2007年5月19・20日の2日間、CAP!で販売中の無農薬栽培大麦でおなじみの福井県のよしむら農園さんを訪ねました。
目的は、無農薬栽培大麦の刈り取りです。
訪問したスタッフ2名とも福井県は初めてです。千葉からは、バス、新幹線、電車の乗り継ぎでちょっと修学旅行のような気分です。
出発時は良いお天気でしたが、移動するにつれて雲行が怪しくなり、福井県に入った頃には、雨が降り始めていました。
敦賀駅から乗車したJR小浜線は、車両が2両くらいで、山の中や田園を走りぬけ、とてものどかな風景がひろがります。
なんとなくCAP!のある上総湊までご利用頂いているJR内房線の風景にも似ています。
千葉出発から約6時間後、よしむら農園さんの最寄駅JR三方駅に到着しました。
駅には農園の奥様、春子さんが迎えに来て下さっており、よしむら農園さんまでは車で約10分と伺っておりましたが、そのまま若狭観光へ連れて行って下さいました。
福井県若狭湾国定公園の三方五湖(三方湖・水月湖・菅湖・久々子湖・日向湖)はラムサール条約(正式名称:特に水鳥の生息地として重要な湿地に関する条約)に登録されています。
この三方五湖を見ることのできるレインボーラインの山頂公園に行ってきました。山頂公園からの羨望は素晴しいものでした。三方五湖、日本海、空が広がっています。
この山頂公園は、「恋人の聖地」にも認定されています。
「恋人の聖地プロジェクト」とは、恋人達が愛を誓い合い、プロポーズするのにふさわしい観光スポットで、全国で100ヶ所を選定するプロジェクトだそうです。
こんな素敵な場所で甘い言葉でプロポーズされたら、その気がなくてもOKしてしまいそうなほど、美しい眺めでした。
若狭町周辺のドライブの後はいよいよ、よしむら農園さんに到着です。
よしむら農園さんは、後ろが大きな深い山、前には、先ほど乗ってきたJR小浜線が通り、時おり電車が走り、とてものどかな場所にあります。
吉村さんのご自宅に通して頂き、少しの休憩の後、早速私達が刈り取りをする大麦の畑や、栽培している野菜のハウス、そしてよしむら農園さんで行なっているアイガモ農法によるお米の栽培の水田を見せて頂きました。
アイガモ農法とは、水田にアイガモを放鳥し、水田の害虫や雑草を食べてもらって、農薬散布を行わない無農薬でお米を育てる農法です。
私達が水田を見せて頂いた時には、ちょうどカモ君たちの食事の時間でしたので、食事を与える作業をさせて頂きました。
農園主の吉村さんが食事の入ったバケツを持っていくと喜んでゾロゾロと近づいて来ましたが、私達が行ってもカモ達は警戒して誰もきてくれません・・・。
私達が会ったカモ達は、まだ生後10日ほどで小さくてフワフワでピーピーと鳴いていました。
このカモ達の協力により出来たお米をぜひ試してみたかったのですが、今年の秋収穫分は、既に予約でいっぱいだそうです。
この日は、吉村さんの畑でとれたたくさんの美味しいお野菜を使ったお料理でおもてなし頂き、翌日の麦刈りに備えて早めに就寝しました。
翌日、美味しい朝食の後、吉村さんは農園の概要、行なっている有機農業、自然農法を取り入れたきっかけや有機農業をはじめて良かった事や苦労した事などを、資料を使いながら詳しく説明をして下さいました。
吉村さんは、安心、安全な食べ物を家族に食べてもらいたいとの願いから有機農業を始められたそうです。
そして、子供たちにも安全な野菜やお米を食べてもらえるように、学校給食への提供も行なっています。
吉村さんのお話に感銘を受けた後、張り切って麦刈りに備えて装備し畑に向いましたが、この日もお天気はあいにくの雨で5月にしてはとても寒い日でした。
トラックの荷台に乗って畑に到着し、吉村さんと3人で麦の刈入れを始めます。
遠くから見るときれいな黄金色の畑に、実際入るととても広くあたり一面が大麦です。
手に鎌を持ち、吉村さんに刈り方を教わり、少しづつ刈っていくのですが、私達は普段箸より重いものを持たないような箱入りお嬢(?)なので、ぎこちない手つきであまり進みません。
千葉に帰るまでの数時間でこの広い麦畑の麦を刈れるのでしょうか?
無理です。
吉村さんは、素早くどんどん刈って行きます。
黙々と麦を刈っては束ね、いつしか箱入りスタッフ2人とも真剣な面持ちで作業を続けます。
作業で身体が暖まると思いきや冷たい風が容赦なく吹き続け、すっかり身体が冷えて来ましたが、ここで温かいお茶を飲んでの休憩です。
休憩後は束ねた麦をトラックの荷台に載せ、刈った雑草を運び、その後は青梗菜や小松菜、からし菜などを収穫させて頂きました。
そうこうしているうちに、早いものであっという間に帰る時間です。
滞在中、吉村さんご夫妻には大変お世話になりっぱなしでした。私達にとっては全てが貴重な体験でした。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
ご夫妻とは初対面だったのですが、帰りはとても名残惜しかったです。
収穫させて頂いたお野菜は、お土産で頂きました。
普段は、スーパーで何気なく買ってくるお野菜ですが、今回のように畑から自分の手で土から引き抜いてきて料理して食べる事で、いつもとは違った美味しさが感じられました。
私達が刈った大麦は、まもなく楽天店より販売させて頂きます。数量限定ですが、一部は穂のままの状態で販売致します。
TSUBASAの鳥たちには既におすそ分けをしましたが、とても好評のようですね。
この澄んだ空気に恵まれた大自然の中で、吉村さんご夫妻の愛情を受けて育った無農薬栽培の大麦をぜひお試し下さいね!!