熱帯魚の王様 DISCUS ディスカス

熱帯魚の中でも有名なディスカスの魅力について紹介します。
以前はディスカスの飼育は難しい印象がありましたが、魚についての情報や専門書も増えてきて、基本的な知識を身に着けやすくなってきました。 鮮やかな色彩と優雅に泳ぐ美しさはアクアリストなら1度は飼ってみたい魚です。

ディスカスってどんな魚?

“熱帯魚の王様”としてその地位を不動のものとしている熱帯魚の代表的種です。 ディスカスの呼び名は円盤(Disc)から由来したもので、丸い体型、優雅な泳ぎ、そして鮮やかな色彩は多くの人を魅了してきました。

親魚がディスカスミルクと呼ばれる特殊な分泌物で稚魚を育てるという、シクリッドの中でも特異な繁殖形態を持ち、その繁殖は数多く存在する熱帯魚の中でも神秘的で挑戦意欲に駆られるものです。

現在でも世界中でさまざまな品種が作出され、その美しさにはさらに磨きがかかっています。
ディスカスは飼育の難しい種の代表とされていましたが、現在では飼育技術、飼育器具の発達と共にポイントを押さえれば誰でも飼育、繁殖を楽しめる種となり、その飼育の奥深さも大きな魅力の一つです。




豊富な種類

水槽のディスカスには世界のブリーダーによって、原種のディスカスから改良された改良品種が多数存在します。 その品種は色彩の鮮やかな模様ものから淡いグラデーションがかかったもの、光沢のあるものまで様々です。
どれも熱帯魚の王様と呼ばれるにふさわしい美しさと優雅さを持ち合わせています。

ディスカス一覧


飼育に必要な器具

水槽

ディスカスは円形の体形と縦に長さがあるので、深さのある水槽で飼育するのが適しています。
ペアでブリードを考えているのであれば、60cmワイド水槽〜90cm水槽での飼育が望ましいです。
飼育し始めの6cm前後の幼魚の時はレギュラーサイズの60cm水槽でも飼育できますが、成長すると狭くなってしまい、魚同士がぶつかって傷が付くこともあります。
幼魚〜若魚時は水換えも頻繁に行う必要があるため、大きい水槽だと水換え時の水質管理が楽になるのでおすすめです。
鑑賞の面からもスペースに余裕のある水槽を選ぶと、ゆったりとして見栄えが良くなります。

レグラスフラット F 600L
(60×45×45cm)

75cm以上の水槽

フィルター

フィルターは使い勝手の良い外部式フィルターまたは上部フィルターを使い、補助フィルターとしてスポンジフィルターを組み合わせた使用がおすすめです。
スポンジフィルターは物理濾過と生物濾過を行い清掃がしやすいのと、補助フィルターとして使用することで、メインフィルターの清掃間隔を長くすることができます。

スポンジフィルター

外部式フィルター

上部式フィルター

水質管理

ディスカスの飼育にはpHの管理が必須です。
ディスカスはpH6〜6.5の弱酸性の水質を好みます。
飼育水は濾過することで、pHが低下してきますので日々のpH測定が必要になってきます。
また、水道水の塩素中和やpHを下げるため必要に応じて各種水質調整剤を使います。

エコペーハー(pH計)

pHトロピカル(5.0―10.0)試薬(淡水用)

コントラコロラインプラス

pH/KHマイナス

テトラ ブラックウォーター

専門書籍

専門書は長く付き合う熱帯魚の知識を深めると共に飼育に役立つので、手元置いてすぐに見られるようにしておくと便利です。

ディスカス飼育マニュアル (FM別冊)

繁殖、育ててみよう

ディスカスを飼育する醍醐味はブリーディングです。
稚魚が親魚の周りにまとわりついてミルクを食べる姿は、ディスカスを飼ったら見てみたい光景です。
繁殖を狙うなら複数匹飼育し、自然形成されたペアを得る必要があります。出来上がったペアを繁殖用の水槽に移し、産卵筒やフィルターのパイプなど産卵基質となるものを用意し産卵に備えます。
産卵後は、親魚が卵、稚魚の世話をするため魚に任せておいても問題ありません。
孵化した稚魚は親魚の体から分泌されるディスカスミルクを摂取して成長します。ディスカスミルク以外のものに興味を示すようになったらブラインシュリンプなどを与えてください。



ディスカス産卵筒 EX 陶器

餌について

ディスカスの餌は、牛のハツやエビを材料にして作られた栄養価の高いハンバーグが成長に良いです。
ハンバーグは発色をきれいにするために色揚げ成分の入ったハンバーグもあります。
手軽に使える冷凍赤虫も愛用されています。


ディスカスハンバーグ

色揚げ用ディスカスハンバーグ

冷凍赤虫

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