皮革製品について知っておいて頂きたいこと

革は動物の皮膚を加工した天然の素材なので、表面にはその動物が持っていた様々な痕跡があります。その痕跡と製品になる革の味わいはその動物の『生きた証』といえるでしょう。 下記では、その特徴を説明していきます。

シワ

動物は生きている間に、当然皮膚にシワができることもあります。 筋状に何本も走ることもあるシワは、革の証。革らしい表情を醸し出してくれる大切なものです。

キズ

引っかいたような傷や、虫刺され、怪我などが痕になって現れます。 一見、爪で引っかいたような痕に見えますが、立派な染料仕上げの証です。この傷こそ、天然皮革の証です。

色ムラ

1つ革といっても、1枚の革で濃度やシボと呼ばれる、肌目の細かさが少しずつ異なります。 その変化こそ革の代名詞。同じものは2つとない、皮革製品の醍醐味です。

血スジ

線のようにスジはウシの血筋です。 筋状に何本も走ることもあり、革らしい表情を演出してくれる重要な要素の1つです。このような表情も、天然皮革ならではです。

皮革製品のお手入れの仕方

使用後のお手入れ

柔らかい乾いた布でほこりをはたき、表面を拭いてください。 又、日の当たらない風通しの良い場所に保管してください。 もし汚れが付いた場合は皮革用のクリーナーを乾いた布に薄く伸ばし、汚れを拭き取ります。

雨など、水に濡れた時

革は水に弱く、シミや型崩れの原因になります。 雨や雪で濡れた時は、素早く乾いた布で軽くたたくように拭取り、形をととのえ吸収性のある紙類をつめて、風通しの良い所に陰干ししてください。 濡れたまま保管しますとカビの生える可能性もありますのでご注意下さい。

保管する時

高温・湿気を避け、乾燥した風通しのよい場所に保管してください。 その際、防湿剤や防虫剤を付けて保管するようにしましょう。