小動物図鑑

ハムスター
ハムスター
生息地:品種による
体長:約7~20cm(品種による)
体重:約15~200g(品種による)
一度飼うとその可愛さのとりこになり長年飼い続ける人が多いと言われるハムスター。
飼育スペースを取らず散歩なども不要、購入費も維持費もリーズナブルで、ペットを飼う手始めとしてハムスターを選ぶ人、一人暮らしのさみしさを紛らわせるために飼う人などにも人気です。
性格は臆病で警戒心が強いのが特徴ですが、人間の1歳児くらいの知能があると言われ、十分飼い主を認識してなつきます。エサを手にのせて与えるところから始め、徐々に慣らしていきましょう。

飼い易さ

易しい
ハムスターの主な種類は、ゴールデン、ジャンガリアン、ロボロフスキーなど。種類によってサイズや見た目に加え、性格や慣れる度合いにも差がある動物です。
基本的には臆病な性格な子が多いものの、縄張り意識が強く、他のハムスターと激しくケンカすることがあるので、多頭飼いする際はケージを一匹ずつ分けることをお勧めします。

初期費用(用品のみ)

約3,000~8,000円前後
ケージ・エサ・エサ入れ・給水器・トイレ・トイレ砂・敷材・かじり木・回し車・ハウスetc...

毎月の維持費(消耗品のみ)

1000円前後
エサ・かじり木・トイレ砂etc...

平均寿命

1.5~3年
種類・サイズによって長さに違いがありますが、個体差や生活環境の差の影響も受けます。

なつきやすさ

懐きにくい
ハムスターは警戒心が強く巣にこもりがち。しかしエサやりなどでゆっくり時間をかけて信頼関係を築けば、手のひらで毛づくろいしたり、寝たりするようになる子もいます。

体臭

あまりしない
ハムスター自身の体臭はほとんどなく、基本糞尿の臭い以外は気になりません。糞尿は尿は人と同じアンモニア臭がしますが、糞はほとんどにおいません。
ただオスの場合、臭腺の関係で強く臭う個体の子もいます。

鳴き声

あまり鳴かず、鳴き声も小さい
威嚇や怖がっているときにジジッと鳴いたりすることはありますが、近所迷惑になるような大きな鳴き声を上げることはありません。

トイレのしつけ

できる
ほとんどのハムスターは基本的にゲージの隅でトイレをするので、そこにトイレ容器をおいておけば、自然としてくれるようになります。

活動時間帯

夜~早朝
ハムスターは夜行性なため夜~早朝にかけて活発に活動します。 そのため、人が寝る時間帯にケージを噛んだり・ケージ内を走り回ったり・回し車を走り回ったりする時もあります。

エサ

ペレット(総合栄養食/主食)・野菜、果物、穀物など(おやつ)

ペットとしてよく飼われている種

  • ゴールデンハムスター

    性格はおっとりしているタイプが多く、人に慣れるのも早い。アプリコット・トリコロール・バイオレット・ホワイトなど色のバリエーションは豊富。
  • ジャンガリアンハムスター

    性格は基本的にはおとなしいタイプが多いですが、中には気の強いタイプの個体もいます。
  • キンクマハムスター

    全身クリーム色で毛並みがフワフワの見た目から、テディベアハムスターと呼ばれることも。
  • ロボロフスキーハムスター

    ハムスターの中でも一番小さな種類。



ハムスターの生態で気にすべきポイント

基本、1匹1ケージでの飼育を
かわいらしい印象のハムスターですが、縄張り意識が強く、単独で行動し激しい縄張り争いをする気性の激しさもあります。そのため、多頭飼育を行う際に同じケージ内で飼育してしまうと、けがをする頻度が増える可能性があります。むやみやたらにけがをさせないために、基本繁殖以外はオスとメスであっても一匹ずつ別のケージで飼う必要があります。

※ロボロフスキーハムスターに関しては、縄張り意識が薄く、大人の個体同士でも集団生活が可能です。特に3匹以上で飼うようにすると、個体間での上下関係が出来難く、上手くいきやすいので「集団飼育したい」方はロボロフスキーハムスターがおすすめです。
望まない繁殖はしない
ハムスターは生後1か月で大人の身体になり、2か月で繁殖可能になります。
また、ドワーフハムスターで平均4匹、ゴールデンハムスターで平均8匹、多い時は10数匹産むこともあります。繁殖を望まない場合は、大人になる前にオス・メスはケージを分けてあげましょう。



