セキセイインコの太郎と次郎です。仲の良い兄弟です。僕らは4年前にTSUBASAへやってきました。

初めて見る自分たちより大きな鳥さんたちに僕らはとても衝撃を受けました。それまで大きな顔でちまたをぶいぶい言わせてきた僕らの顔は、実はとっても小さかったのです。

今、僕らのお向かいさんにはルリコンゴウのウィリーさんがいます。姿は僕らととても似ていますが、サイズがケタ違いに大きいです。僕らの顔なんて、ウィリーさんの口にすっぽりと入ってしまいます。

“大は小を兼ねる”と言いますが、ごはんの量もケージのサイズもとても兼ねられそうにありません。“大は小を食べる”の間違いではないでしょうか。

ウィリーさんが僕らの方を見ていると、真夏でもヒヤヒヤします。

それにウィリーさんは散らかし屋で困ります。

彼女が食事を始めると、真向かいの僕らのケージには彼が砕いたペレットが砲弾のごとく飛んできます。身体に当たると痛いし、とても迷惑です。

そんなウィリーさん、実はかなりの臆病者です。

この前はスタッフが入れてくれた新しいオヤツが怖くて、ずっとケージにしがみついていました。雷の日や台風の夜はウィリーさんの呻きや叫び声が施設内に響き渡ります。うるさくて眠れません。あんなに大きいのに「おはよ!」しか言えないのも笑ってしまいます。

そんな少し情けなくて、どこまでも問題児なウィリーさんですが、なんだか親近感も持てるこの頃です。