ミニバラ育て方マニュアル

トップ > ミニバラ育て方マニュアル

初めてミニバラを育てる方は、今後のガーデニングライフを楽しむためにも、ぜひこのページを読んでみましょう!育てるのにも慣れ、ミニバラの気持ちがわかるようになりだしたら、あなたはもう立派なガーデナーです!

このページの使い方

下の「マニュアルメニュー」より見たい項目をクリックすると、このページ内でスクロールし、選択した項目が表示されます。「マニュアルメニュー」は各項目の最下部にも配置されています。

マニュアルメニュー

植え替え 根っこの成長が「カギ」を握る!

セントラルローズのミニバラは元気いっぱい!お花や葉っぱだけでなく根っこだってグングン成長しています。普段は目に触れない根っこの成長こそが、元気なミニバラを育てるポイントなのです。

鉢の大きさ

届いたミニバラのポットより一回り大きな鉢がいいですね。3.5号ポット(10cmポット)のミニバラの場合、4号鉢(口径12cm)〜5号鉢(口径15cm)がオススメです。また、プランターなどに植えられる場合は、株間を10cmくらいはあけましょう。

土の種類

ミニバラは弱酸性の土を好みます。ご自分で土を作られる場合は、ピートモスを主体とした土を配合します。
ピートモス:40% / パーライト:20% / 腐葉土:10% / バーミキュライト:10% / 畑土(山土):20%

土の特性を知ろう!「ピートモスの特性と、上手なつきあい方」

植物にとって土は大変重要なポイントです。しかし、市販されている土は様々。それぞれの土の特性を知ることはバラを育てるのにとても大切なことです。ここではセントラルローズでも使用しているピートについてお話ししましょう。
ピートはミズゴケなどが堆積・分解されたもので、保水性・通気性・肥料分保持に優れています。またほとんどの場合ピートは「弱酸性」で、弱酸性土を好むバラにピッタリです。
欠点としては、一度乾くと給水しにくい、ピート自体には肥料分は含まれないなどがあります。しかしピート自体に肥料分が含まれないということは、鉢管理をする場合において、鉢内の肥料分を自分の手で自由にコントロールできるという利点もあります。ゆえにバラに限らず多くの鉢花がピート主体の土で栽培されています。

セントラルローズオリジナルの土もご利用下さい。

マニュアルメニュー


水やり 水は生きていく源!

夏は1日に1〜2回、冬は2〜3日に1回くらいを目安に。
水やりは日々のミニバラお手入れの基本です。水やりをしながらミニバラの健康チェックをしましょう。


水は根元にあげましょう!

水を葉っぱや花にかけると傷んだり、傷口から病気が入ったりします。できるだけ葉っぱなどにかからないよう、根元に水をあげましょう。

水やりの間隔

土の表面が乾いてきたらたっぷりとあげましょう。あまりかわいがりすぎて、何度も水をやると根が腐ってしまうのでご注意を!3.5号ポットの水やり目安として春・秋は1〜2日に1回。夏は1日に1〜2回。冬は2〜3日に1回くらいです。春・秋は午前中に水を上げるのがベストです。夏は朝と夕方、冬は暖かい日中が良いでしょう。その日のお天気を見ながら、ミニバラを見ながら・・・。

「たいへんっ!土が乾きすぎちゃった!」そんなときは・・・

ありますよね、こんなとき。さて、ピートは一度乾いてしまうとなかなか水を吸ってくれません。あまり乾いてしまうと土自体が収縮してしまいます。これではなかなか水を与えてもダメですよね。そんなときはバケツに水を張り10分から20分程度鉢ごと水に浸けこんであげましょう。次第に水を吸い元通りになってくれるはずです。

もしも水を枯らしてしまった場合、どのような現象が鉢内や植物に起きているのでしょう?

鉢の中には土や水はもちろん空気や肥料分が含まれています。多くの肥料分は水分に含まれていると簡単に考えてください。鉢内の水分はバラに吸収されるだけでなく、表面から蒸発もしていきます。

乾燥が激しい場合、どんどん表面から水分が蒸発していきます。すると水分に含まれている肥料分もどんどん土の表面に向かい、上昇していきます。水分は空気中に蒸発しますが、肥料分はそのまま凝縮された形で鉢土に残ります。これを【塩類集積】とよびます。高濃度の肥料分は根っこを簡単にいためてしまいます。これにより植物に害が出ることを【塩害】とよびます。

皆さんご存知のように水を枯らすと花首が下がったり、葉っぱが縮れたりします。しかし実は皆さんの目の見えない根っこにも大きな障害が出ています。私たちは花首の下がりや葉っぱの縮れより、この根っこの傷みのほうがバラにとって大きな影響を及ぼしていると考えています。

マニュアルメニュー

日光 太陽の恵みをたっぷりと!

