小動物図鑑

うさぎ
うさぎ
生息地:改良品種(ヨーロッパ)
体長:約25~50cm(品種による)
体重:900~6000g(品種による)
愛らしい姿から小動物の中でもとても人気のある仲間です。
古くから飼われている為、品種がとても多く小柄な「ネザーランド・ドワーフ」から、巨大な「フレミッシュ・ジャイアント」、耳の垂れ下がった「ホーランド・ロップ」まで様々です。
世界にはホッキョクノウサギやメキシコウサギなど、野生のウサギが何種類か存在しますが、今ペットとして飼われているウサギの全ては「ヨーロッパアナウサギ」を元に生まれたと言われています。

飼い易さ

易しい
うさぎは賢く、臆病で甘えん坊な性格の子が多いため、時間をかければ人に懐くことから、飼い易い動物です。 温度変化に弱かったり、骨が弱くケガをしやすかったりするので、飼育環境作りには注意が必要です。

初期費用(用品のみ)

約15,000円~35,000円
ケージ・エサ(ペレット・牧草)・エサ入れ・給水器・トイレ・トイレシーツ・すのこ・かじり木・キャリーバッグetc...

毎月の維持費(消耗品のみ)

5000円前後
エサ(ペレット・牧草)・かじり木・トイレシーツetc...

平均寿命

7~10年
一概に寿命の長いうさぎの種類があるかといわれると、そうではありません。寿命の長い、短いは個体差や生活環境の差によって異なってきます。

なつきやすさ

懐きやすい
うさぎは賢く、臆病で甘えん坊な性格の子が多いため、愛情を注いで可愛がってくれると判断した人には、次第になついて甘えるようになります。 逆にいじめてきたり甘えさせれてくれない人に対しては、距離を置くことも珍しくありません。

体臭

あまりしない
うさぎ自身の体臭はほとんどなく、基本糞尿の臭い以外は気になりません。 糞尿は尿は人と同じアンモニア臭が、フンはコロコロと硬いタイプならほとんど臭いがせず、水分を含んだ柔らかい糞だと臭いが強いです。

鳴き声

あまり鳴かず、鳴き声も小さい
ほとんど鳴かないのですが、プゥプゥ・ブーブーと鳴いたり、興奮した時や威嚇をしている時「スタンピング」とよばれる後ろ足で床などを踏み鳴らす仕草をとります。

トイレのしつけ

できる
基本決まった場所でトイレをすることが多いので、トイレの中にうさぎの尿を染み込ませたティッシュやトイレ砂を置くようにすることで、トイレの場所を覚えさせることができます。 ただし、トイレを覚えるのはオシッコだけで、フンを決まった場所でするのは稀です。

活動時間帯

夕方~朝
うさぎは薄明薄暮性なため薄暗い時間帯・夕方~朝にかけて活発に活動します。 そのため、人が寝る時間帯にケージを噛んだり・床を掘ったりする時もあります。

エサ

ペレット(総合栄養食/主食)・牧草(チモシーなど/主食)・野菜、果物、穀物など(おやつ)

ペットとしてよく飼われている種

  • アメリカンファジーロップ

    ふわふわの長毛が特徴のたれ耳うさぎ。
  • ネザーランドドワーフ

    最小の品種。うさぎにしては耳が短く、丸い顔でとても愛らしいうさぎ。
  • ホーランドロップイヤー

    たれ耳のうさぎの中では最小の品種。
  • ミニウサギ

    ミックスうさぎの総称であるミニうさぎ。
  • ミニレッキス

    手触りNo.1といえるほど、ビロードのように滑らかな毛並みが魅力。



うさぎの生態で気にすべきポイント

うさぎは男の子と女の子で行動に違いがある
うさぎは小さい頃は行動に違いはあまりありませんが、成長するにつれて、男の子と女の子で行動に違いが出てきます。
男の子
男の子の場合
縄張り意識が強いため、スプレー行動(ワンちゃんみたいに縄張りにおしっこをスプレーのようにまくこと)をとることがあります。 飼い主が前を通るたびにおしっこを飛ばすことがあるので、ひどい場合には去勢手術をすることをおすすめします。 生後4ヶ月を過ぎたタイミングでかかりつけの獣医さんと相談してください。
女の子
女の子の場合
「偽妊娠」という妊娠していなくても、胸の毛をむしるなど、妊娠にそなえた行動を起こすことがあります。 偽妊娠を繰り返してしまうと母乳がたまることで炎症を起こし、病気になる可能性があるので、予防のために、避妊手術がおすすめ。生後4ヶ月を過ぎたタイミングでかかりつけの獣医さんと相談してください。
うさぎは実はとっても感情豊か!
犬や猫のように鳴き声をあげない分、うさぎは人間とのコミュニケーションは難しいと思われがちですが、意外と感情表現が豊かです。
うさぎは視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚の五感をフルに働かせながら、環境の変化や飼い主さんの気持ちなどを読みとろうとします。
飼い主さんの声のトーンや大きさなどをしっかりと聞き分けていますので、うさぎが発しているサインを見逃さないようにしてあげましょう。



