小動物図鑑

デグー
デグー
生息地:アンデス地方の山岳地帯
体長:約12~20cm程度(品種による)
体重:約170~350g(品種による)
一度飼うとその可愛さのとりこになり長年飼い続ける人が多いと言われるデグー。
とても賢いという特徴があります。訓練をすることで、道具を使ったり、芸をしたりするようになるデグーもいるそうです。
学習能力があり、飼い主ともコミュニケーションを取ろうとすることから、人になつきやすいペットとして人気が出ています。

飼い易さ

易しい
デグーは、お世話も慣れてくれば比較的簡単でコミュニケーションもとることができて、ペットとしてもおすすめな動物です。また、デグーの習性として、砂遊びで体を綺麗に保ちます。砂を掘ったり砂の上で転がって遊ぶことも大好きなので、ケージの中には砂遊びができるスペースを必ず確保してあげてください。

初期費用(用品のみ)

約15000円~20,000円
ケージ・エサ(ペレット・牧草)・エサ入れ・給水器・砂浴び用容器・砂浴び砂・かじり木・ステージ・回し車・ハウス・キャリーバッグetc...

毎月の維持費(消耗品のみ)

3000円前後
エサ(ペレット・牧草)・かじり木・砂浴び砂etc...

平均寿命

7~10年
種類・サイズによって長さに違いがありますが、個体差や生活環境の差の影響も受けます。

なつきやすさ

懐きやすい
警戒心が強いものの、好奇心旺盛なデグー。一緒に生活することで、とってもよくなついてくれるように。親密度が増すと膝や肩の上に乗ってきたり、名前を呼ぶと寄ってきたりすることも。

体臭

あまりしない
デグー自身の体臭はほとんどなく、基本糞尿の臭い以外は気になりません。
糞尿は尿は人と同じアンモニア臭が、フンはコロコロと硬いタイプならほとんど臭いがせず、水分を含んだ柔らかい糞だと臭いが強いです。

鳴き声

鳴くが、鳴き声はそこまで大きくない
なにかを訴えてくる際に、ピーピー・キューキュー・ジージーと鳴いたりすることはありますが、近所迷惑になるような大きな鳴き声を上げることはありません。ただ、とても好奇心旺盛な動物なので、飼育している環境が退屈で刺激が少ないと大声で鳴くなどの問題行動をおこすようになることもあります。

トイレのしつけ

できない
そこら中に排泄するので、こまめに掃除するのが難しい場合は排泄物を直接踏まないよう、網やすのこなどの床にして、排泄物が下に落ちる仕組みにするのがおすすめです。

活動時間帯

朝~夕方
デグーは昼行性なため基本的に昼間に活動し、夜には眠っています。 人間と同じリズムで生活しているので、夜に騒ぐことや構いたいときに眠っていることは少ないでしょう。

エサ

ペレット(総合栄養食/主食)・牧草(チモシーなど/主食)・野菜、穀物など(おやつ)

カラーバリエーション

  • パイド

    まだら模様のデグー
  • ブルー

    実際にはグレーに近い色のデグー
  • ブルーパイド

    ブルーパイドは、ブルーに白いまだら模様が入った種類のデグー
  • サンド

    砂をイメージさせる薄い茶色のデグー
  • サンドパイド

    薄い茶色に白いまだら模様が入った種類のデグー



デグーの生態で気にすべきポイント

糖分を代謝しにくい体質
デグーは完全な草食性で、過酷な環境で暮らすためかなり粗食なので、糖分を代謝しにくい体質です。
そのため糖分の多めな、果物や、種子系のおやつ、ゼリー等のおやつを与えてしまうと糖尿病になる可能性が非常に高いです。
与えすぎないように普段から注意しましょう。
デグーのしっぽは切れやすい
デグーのしっぽは外敵から逃げやすくするために切れやすく出来ています。
慣れてきて、ケージから出して遊んでいる時に誤ってしっぽを踏んでしまうと切れてしまうので、部屋んぽの時は十分気をつけるようにしましょう。



