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プラチナ(Platinum)


合金組成 硬さ(Hv) 比重 キャスト
純プラチナ 50~110 21.45  
Pt900(Pd100) 60~130 19.9
O
Pt900(Pd70-Ru30) 110~220 19.9
O
Pt900(Pd90-Ru10) 70~140 19.9
O
Pt900(Pd70-Cu) 110~230 19.1
Pt850(Pd150) 70~200 19.2
O
Pt850(Pd100-Cu) 120~250 19.0

展性、延性、粘り強さに優れた貴金属。
その特性を活かし、ジュエリー素材として広く使用されています。


プラチナの特徴

1. 融点が1769度と極めて高いため、熱に強い。
2. 比重が21.45とひじょうに重い。手に取るとずしりと重みを感じます。
3. 化学的な安定性の高さ。高温でも変色せず、王水以外の酸にも、アルカリにも溶けず、水銀とも反応しません。
4. 粘り強く、かつ軟らかいという特性を持つため、ジュエリー素材として理想的。デザイン自由度の幅広さ、仕上がりの美しさはプラチナジュエリーならではのもの。



Pt900について

ジュエリー用途には純粋なプラチナでは軟らかすぎるため、プラチナにパラジウム、ルテニウム、イリジウム等を含有させたプラチナ合金 (Pt900、Pt850等)が使用されます。

・プラチナ/パラジウム合金(Pd100)
最もポピュラーな合金はパラジウム割り(プラチナ90%:パラジウム10%)で、プラチナと冶金的な相性が良く、全組成で溶け合うことで知られています。プラチナと合金にしてもあまり硬くならないため、キャスト、細工用に多く用いられています。弊社のPt900ジュエリーは、このPt900(Pd100)を使用しています。

・プラチナ/パラジウム/ルテニウム合金(Pd70-Ru30)~(Pd90-Ru10)
プラチナに少量のルテニウムを添加すると硬さが増します。この合金は鋳造用に使用されることが多いです。Pt900の場合、1~3%程のルテニウムを加えます。

・プラチナ/パラジウム/銅合金(Pd70-Cu)
プラチナに少量の銅を添加すると硬さが増します。この合金は切断が必要なリングや細工用の素材として用いられます。なお、この合金は熱処理をすると銅が酸化し色味を帯びますが、酸処理を行うことにより容易に取り除くことができます。


チェーン用素材

プラチナ850の代表的な合金、プラチナ85%:パラジウム割金15%は、二元合金プラチナ900(Pd100)より硬く、三元合金プラチナ900(Pd-Ru)並の200Hvまで硬くなります。比重は19.2。製鎖性が良いため、チェーン素材として一般的に使用されています。なお日本国内ではプラチナ含有量85%未満の製品については、政府の品位証明が発行されません。


プラチナの市場

ニューヨーク、東京市場でドル建て先物取引が活発に行われています。
プラチナはに比較すると市場規模が小さい(産出量が少ない)ため、需給動向や投機的な動きに市場が大きく反応する傾向にあります。



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