飼育方法

▼ハムスターが住みやすい飼育環境について▼
温度・湿度
ハムスターは、暑さに弱く30℃以上になると1-2時間で死んでしまう可能性があるため要注意。エアコンで常に温度をキープしてあげましょう。
温度:20~25℃、湿度:40~60%が理想です。
ケージの設置場所
出入口が近い場所は避け、ハムスターが落ち着いて過ごせるような場所を選んであげてください。
エアコンの風が直接当たったり、うるさい場所・振動を感じる場所・他の動物がいる場所はハムスターのストレスにあるので避けてください。
日当たり・風通し
直射日光は避け、風通しのいい場所にケージを置いてあげてください。
▼日々のお世話について▼
エサやり頻度
1日2回
ペレットメインにあげすぎないように、与えましょう。
水やり頻度
毎日取り換えてあげ、新鮮なお水を与えましょう。
掃除頻度
トイレ掃除:1日1回以上
床材の交換:週に2回が理想
ケージを分解しての掃除:1か月に1回程度が目安
※ハムスターは繊細な性格でストレスに弱いので、掃除のし過ぎには注意が必要です。

初心者向け飼育セット

ハムスターを飼うのに必要な用品が何かよくわからない、一つ一つ選ぶのがめんどくさいなど、
初めてハムスターを飼う方におすすめのケージと必要な用品とフードがまとまったセットを集めてみました。



飼育用品の選び方

▼お迎え時必ず用意する必要があるもの▼

ケージ
ケージは、ハムスターにとって快適で、安心な空間にしてあげることがとても重要。 購入する際、下記ポイントに気を付けて選ぶことをおすすめいたします。
①お掃除しやすい仕組み:下部がトレイになっていて、上下分かれるケージを選ぶと掃除が楽です。
②ハムスターの大きさに合わせたサイズを選ぶ:小さめサイズのドワーフハムスターには奥行30cm×幅45cm×高さ25cmほど、体も大きく運動量も豊富なゴールデンハムスターは奥行45cm×幅60cm×高さ30cmほど最低限あるようなケージを選びましょう。
フード
毎日食べるフード。ハムスターの好みに合わせてあげるのもありですが、高たんぱく・低脂肪の栄養バランスがしっかり取れるフードを選ぶようにしましょう。
ミックスタイプはあまりおすすめできません。ハムスターは好きなものから食べ始めることが多く、一緒に与えるとペレットのみを残してしまう可能性があります。
食器
陶器製がおすすめです。重さがあり安定性抜群で、ハムスターが噛んだりかじったりしても崩れません。
また、汚れてもすぐに洗える掃除の手軽さもあります。
給水器
高さ調節できるものを選んでおくと便利に使えます。
また、置き型だとハムスターが中に入ったり、
ひっくり返したりしてびしょ濡れになる可能性があるため、固定式またはぶら下げ式の給水ボトルがおすすめです。
かじり木
ハムスターは切歯が伸び続けますので、かじり木や植物・紙でできたおもちゃなどを噛むことで、歯を適切な長さに保てるほか、ストレス解消にもつながります。
回し車・ホイール
回し車が大きすぎると、使用中に遠心力で飛ばされてしまい、とっても危険です。また小さすぎる場合は、背中を反らして回さなければならないため、体に負担がかかってしまいます。ハムスターの体に合うものを選びましょう。
トイレタリー
清潔を保てる掃除しやすいトイレを選びましょう。
トイレ砂はおしっこしたところがわかりやすい砂を選ぶと、掃除の際楽になります。
ハウス
主に陶器製・プラスチック製・木製・布製の4種類があります。
陶器製は安定性に優れた湿気がこもりにくく、雑菌の繁殖を抑制できるため衛生的に使えます。
掃除などの手入れのしやすさで選ぶならプラスチック製が好適です。
噛み癖があるハムスターには、噛んでも安全な木製の巣箱が便利です。
布製は保温性の高さで、まるで毛布に包まれているかのような暖かい場所を提供できます。
飼育環境とハムスターの好みを考えて選びましょう。

▼必要に応じて用意した方がいいもの▼

保冷・保温用品
ハムスターは体温調節が苦手なため、真夏と真冬には特に対策が必要です。常に冷暖房をつけておきつつ、ひんやりマットやハムスター専用ヒーターを使いましょう。
キャリーバッグ
お出かけや病院に行く際に必要になりますので、一つだけ用意しておくとなにかあった際安心です。
サークル
ずっとケージの中だと、ハムスターも運動不足になってしまいます。 定期的にケージの外に出してあげて、「部屋んぽ」をさせるのもありです。