小動物図鑑

モルモット
モルモット
生息地:改良品種(南米)
体長:約20~40cm(品種による)
体重:500~1200g(品種による)
愛らしい姿から小動物の中でもとても人気のある仲間です。
臆病で繊細なためなつきやすいわけではありませんが、一度なつくと甘えてきたりします。
モルモットは野生では群れで暮らす動物なので、コミュニケーション表現が豊かです。
中でも特徴的なのがポップコーンジャンプで、うれしいときや喜んでいるときにポップコーンが跳ねるようにジャンプをします。

飼い易さ

易しい
臆病でおとなしく、温和な性格で鳴き声も犬や猫のように大きくないので、マンションなどでも飼いやすい動物です。定期的な掃除ができれば、臭い問題も少なく、また暴れまわったりすることが少ないことから、騒音問題が発生することも少ないです。

初期費用(用品のみ)

約15,000円~20,000円
ケージ・エサ(ペレット・牧草)・エサ入れ・給水器・すのこ・ハウス・かじり木・キャリーバッグetc...

毎月の維持費(消耗品のみ)

5000円前後
エサ(ペレット・牧草)・かじり木・敷材etc...

平均寿命

5~7年
一概に寿命の長いモルモットの種類があるかといわれると、そうではありません。寿命の長い、短いは個体差や生活環境の差によって異なってきます。

なつきやすさ

懐きやすい
モルモットはとても臆病で穏やかな性格をしています。臆病であり警戒心が強い反面、好奇心旺盛で人懐っこい一面も持っています。飼い主に慣れてくると、自分から甘えてきたりスキンシップを求めてくるようになります。自分が呼ばれていることも理解できるので、抱っこしたり撫でてあげるなど、愛情表現をたっぷりしてあげると喜びます。

体臭

あまりしない
モルモット自身の体臭はほとんどなく、基本糞尿の臭い以外は気になりません。 糞尿は尿は人と同じアンモニア臭が、フンはコロコロと硬いタイプならほとんど臭いがせず、水分を含んだ柔らかい糞だと臭いが強いです。

鳴き声

鳴くが、鳴き声は小さい
積極的に鳴き声でコミュニケーションをとるので、よく鳴きますが普段はそれほどうるさくありません。キューキュー・ぷぃぷぃと鳴いたりします。

トイレのしつけ

できない
モルモットはトイレを覚えないので、トイレのしつけをすることは困難でしょう。 ただ、トイレをよくする場所にトイレを置いておくと使ってはくれるので、モルモットの動きをよくみて排せつの特徴や傾向をつかみ、トイレを設置してあげましょう。

活動時間帯

夕方~深夜
モルモットは夜行性なため昼はそれほど活動的でなく、眠っていることもあります。大きな音などは大きなストレスになるので静かな環境を心がけましょう。

エサ

ペレット(総合栄養食/主食)・牧草(チモシーなど/主食)・野菜、果物、穀物など(おやつ)

ペットとしてよく飼われている種

  • イングリッシュ

    もっともポピュラーな種類です。毛は柔らかく、短い直毛。
  • テディ

    縮毛で短毛、つむじはありません。
  • テッセル

    縮毛で長毛。頭の毛は短く、つむじはありません。
  • アビシニアン

    硬くて短毛。全身につむじ(ロゼット)があります。毛の長さは、イングリッシュよりも少し長いです。
  • クレステッド

    短毛で頭につむじがあります。つむじが冠毛(クレスト)になっていることから命名されました。
  • スキニーギニアピッグ

    体毛がないのが特徴ですが、頭や鼻の周り、足の先に毛が生えることがあります。



モルモットの生態で気にすべきポイント

モルモットは群れで生活する動物なので、複数の飼育が適切
本来、モルモットは群れで生活する動物なので、複数の飼育が適切です。
ですが、排泄物が増えるので世話は大変に。また、体調管理のバロメーターとなる、個体ごとの食餌量や排便・排尿量などの観察が困難になります。
初心者の方は1匹で飼育し、慣れてから仲間を増やすほうが良いでしょう。



飼育方法

▼モルモットが住みやすい飼育環境について▼
温度・湿度
モルモットは、寒すぎる場所が苦手な動物。エアコンで常に温度をキープしてあげましょう。
温度:20~26℃、湿度:40~60%が理想です。
ケージの設置場所
出入口が近い場所は避け、モルモット落ち着いて過ごせるような場所を選んであげてください。
また、モルモット触れると危険なストーブやガラスなどの壊れやすいものを置かないようにしましょう。
観葉植物や紙類なども飲み込むと危険なのでご注意を。
人が常にいる場所にケージを置いてあげると、人に慣れるのも早くなり、遊ぶ時間も作りやすくなります。
日当たり・風通し
直射日光は避け、風通しのいい場所にケージを置いてあげてください。
昼間でも外から適度な太陽の光が入るようにしてあげることで、毎日の生活リズムが整います。
▼日々のお世話について▼
エサやり頻度
1日2回
牧草メインにペレットと合わせてあげすぎないように、与えましょう。
水やり頻度
毎日取り換えてあげ、新鮮なお水を与えましょう。
掃除頻度
ケージ内の軽い清掃:1日1回以上
トイレ掃除:1日1回以上
ケージを分解しての掃除:1か月に1回程度が目安