ミニバラも、もちろん日光が大好き!
ミニバラは日光が大好きです。とくに午前中の陽が良いようです。どこにミニバラを飾るか・・・それはとっても大切なことです。

日当たり

できるだけ日当たりの良いところにおきましょう。玄関先や軒下などがいいですね。ただし、あまり雨の当たらないところがオススメです。雨は病気の原因にもなります。また、室内に飾ると十分な日光を得られず、花や葉が落ちてしまうことがありますのでオススメできません。

休眠期

「休眠期は葉っぱがなくなってしまうのに、日光は必要なの?」という質問をよく頂きます。確かに葉っぱがありませんので光合成はしません。したがってどうしても日光が必要ではありません。しかし、休眠期は根っこの成長期でもあります。根っこの成長には土の温度が関係しています。日光をあてることにより地温を少しでも上昇させ、より根っこの成長を促してあげると良いと思います。もちろん、皆様のベランダやお庭の条件にもよりますので、どうしても日光をあてなければならないことはありませんが、より良い春の花のためには、環境の許す限り日を当ててあげましょう。

夏対策!夏を上手に乗り切るために・・・

夏はミニバラも夏バテ気味。あまり強い日差しや高温はかえって良くない場合があります。木陰で管理したり・・・鉢植えをコンクリートに直置きせず、すのこの上に置いたり・・・打ち水をして温度を下げたり・・・。少し工夫を すれば簡単に夏を越すことができます。

台風王国日本。台風一過の晴天・高温に要注意!

台風による雨天(曇天)から、台風が過ぎると快晴になり、急激に温度も上がります。この急激な環境変化に植物自 体の体がついていけず、【葉やけ】を起こしてしまいます。葉っぱで【蒸散】がしっかりできず、体温が下げられな いのです。木陰や簾などを利用し、半日陰の場所でしばらく順化させてあげましょう。またこまめに打ち水をして、鉢周りの温度を下げてあげましょう。

マニュアルメニュー

通常剪定 剪定上手になろう!

春から秋口までは随時、花後の剪定をしましょう。花が咲き終わったら、必ず5枚葉の上で剪定をします。5枚葉の付け根には必ず花芽を持っています。次の花を咲かせるために、その芽より上の花は剪定して切り落としましょう。花が咲き終わらないうちに花を切って、小さめの花瓶などに飾っておくのもいいですね。

花後の剪定のしかた

ポイント!
  • 蕾が残っていれば同じように切ってしまい、一輪挿しなどで楽しんでいただければと思います。
  • 花後はできるだけ早く剪定し、次の花のために下の葉っぱに光を当てて光合成をうながします。
  • 剪定後は葉っぱも少なく薬を全体に散布しやすいので、薬散布の絶好のタイミングとなります。病害虫のチェックをしてあげましょう。
折り曲げ剪定を使いこなす

健康な株でしたら通常通り剪定しても問題ありませんが、例えば下葉が無くなってしまった・・・なんだか元気がない・・・そんな株は無理に剪定をすると逆に株を弱らせる結果になってしまいます。また、チョット大きくなりすぎちゃって、一気に切り戻したい・・・。そんなときにはこの折り曲げ剪定が有効です。

折り曲げ剪定の注意点

枝を折り曲げるとどうしても大切な葉っぱが地面に近くなってしまいます。そのため黒点病の発生に十分注意をしましょう。

マニュアルメニュー

休眠 ガーデナーは、この時期を上手に乗り切る!

休眠期は、バラにとってチカラを蓄える、とっても大切な時期。
バラは温度と光があれば次々と花を咲かせます。しかし、日照量の少なく温度も低い冬には花は咲いてきません。この期間を一般的に休眠期と呼びます。この休眠期に来春一気に花を咲かせるための準備をしていきます。

「その剪定、チョット待って!」 休眠前は剪定しません。

10月下旬〜11月の花が咲き終わったら、剪定はしないで下さい。花ガラを摘む程度にして葉っぱは全て残します。 
緩効性の 肥料を規定の施肥量の半分ほど与えてください。いくら日照量が少ないといっても葉っぱで光合成をしています。休眠中にしっかり日光に当て光合成をさせましょう。植物に とって光合成で得た養分は肥料とは比べ物にならないほど重要です。
霜が降りる頃には寒さで落葉し始めますが、それは一向に構いません。それまでいかに葉っぱを大事にするか・・・で、春のバラが変わってきます。

霜にご注意を!(10月以降にご購入したバラは対策が必要!)

買ったばかりのバラをいきなり霜にあてると良くありません。徐々に馴らす必要があります。これを馴化といいます。バラは温室内で栽培をしています。晩秋〜冬季は加温をしています。ご購入されてすぐ 0℃近い戸外に置くとその温度差にバラがびっくりしてしまいます。
買ったばかりのバラは霜の当たらない軒下などで管理するか、もしくは1週間から10日は、夜間は玄関に取り込むなどしていただきたいと思います。その間に徐々に寒さに慣れ、葉っぱも厚く強くなります。その葉っぱでこの時期にじっくり光合成をし、力を蓄えて休眠します。

休眠期は葉っぱがなくなってしまうのに、日光は必要なの?