飼育方法

▼うさぎが住みやすい飼育環境について▼
温度・湿度
うさぎは、寒すぎる場所や、暑すぎる場所が苦手な動物。エアコンで常に温度をキープしてあげましょう。
温度:18~24℃、湿度:40~60%が理想です。
ケージの設置場所
出入口が近い場所は避け、うさぎが落ち着いて過ごせるような場所を選んであげてください。
また、うさぎが触れると危険なストーブやガラスなどの壊れやすいものを置かないようにしましょう。
観葉植物や紙類なども飲み込むと危険なのでご注意を。
人が常にいる場所にケージを置いてあげると、人に慣れるのも早くなり、遊ぶ時間も作りやすくなります。
日当たり・風通し
直射日光は避け、風通しのいい場所にケージを置いてあげてください。
昼間でも外から適度な太陽の光が入るようにしてあげることで、毎日の生活リズムが整います。
▼日々のお世話について▼
エサやり頻度
1日2回
牧草メインにペレットと合わせてあげすぎないように、与えましょう。
水やり頻度
毎日取り換えてあげ、新鮮なお水を与えましょう。
掃除頻度
ケージ内の軽い清掃:1日1回以上
トイレ掃除:1日1回以上
ケージを分解しての掃除:1か月に1回程度が目安

初心者向け飼育セット

うさぎを飼うのに必要な用品が何かよくわからない、一つ一つ選ぶのがめんどくさいなど、初めてうさぎを飼う方におすすめのケージと必要な用品とフードがまとまったセットを集めてみました。



飼育用品の選び方

▼お迎え時必ず用意する必要があるもの▼

ケージ
ケージは、うさぎにとって快適で、安心な空間にしてあげることがとても重要。 購入する際、下記ポイントに気を付けて選ぶことをおすすめいたします。
①お掃除しやすい仕組み:引き出し式のトレイがついているものがおすすめです。
②キャスター付き:季節や温度に合わせて過ごしやすい場所にケージごと移動させることもできます。
③扉が2つあること:うさぎ用出入口の側面扉と、別に大きな扉があるとケージの中をお掃除したり、うさぎを抱っこするときに便利です。
④うさぎがリラックスできるサイズを選ぶ:うさぎが手足を伸ばしてうつぶせになれるサイズが最低基準。小型種では横幅50~60cm以上、中型種では横幅60~70cm以上は必要です。
高さについては、うさぎが立ち上がっても頭が天井につかない40~50cm以上のサイズが目安です。奥行きは50~60cmあれば問題ありません。
牧草・チモシー
毎日食べるフード。うさぎの好みに合わせてあげるのもありですが、繊維質が多い、牧草・チモシーを選ぶようにしましょう。
また、牧草については牧草代用ペレットもあります。うさぎさんと飼い主さんのライフスタイルに合わせてご活用ください。
ペレット(フード)
毎日食べるフード。うさぎの好みに合わせてあげるのもありですが、繊維質が多く、栄養バランスがしっかり取れるフードを選ぶようにしましょう。
食器・牧草入れ
固定式のフード入れを使用しないと、お皿をひっくり返すことがあるので、ケージに固定できるタイプのフード入れがおすすめです。陶器製だと安定感があり齧られず、プラスチック製だとお手入れがしやすく、木製だといつでもかじることができうさぎの歯の伸びすぎやストレスを軽減することができます。
水入れ・給水器
うさぎは水に濡れること自体が苦手なので、ケージに固定する給水ボトルをおすすめします。
かじり木・おもちゃ
うさぎは歯が伸び続けますので、かじり木や牧草でできたおもちゃなどを噛むことで、歯を適切な長さに保てるほか、ストレス解消にもつながります。
トイレタリー
清潔を保てる掃除しやすいトイレを選びましょう。
すのこ・マット
ケージの底が金網だと、ほとんどケージの中で過ごすうさぎにとって、とても足に負担がかかります。
うさぎが休息しやすく、清潔を保てる掃除しやすいすのこ・マットを選びましょう。

▼必要に応じて用意した方がいいもの▼

保冷・保温用品
うさぎは体温調節が苦手なため、真夏と真冬には特に対策が必要です。常に冷暖房をつけておきつつ、ひんやりマットやうさぎ専用ヒーターを使いましょう。
ハウス・巣箱
うさぎは本来、巣穴の中で生活をしている動物なので、全身が隠れるくらいの大きさの箱があると安心します。
キャリーバッグ
お出かけや病院に行く際に必要になりますので、一つだけ用意しておくとなにかあった際安心です。
サークル・スロープ
ずっとケージの中だと、うさぎも運動不足になってしまいます。 定期的にケージの外に出してあげて、「部屋んぽ」をさせることをおすすめします。 ただ「部屋んぽ」をさせる際、うさぎが部屋にあるものを噛んでしまう可能性が高いので、噛まれないようにサークル・スロープを用意しておくといいでしょう。



うさぎの防災対策について

もしも災害が起こってしまったときに、うさぎもいっしょに避難する準備はできていますか?
昨今、大雨・台風や地震などで災害による避難が必要な場面が増えてきています。
大切な家族であるうさぎを守るために災害に備えた準備など、先に準備できる防災対策を行いましょう。



災害準備チェックシート
うさぎも一緒に避難する事を想定した『災害準備チェックシート』でうさぎ・飼い主さん、それぞれの防災用品や避難先を確認・準備しておきましょう。
必要な物は皆さんそれぞれです。チェックシートを参考に、ご自身・ご家庭に必要な物を準備し、避難バッグは持ち出せる量を準備しておきしょう。


うさぎの災害時避難セット
災害時の避難に必要な用品をセットにしました。
お水はペットの避難物資が届くまで持つように、3-5日分想定の数量となっております。
フードやおやつはいつも食べているものを、
最低でも7日分すぐに持ち出せるように準備しておくのをおすすめいたします。
うさぎは食事内容を突然変更すると、お腹の調子が崩れてそのまま命にかかわることもあります。
牧草やペレットは、湿気ないように密閉された袋や容器に入れておきましょう。
あと、飲んでいるお薬もありましたら、そちらも忘れずに。