初心者向け飼育セット

モルモットを飼うのに必要な用品が何かよくわからない、一つ一つ選ぶのがめんどくさいなど、
初めてモルモットを飼う方におすすめのケージと必要な用品とフードがまとまったセットを集めてみました。



飼育用品の選び方

▼お迎え時必ず用意する必要があるもの▼

ケージ
ケージは、モルモットにとって快適で、安心な空間にしてあげることがとても重要。 購入する際、下記ポイントに気を付けて選ぶことをおすすめいたします。
①お掃除しやすい仕組み:引き出し式のトレイがついているものがおすすめです。
②キャスター付き:季節や温度に合わせて過ごしやすい場所にケージごと移動させることもできます。
③扉が2つあること:モルモット用出入口の側面扉と、別に大きな扉があるとケージの中をお掃除したり、モルモット抱っこするときに便利です。
④モルモットリラックスできるサイズを選ぶ:横幅:50~80cm、高さ:40~60cm、奥行き:50~60cmあれば問題ありません。
牧草・チモシー
毎日食べるフード。モルモットの好みに合わせてあげるのもありですが、繊維質が多い、牧草・チモシーを選ぶようにしましょう。
また、牧草については牧草代用ペレットもあります。モルモットと飼い主さんのライフスタイルに合わせてご活用ください。
ペレット(フード)
毎日食べるフード。モルモットの好みに合わせてあげるのもありですが、繊維質が多く、栄養バランスがしっかり取れるフードを選ぶようにしましょう。
食器・牧草入れ
固定式のフード入れを使用しないと、お皿をひっくり返すことがあるので、ケージに固定できるタイプのフード入れがおすすめです。陶器製だと安定感があり齧られず、プラスチック製だとお手入れがしやすく、木製だといつでもかじることができうさぎの歯の伸びすぎやストレスを軽減することができます。
水入れ・給水器
モルモットは水に濡れること自体が苦手なので、ケージに固定する給水ボトルをおすすめします。
かじり木・おもちゃ
モルモットは奥歯を含むすべての歯が生涯伸び続けます。歯を削るためというよりも、ストレス発散のために使用しましょう。金網のケージをかじってしまう子の場合は、金網をかじり木で覆うと良いです。壊れたら買い換えてあげましょう。
敷材
床材選びで重要なのは、衛生面の管理のしやすさと、モルモットが足を怪我しないかどうか。 野生のモルモットは土と草の上で生活をしているので、牧草を敷きつめる方法がもっともおすすめです。

▼必要に応じて用意した方がいいもの▼

保冷・保温用品
モルモットは寒暖差に弱いため、真夏と真冬には特に対策が必要です。常に冷暖房をつけておきつつ、ひんやりマットやヒーターを使いましょう。
ハウス・巣箱
モルモットは警戒心が強く、怖がりな性格なので、全身が隠れるくらいの大きさの箱があると安心します。
キャリーバッグ
お出かけや病院に行く際に必要になりますので、一つだけ用意しておくとなにかあった際安心です。
サークル・スロープ
モルモットは1日に必要な運動量が少なく、犬のような散歩を必要としませんが、定期的に部屋を歩かせる「部屋んぽ」などの運動をさせましょう。 ただ「部屋んぽ」をさせる際、モルモットが部屋にあるものを噛んでしまう可能性が高いので、噛まれないようにサークル・スロープを用意しておくといいでしょう。



モルモットの防災対策について

もしも災害が起こってしまったときに、モルモットもいっしょに避難する準備はできていますか?
昨今、大雨・台風や地震などで災害による避難が必要な場面が増えてきています。
大切な家族であるモルモットを守るために災害に備えた準備など、先に準備できる防災対策を行いましょう。



災害準備チェックシート
モルモットも一緒に避難する事を想定した『災害準備チェックシート』でモルモット・飼い主さん、それぞれの防災用品や避難先を確認・準備しておきましょう。
必要な物は皆さんそれぞれです。チェックシートを参考に、ご自身・ご家庭に必要な物を準備し、避難バッグは持ち出せる量を準備しておきしょう。


モルモットの災害時避難セット
災害時の避難に必要な用品をセットにしました。
お水はペットの避難物資が届くまで持つように、3-5日分想定の数量となっております。
フードやおやつはいつも食べているものを、
最低でも7日分すぐに持ち出せるように準備しておくのをおすすめいたします。
モルモットは食事内容を突然変更すると、お腹の調子が崩れてそのまま命にかかわることもあります。
牧草やペレットは、湿気ないように密閉された袋や容器に入れておきましょう。
あと、飲んでいるお薬もありましたら、そちらも忘れずに。