確かに葉っぱがありませんので光合成はしません。したがってどうしても日光が必要ではありません。しかし、休眠期は根っこの成長期でもあります。根っこの成長には土の温度が関係しています。日光をあてることにより地温を少しでも上昇させ、より根っこの成長を促してあげると良いと思います。もちろん、皆様のベランダやお庭の条件にもよりますので、どうしても日光をあてなければならないことはありませんが、より良い春の花のためには、環境の許す限り日を当ててあげましょう。

また寒冷地や豪雪地帯で管理されている方もいらっしゃるかと思います。先ほど述べたように必ず日光が必要ではありませんので、ミニバラは雪の中に埋めて休眠させる方法があります。ご承知のように雪の中のほうがあったかいですからね。もちろんその場合にはじっくり寒さに慣れさせてから雪の中に埋めて頂きたいと思います。


マニュアルメニュー

強剪定 思い切ってバッサリと!

1月下旬〜2月中旬までに強剪定します。

冬になると元気だったミニバラの葉もほとんど落ちてしまいます。でも寒い冬を耐えて春をじっと待っています。桜の花芽が芽吹くころ(関東では2月中旬くらい)に鉢上5cm〜10cmくらいのところで剪定をします。暖かくなるにつれ、新しく元気な芽が一斉に芽吹いてきます。1年目よりも葉数も花数も増え、見事なミニバラになります。

ポイント
  • しっかり休眠したものは、バッサリ「強剪定」をします。(11月以前にご購入された方)
  • 休眠が浅いものは、「折り曲げ剪定」をします。(12月にご購入された方・暖かい地域の方)

あわてて切らず、じっくり株を観察してから切りましょう。枝からぷくっと芽が出ていたら、強剪定のサインです。はさみで切る場合も折り曲げる場合も鉢上5〜10cmまで思い切って切りましょう!

あなたのミニバラはどのパターンか、チェックしてから剪定をしましょう。
完全に落葉している株の場合

落葉していないが休眠し、葉が褐変している場合


上のほうに葉っぱが残っていて、まだ緑色をしている場合

強剪定の時期に入ってるけど、「まだウチのバラは休眠してな いんだけど・・・」「先日買ったばかりなんだけど・・・」というかたはコレ!

冬は日照も少なく気温も低いので、休眠していない株を一気に切戻すと、必ず根っこをいためます。根っこの量は葉っぱの量と比例して、剪定した枝葉の量だけ根っこが死んでしまいます。休眠落葉した株は、すでに葉っぱがありませんのでどれだけ切戻しても大丈夫なのですが、休眠が浅かったりまったく休眠してない場合、根っこに大きな衝撃を与えることになります。ゆえに、根っこへのショックが低い、折り曲げ剪定をおすすめしているのです。

3月は芽吹きの季節・・・剪定後のチェックをしましょう。

芽が成長し、葉っぱが展開し始めたら、少量でよいので液肥を与えてあげるとより効果的です。

通常の強剪定のその後

折り曲げ剪定のその後【折り曲げ枝の切り落とし】

折り曲げた部分より下から芽が5cmくらいまで伸びてきたら、折り曲げた部分より先の枝を切り落とします。

マニュアルメニュー

肥料  ミニバラにチカラが沸いてくる!

より一層、美しいミニバラに!
チッソ、リン酸、カリの3大要素はもちろん、様々な微量要素も必要です。チッソは葉や茎を、リン酸は花を、カリは根の成長に関係しています。肥料の説明書をよく読んで適量を与えましょう。

元肥

植え替えなどをするときに土に混ぜる肥料です。緩効性肥料を与えましょう。速効性の肥料を与えると、根をいた めてしまいます。

追肥

元肥の効力が切れるころに与える肥料です。追肥も緩効性肥料が良いですね。

液肥

できれば1週間から10日に1回のペースでハイポネックスのような液肥を与えてください。葉の色艶や、花つきが変わってきます。

セントラルローズオリジナル肥料もご利用下さい。

休眠前、1年間の感謝を込めて「お礼肥」をあげましょう。ただし、与えすぎは逆効果!

大切なバラに今年1年の感謝をこめて、緩効性肥料を与えましょう。「休眠期にはもう花も咲かないし、葉っぱも落ちちゃうのに?」いえいえ、この時期もじっくりじっくり根っこは成長しているのです。そして春のために力を蓄えます。

  • これ以上与えてもバラは吸収できませんし、逆に落葉しないこともあります。落葉しないと、春先の強剪定の作業が変わってしまいます。
  • しっかりとした休眠が、春の株を作ります。きちんと春の準備をしましょう。

マニュアルメニュー


植え替え 水やり日光 通常剪定 休眠 強剪定 肥料