こんにちは、オカメインコのフクちゃんです。
僕はここで生まれ、ここで育ちました。生粋のTSUBASAっ子です。
身体の小さな僕は、たくさんのオカメが飛び交う中庭ではなく、ケージの中で蝶よ花よ、と大事に育てられました。文字通り、“箱入り息子”なのです。
僕は愛の歌が得意なので、いつか中庭で可愛い女の子に歌ってあげることを夢見ていました。
そんなある日、中庭で傷ついた女の子のオカメが保護されたことがありました。
僕は衝撃を受けました。
もちろん、その子の可愛さにもビックリしたのですが、なんと、その子は鬼のような形相でお世話をしてくれているスタッフに思いっきり噛みついたのです。
僕は凍りつきました。
オカメインコというのはこんなにも凶暴になれるものなのでしょうか。オカメはみんな、のほほんとしているのかと思っていました。常識を覆す、衝撃の新事実です。
しかもケガをした理由は、女の子同士のケンカらしいです。
中庭の可愛い女の子たちは、見た目はホワホワでも、中身は昼ドラのようにドロドロしているようです・・・・・・怖いです。
サバイバルな中庭のオカメ界は思ったよりもシビアなのかもしれません。か弱い僕には生き残れるか不安です。
僕は今日も、ケージの中でスタッフに愛の歌を歌っています。