオルギティコ

しっかりとした濃い色調、レッドチェリー、ストロベリーの強いアロマが特徴的。軽いタイプの赤ワインやロゼから、オーク樽で熟成された長期熟成向きのワインまで幅広い。


クシノマヴロ

その名が世界でも知られるようになったギリシャを代表とする黒ブドウ。マケドニアのナウサとアメンデオンが主要産地。明るく淡い色調に、クランベリーやラズベリーなどの赤系果実、トマト、オリーヴなどのうまみを伴った風味が特徴。力強いタンニンと酸味のしっかりとしたワインを生み出し、長期熟成に向く。その特徴からネッビオーロと比較されることもある。


特殊な仕立て方


『クルーラ』といってサントリーニ島独自の栽培方法で、鳥の巣のようなバスケット状にブドウ樹を仕立てます。



写真提供:モトックス


これは、強い風が吹きつける環境からブドウを守るため。
樹を低く仕立て、枝をらせん状に巻いてかごの状態にした、世界でも唯一無二の栽培方法です。

畑では灌漑は行われず、ブドウは冬季に降ったわずかな水分を求め地中深く根を張りほぼその水分のみで育ちます。自然と収量は抑えられ、その結果、非常に凝縮感のある質の高いブドウが得られるのです。

クルーラ仕立てのアシルティコはコチラ


唯一無二のワイン「レッツィーナ」


ギリシャワインといえば、忘れてならないのが松脂風味のワイン『レッツィーナ』。
個性派な白ワインで松脂の風味がします。



保存に適した瓶がなかったころ、ワインは甕(アンフォラ)に入れられていました。

当時、劣化防止用の蓋を固定するための接着剤の代わりとして使われたのが松脂で、保存するうちに、松脂のフレーバーがついたのが始まりです。

今では松脂をティーバックのような状態にし、それを浸して造られるのだそう。

個性的であることには変わりありませんが、最近のものはグッとエレガントに洗練されて飲みやすいものもあります。

そんな『レッツィーナ』のエッセンスを感じられるワインがコチラ


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