飼育方法

▼デグーが住みやすい飼育環境について▼
温度・湿度
デグーには汗腺が無いため、自分で体温を管理することが出来ないので室温の管理をしないといけません。エアコンで常に温度をキープしてあげましょう。
温度:20℃~25℃、湿度:40~60%が理想です。
ケージの設置場所
出入口が近い場所は避け、デグーが落ち着いて過ごせるような場所を選んであげてください。
エアコンの風が直接当たったり、うるさい場所・振動を感じる場所・他の動物がいる場所はデグーのストレスにあるので避けてください。
日当たり・風通し
直射日光は避け、風通しのいい場所にケージを置いてあげてください。
▼日々のお世話について▼
エサやり頻度
1日2回
牧草メインにあげすぎないように、与えましょう。
水やり頻度
毎日取り換えてあげ、新鮮なお水を与えましょう。
掃除頻度
トイレ掃除:1日1回以上
砂の交換:週に2回が理想
ケージを分解しての掃除:1か月に1回程度が目安

初心者向け飼育セット

デグーを飼うのに必要な用品が何かよくわからない、一つ一つ選ぶのがめんどくさいなど、
初めてデグーを飼う方におすすめのケージと必要な用品とフードがまとまったセットを集めてみました。



飼育用品の選び方

▼お迎え時必ず用意する必要があるもの▼

ケージ
ケージは、デグーにとって快適で、安心な空間にしてあげることがとても重要。 購入する際、下記ポイントに気を付けて選ぶことをおすすめいたします。
①お掃除しやすい仕組み:下部がトレイになっていて、上下分かれるケージを選ぶと掃除が楽です。
②広さのあるケージを選ぶ:1匹なら奥行30cm×幅60cm×高さ23cmほど、2匹なら奥行45cm×幅70cm×高さ100cmあるようなケージを選びましょう。難しければ50cm四方前後のものでも大丈夫です。
牧草・チモシー
毎日食べるフード。デグーの好みに合わせてあげるのもありですが、繊維質が多い牧草・チモシーを選ぶようにしましょう。
また、牧草については牧草代用ペレットもあります。デグーと飼い主さんのライフスタイルに合わせてご活用ください。
フード
毎日食べるフード。デグーの好みに合わせてあげるのもありですが、粗食の草食動物であるので、蛋白質が多すぎない・繊維質が多い・低脂肪の栄養バランスがしっかり取れるフードを選ぶようにしましょう。
食器・牧草入れ
固定式のフード入れを使用しないと、お皿をひっくり返すことがあるので、ケージに固定できるタイプのフード入れがおすすめです。陶器製だと安定感があり齧られず、プラスチック製だとお手入れがしやすく、木製だといつでもかじることができデグーの歯の伸びすぎやストレスを軽減することができます。
水入れ・給水器
高さ調節できるものを選んでおくと便利に使えます。
また、置き型だとデグーが中に入ったり、
ひっくり返したりしてびしょ濡れになる可能性があるため、固定式またはぶら下げ式の給水ボトルがおすすめです。できればデグーが噛むので、ガラス製のボトルが最適です。
かじり木・おもちゃ
デグーはとにかくよく齧ります。ケージの金網などのかじられて困るものから興味をそらし、かつストレスを発散させるためにもかじり木などの齧って遊べるグッズを用意しましょう。
回し車・ホイール
回し車が大きすぎると、使用中に遠心力で飛ばされてしまい、とっても危険です。また小さすぎる場合は、背中を反らして回さなければならないため、体に負担がかかってしまいます。大人だと直径30cm前後が適しています。
ステージ・ステップ・のぼり木
ステージ類を活用すれば、デグーの行動範囲を広げることができます。ただ、デグーは樹上性の動物ではありませんが、太い止まり木を移動の足がかりに使うこともできるので、止まり木も活用できます。
砂浴び用品
体の皮脂や汚れなどを落とすため、砂浴びをさせる必要があります。 容器の大きさは、砂がこぼれない程度の深さでデグーが転がれる大きさのものを選びましょう。中に入れる砂は、小動物やチンチラ用の細かい砂がおすすめです。
ハウス・ベッド・マット・ハンモック
デグーは地下に巣穴をほって暮らしていたので、選ぶとしたら閉鎖性の高いものを選びましょう。ハンモックタイプも好まれるようです。
敷材・マット類
足の裏の保護や掃除しやすいように敷材やマット類があるといいでしょう。

▼必要に応じて用意した方がいいもの▼

保冷・保温用品
デグーは体温調節が苦手なため、真夏と真冬には特に対策が必要です。常に冷暖房をつけておきつつ、ひんやりマットやデグー専用ヒーターを使いましょう。
キャリーバッグ
お出かけや病院に行く際に必要になりますので、一つだけ用意しておくとなにかあった際安心です。