さて今日は私がサビ塗装の技術を習った師匠にお願いして 初心者向きの 世田谷マーチカラーの塗り方をレクチャーしてもらいました |
日本のホームセンターならどこでも売ってる ベストセラーの工具箱をお題にして これを世田谷マーチカラーで ヴィンテージスタイルにして行きます |
こういうヤツね みんなも持ってるんじゃない? この新品の見た目が果たしてどんな風に変身するのか? さあ はじまるよー |
まずはヤスリ掛けからです 今回はツールボックスの塗装の上から直接 サビ塗装の塗料を載せていきます |
紙ヤスリで工具箱のボディ全体をこすります 目安はツヤがなくなるまで |
ちなみにこのペーパーは180番の荒いタイプを使ってます この下地処理をしっかりとしないと塗装が剥がれやすくなります |
ヤスリ掛けが大体全体にできました この状態でキャンディタワーの万能プライマーを塗ると かなりしっかりとした下地ができるので プライマーを持ってるなら塗ることをオススメします プライマーは二度塗りが基本です 塗る → 乾燥させる → 塗る |
さあ いよいよ世田谷マーチカラーに塗っていきます まずベース色として使うのは サビ塗装の塗料のブルーグリーンです |
スポンジに付けて叩くようにして塗っていきます スポンジに付ける塗料はあまりベットリにならないように 薄くを重ねるのが基本です |
こういったスポンジの届かないところは ハケを使って同じく叩くようにして塗ります |
隙間などハケを突っ込んで叩くようにして塗っていきます |
裏面は表面が完成してから 最後にしても構いません |
次にチョーキンググリーンとプライマリーレッドをパレットに出します ここからエイジング塗装をして行きます |
チョーキンググリーンってのはブルーグレーの色飛びを再現したカラーです 長年、太陽の光や雨風にさらされて色が薄くなって飛んでくる・・・・ クルマのボンネットなどでよく見かける光景ですが それを塗装で再現してしまうのが今回の技です 普通はベース色が乾いてから 他の色を載せていくのが基本なんですが、 師匠はベース色が乾かないうちから すぐにチョーキンググリーンを載せてペイントするんです この技を使うとキレイにボケて周りと馴染んで 良い雰囲気になるんです この技は今後、応用として色んな場面で使えそう! |
次はプライマリーレッドを載せて行きます この色は錆止めの赤をイメージして作った色です クルマの塗装の場合、 ボディ色の下にこうしたカラーが予め下地に塗られてるんですが、 経年劣化して行くと、この下地色が出てきて見えてる・・・・ ボロボロのアメ車が荒野でさらされてる・・・・ なんてシーンで見かける感じかな それを塗装で再現しちゃうのが世田谷マーチカラーの特徴です アクセントで少し入れるとリアリティが出て プロっぽい仕上がりになります ぜひ使い方をマスターしたいカラーです このプライマリーレッドも同じく ベース色が乾く前に入れるのが師匠の技 |
こんな感じで塗装してる最中から 周りに馴染んで行くんです ちなみにこのプライマリーレッドを入れるポイントは 良く触る場所とかキズの付きやすい角に入れると 本物らしくなるので覚えておいて下さい |
それが乾くとこんな感じに メチャクチャリアルでしょ! ついつい指で触ってみたくなる・・・・そんな見た目に |
乾燥はヒーティングガンを使うとアッと言う間にできます |
使ったのはたったの3色ですが このヴィンテージ感が出てます |
さあ ここからさらにリアルに仕上げていきます いよいよサビ塗装の出番です |
サビ塗装の塗料の ラスティブラウンとラスティイエローをパレットに出します この2色を使ってサビ感を再現していくんです |
ここで師匠の技をまた一つ教えちゃいます 普通ならそのまま塗って行くんですが 師匠はここで霧吹きを使って全体を濡らすんです |
で その塗れた状態の上から ラスティブラウンでサビ塗装をして行くんです スポンジで叩いてサビを表現して行きます ボディを濡らしてあるからサビがフワッとぼかしをいれたかのように 馴染んで再現できるんです |
ヒーティングガンを使って乾燥させるとこんな感じに |
ボディのサイド部分にもサビを入れていきます |
この技を使うと完全にプロ級のテクニックを表現できちゃうの タネを明かせば簡単なことなんですが こういう技ってなかなか教えてもらえないからね! これ読んでる人はホント、ラッキーですよ! |
サビを入れるとココまでリアルな見た目に変身しました |
サビと当時に汚れまで再現されています いやーさすが師匠 お見事 |
次はラスティーイエローでサビ塗装にアクセントを加えます このカラーは比較的新しめのサビを表現する時に使う色です |
ラスティブラウンを塗装した時のように 全体を霧吹きで濡らします これぞ師匠の技 |
スポンジの角などを使って アクセントでほんの少し入れる感じで 少し強めに塗料を残すとそれっぽくなります |
ボディ全体を濡らしておいたので 塗装した部分がボワーっと馴染んで 自然な雰囲気になってます |
角部分はサビ塗装の見せどころでもあります こういう部分は周りより凝って演出したいところ |
垂れたサビを入れるとものすごくリアリティが増します |
もはや新品とは思えない見た目になりました |
アメリカのアンティーク市で見かけそうな ヴィンテージ工具箱が完成です |
ほんの1時間前までこの姿だったのが まるで面影もありません |
世田谷マーチカラーのサビカラーで仕上げた工具箱 カッコイイでしょ そうそう よく聞かれるのでココで応えちゃいますが 世田谷マーチ(クルマ)を塗ったのも 今回使ったのと全く同じ塗料で塗られてるんですよ 上からコーティングも何もしてません この道具箱と全く同じ仕上げ方です なので「クルマも塗れますか?」って質問ですが はい、何度も塗ってますってのがその回答になります ただクルマやバイクの場合は、 下地処理(ヤスリ掛けなど)が重要で やっぱりそこが結構大変だったりします 剥げる剥げないは塗料よりも 下地処理の仕上がり具合次第ってのが大きいんです ハイ |
今回は初心者でもマネしてできるように ココさえ押さえておけば 世田谷マーチカラーができますよ!っていう 初心者向けの塗装方法を紹介しました ただ完成した姿はこのクオリティです ブッ飛びです |
身の回りのモノが何でもこのテイストで仕上げられるマニュアル なかなかこんな方法を教えてもらえる機会なんてないからね! 興味があった人は最高だったでしょ 師匠には感謝です <(_ _)><(_ _)> このテクニックを覚えると色んなモノに応用できるし ここから派生してさらに複雑な色を 再現することもできるようになります この基本が大事なんです ブルーグリーンとチョーキンググリーンが イマイチ使いこなせなかった人は これを見てさっそく作品作りにチャレンジしてください 以前よりきっと楽しく そしてカッコイイ作品が作れちゃいますから! 人生はアッという間さ! さあペンキ塗りやろうぜ!(〃 ̄▽ ̄〃)ニャハ キャンディタワーのDIYカレッジ また来週ー |